ジャンプにおいてFF6のバニシュデスと同じくらい致死率の高いジャンル、サッカーに挑んだエンバーズ
一部の本誌購読者からは、作中の試合描写がチグハグなことがよく話題に上がる作品です。
では単行本ではどうなっているのか??
ということで買ってきました。


よく見るとサッカーボール模様が表紙一面に⚽
以下で本誌版と読み比べてどこのシーンが変更されたかをまとめていきます。
試合の描写① 時間が45分➡30分に
まずは題材となっているサッカーの試合描写の修正点を見ていきます。
第1話で灰谷と鷹見が出会うキッカケとなった試合で、本誌では赤丸で囲ったように、タイマーの針は44分経過あたりを指していましたが、単行本では29分あたり経過に修正されてました。
出典:原作:車裂圭 作画:西井聡太郎『エンバーズ』(集英社)
彼らはこの時中学生。「中学サッカーの試合は前後半30分ずつだろ」と各所でツッコミが入ったこともあり、しっかり中学ゲーム仕様に修正してきました。

身体がまだ出来上がってない中学生の試合で前後半45分はキツいですね
もちろんデジタル表示の試合時間もそれに合わせて修正されることに。
出典:原作:車裂圭 作画:西井聡太郎『エンバーズ』(集英社)
と思ったら第4話の鷹見の中学時代の回想が、本誌では青丸で囲ったように45分間の試合が行われた形跡がありましたが、これは単行本でも45分のままでした。
出典:原作:車裂圭 作画:西井聡太郎『エンバーズ』(集英社)

詰めが甘ぇのか…!?
僕自身、中学サッカー部ではなかったのであまり勝手が分からないのですが、もしかして全中や大会決勝とかだったら試合時間は45分になったりするんですかね……??
試合の描写② スコアボードのチーム名
お次は第3話以降で行われたAチーム昇格を賭けたミニゲームから。
赤丸で囲った部分にご注目ください
出典:原作:車裂圭 作画:西井聡太郎『エンバーズ』(集英社)
小さくて見にくいですが、本誌ではスコアボードのチーム名が終始逆になっているせいで、先輩チームが得点したのにスコアボード上では灰谷のチームに点が入ってたり、坊主の先輩が負けを認めるシーンで1-4で先輩チームが勝っていたりと、色々と奇妙なことになってましたがこちらは全て修正。

なぜこれを本誌掲載の時点で誰も気付かなかったのか…
試合の描写③ 先輩のビブスの色
鷹見と坊主の先輩が相対するシーン。
本誌では赤丸と矢印で示したように、先輩の赤ビブスが左下のコマで一瞬で漂白され、鷹見たちと同じ色になっていましたが、こちらは赤で統一されました。
本誌では一瞬だけ鷹見たちの味方になってたんやな…
出典:原作:車裂圭 作画:西井聡太郎『エンバーズ』(集英社)

驚きの漂白力!!
試合以外の描写① 体言止め
さて、試合描写の修正点は上述の3項目くらいでしたので、ここからは試合以外の描写の修正点のまとめに入ります。
第1話で灰谷の恩師が啖呵を切る場面で、本誌では「果実だ」と言ってましたが、単行本では「だ」が無くなり体言止めされていました。
出典:原作:車裂圭 作画:西井聡太郎『エンバーズ』(集英社)

担当科目は国語でしょうか
試合以外の描写② 中学時代の鷹見のアレコレ
物語には全く絡んでは来ませんが、第1話の灰谷と鷹見が出会うキッカケとなった試合前のシーンで、鷹見は単行本では赤丸で囲った部分にリストバンドを付けてました。
出典:原作:車裂圭 作画:西井聡太郎『エンバーズ』(集英社)
これまた鷹見の中学時代のシーンからですが、3-4で試合に負けてチームメイトに憎まれ口叩かれるシーンで、単行本では赤い点線部分に「もっとできるだろ」という台詞が追加。
出典:原作:車裂圭 作画:西井聡太郎『エンバーズ』(集英社)
というかこのシーンに関しては4失点している以上、FWの鷹見よりDFやGKに責任がある気がするのですが……

まあ鷹見君はチームメイトに恵まれなかったということなんだと思います
試合以外の描写③ 白峰の出身校
みんな大好き伊奈鳴パイセンが新入部員の情報を聞いてるところで、本誌では赤丸部分のようにモブ部員の出身校が市木中学となっていましたが、別の学校名に変わってました。
出典:原作:車裂圭 作画:西井聡太郎『エンバーズ』(集英社)
なぜこんなところを修正したんだ??と思い、試しに「市木中学」でググったところ、どうやら宮崎県に実在した学校と偶然一致してしまった模様。


現実の市木中学は閉校しちまったんか…
試合以外の描写④ ゴゴゴ&その他もろもろ
Aチーム昇格試験前のルール説明で、灰谷と鷹見が張り切るシーン。
本誌では背景は真っ白でしたが、単行本では赤曲線部分に「ゴゴゴ」という効果音に合わせてエフェクトが加えられていました。
出典:原作:車裂圭 作画:西井聡太郎『エンバーズ』(集英社)

黒いモジャモジャしたエフェクトです
修正点としては他にも敬称の「くん」が漢字になっていたり、漢字に変換されてる部分はありましたが、この手の修正はどの作品でもよく行われることなので詳細は割愛します。
出典:原作:車裂圭 作画:西井聡太郎『エンバーズ』(集英社)

結構な量ありました

543円
まとめ
以上、エンバーズ1巻の単行本修正まとめでした。

見逃してる部分があればコメントで教えてください
願いのアストロやほったらかし飯のように、作者自身が単行本修正をする旨の発言はありませんでしたが、まあたくさんあって探し甲斐がありましたね。
果たして2巻はどうなるのか?そもそも全何巻になるのか??
やはりジャンプサッカーは熱量がケタ違いです。
それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!
COMMENTS
エンバーズの1話の期待は本当に高かったからもったいない作品だったな…まだ打ち切り決まってないけど。単行本で修正してくれるのは漫画家のやる気を感じられて良いですね
表紙だけでもほんとにサッカー漫画かよ…?と思わされるね
原作者がサッカー知識全くなくて編集が無理矢理描かされてるって推測されてますね…
今度も怒涛のスポーツ3inですし編集はどうしてもスポーツ漫画をヒットさせたいという気概があるのはいいですが最低限ルールを理解している有識者を監修につけてもらいたいです
後記事の内容と無関係ですがコメントで正しいcaptchaを入力しても書き込めなかったりcaptchaの画像そのものが表示されない不具合があるので修正お願いします
横からですがキャプチャのはブログのプラグインのバグみたいなもののようです(検索するといくつも事例出てきます)プラグイン自体変更しないと難しい気がします
ただこのままでもコメ欄勝手にヒートアップしなくていいかなとも思うのでとうまさんにおまかせします
ご迷惑をお掛けして申し訳ございません。同様の報告は受けてましたが自分の画面からでは確認できず手を付けずの状態でした。
プラグインのバグですか…。空いた時間で解決に取り掛かります。
コメ欄ヒートアップは別の手段で手を打ってますので、心置きなく件の問題に対処します!