暗号学園のいろは、ついに打ち切りに。原因の考察と筆者の魂の叫び – 大人の事情と読むジャンプ
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暗号学園のいろはが打ち切りに。原因の考察

②打ち切り原因考察

週刊少年ジャンプ2024年10号で暗号学園のいろは連載終了しました。全58話。

最終回1話前のラストが、致死率99.9%と言われている「~年後」だったので、観念した読者が多かったと思われます。

出典:西尾維新・岩崎優次『暗号学園のいろは』(集英社)

しかし私は「夜桜さんちの大作戦だって急に5年後展開になったけど、そこから2部が始まったし、いろは君が双子作って2部が始まるのでは??」

と錯乱気味に考えもしましたが、やはり現実は厳しかったようです。

双子の名前は「にほへと」と「ちりぬるを」かな??(錯乱)

それではここから物語の集大成となる最後のコマ打ち切りになった原因考察管理人の魂の叫びについて書いていきます。

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最後のコマ

こちらが物語の最後を飾るコマです。

出典:西尾維新・岩崎優次『暗号学園のいろは』(集英社)

学園打ち切り漫画でよく見る集合写真ENDでした。ジャンプだとポロの留学記やLOCK ON!もこの終わり方でした。

集合写真は読者に

尺の都合で描けなかったけどキャラたちは楽しくワイワイやってたこと

短い話だったけどキャラたちの中ではかけがえのない日々を過ごしていたということ

などを想起させるアイテムです。

有限の青春を謳歌する学園漫画と相性抜群であり、打ち切り7つ道具の1つと言われていたり言われていなかったりします。

それにしても、ラスト1コマ前のエンドロール風の語り掛けは昨今の社会情勢もあり、かなりグッときますね。

出典:西尾維新・岩崎優次『暗号学園のいろは』(集英社)

それでは以下では打ち切りの原因について考えていきます。

打ち切り原因① 題材である暗号の「難しさ」

真っ先にこれが挙がります。読者サイドとしては解くのが難しく作者サイドとしては取り扱いが難しい。

例えば1話で出てきたこの暗号。この暗号が誰の名前を示しているかという問題。

出典:西尾維新・岩崎優次『暗号学園のいろは』(集英社)

解法としては

文中の漢字をピックアップ47都道府県の頭文字になっているいろは歌も47個の文字で形成されている都道府県JISコード順に47音(現代で言うところの50音)をあてはめた都道府県の頭文字をいろは歌順に並べ替える暗号文の並び順になるつまり答えは主人公のいろは

分かるか!!

簡単すぎても暗号文としてどうなの?と突っ込まれてしまいそうなので、制作サイドとしては実に塩梅が難しいところです。

平均的な読者のレベルとキャラたちのレベルが離れていて、読者が作品に没入しにくかったのかもしれません。

打ち切り原因② 勝負の決着の仕方がスッキリしない

作中で行われる暗号バトルですが、どうも読者視点だとモヤっとする方法で勝負がつくことが多かったです。

例えばコチラ👇制限時間内に解けなかったいろは君ですが…

出典:西尾維新・岩崎優次『暗号学園のいろは』(集英社)

このように「ルール説明で言われてないからイイっすよね?」の要領で勝利する展開が多く、西尾作品らしいと言えばそうなんですが、カタルシスを感じるかと言われると…うん。

打ち切り原因③ キャラのネーミングとビジュアル

キャラのネーミングとビジュアルが少しクセが強すぎるかなと思いました。

アニメや漫画などの一昔前で言うところのオタク趣味は、今では幅広い層に受け入れられ、時代とともに一般的なものになりました。

しかし西尾維新先生は2007~2009年あたりのノリをそのままキャラのネーミングとビジュアルにあてはめてしまいました。

出典:西尾維新・岩崎優次『暗号学園のいろは』(集英社)

このへんのノリにノスタルジーを感じる層もいるかもしれませんが、今の「誰でもアニメは何かしら見てる」のが当たり前の世代だとコテコテ過ぎて胸焼けしそうです。

声に出して読みたい、真蟲犇蝌蚪(まむしひしめきおたまじゃくし)

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管理人の魂の叫び

終わらんといてーーー!!!!(泣)

いやー、ここまで淡々と書き綴りましたが内心こんな気持ちです。アンケートも結構な頻度で入れて単行本の買ってたんですけどねぇ😭(例に漏れず暗号は全然解けませんでしたが)

前作のめだかボックスも似たような掲載順の推移してて、それでもアニメ化まで漕ぎつけていたので「暗号も何とかなるやろ!」と楽観視していましたが甘くはなかったようです。

いざこのような結果になってみると、連載開始時の岩崎優次先生(作画担当)の巻末コメントを思い出します👇コチラ

夢がひとつ叶いました!もういくつか叶えたいので応援よろしくお願いします!
<優次>

引用:週刊少年ジャンプ2022年51号巻末コメント

私がこの漫画が好きな理由の8割は、作画と作画担当の巻末コメントやSNSから伝わる熱意に依るものだったので、夢の内容は分かりませんが、どこまで叶えられたんだろうとメランコリックな気持ちになります。

岩崎先生、大成してほしいなぁ。

画集とか出たら買いたい。

COMMENTS

  1. ななし より:

    個人的には少年誌なのに主人公も一応男だけど女みたいなものだし女しか出てこないってうのも結構致命的だったかも

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます
      その辺も含めて攻めた構成でしたよね
      連載が続けば塹壕学園から男キャラが出たかもしれなかったですが

  2. 匿名 より:

    序盤跳ねなかったのは重々承知なんですが…
    全キャラバックグラウンドが作り込んであって、西尾維新らしい面白い漫画だったんですけどね。

    先日ジャンプ+でも後日談が掲載されてましたが、そこのコメントでも打ち切りを惜しむ声と、ジャンプ+移籍連載を熱望する声が凄かったです。
    あやトラの例があるので、移籍してでも最後まで読みたかった…

    後日談で、本編で描くはずだった設定を全出ししているのがさらに悲しい。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます
      実のところ私も後日談のコメント欄に惜しむ声を入れた人です(大きな声では言えませんが)
      踊り子のこととか外の戦争のこととかかなり小出しにしてたので読者としても温めていた設定が満足に見れなくて残念でした

  3. 匿名 より:

    本来ならメタバースの後掘り下げるはずだったであろう設定を後日談でダイジェストに回収しましたね。永遠に明かされないよりマシかもしれません

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      今考えると少しゆっくり進め過ぎたような気もしますね。早めに戦場でも行ってればまた違ったのかな

  4. 匿名 より:

    なんかカイジをあからさまにパクっているような感じでした。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      題材が暗号なだけにカイジのゲームほど分かりやすくできなかったのが痛かったかなと思います。
      途中から暗号の取り扱いを変えてきて、しっかり付いてくるファンも一定数いましたが生き残りに必要な票を集めるには足りなかった印象です

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