週刊少年ジャンプ2024年32号より連載スタートしたひまてん!
別の記事でも少し触れたように、前作フルドライブから6年以上の年月を経ての連載ということで応援したい作品ではあるのですが、読んでいるとどことなく引っ掛かる部分が……
よく言われてる他作との既視感や、現実的視点での話ではなく、もっと漫画的表現や文脈といった点です
以下で詳しく書いていきます。
心情表現が説明調
キャラが何か思ったり考えたりする時の描写で丁寧に説明しようとし過ぎてるように感じました。
例えばヒロインの言動に主人公がときめくシーンだと、頬赤らめ+トゥンクする1コマ+次のコマでときめいた理由についての補足、ここまでが1セットで描かれた描写が多く見受けられます。
出典:小野元暉『ひまてん!』(集英社)
漫画に限らず、映画や小説にしても恋愛モノは行間を読ませることで
あ~、今このキャラはこんなこと思ったんだろうなぁ
と、消費者側に直接表現されていない真意を汲み取らせる間を作って作品に入り込ませる工夫が鉄板の手法になってますが、ここまで描写やセリフで説明されると汲み取る余地が無く、お話に没入できないまま読み進めてしまいそうです。
ローマの休日でマスコミに囲まれたヒロインが無言でモジモジするシーンが冒頭にありますが、ここで「マジ退屈、こんなんやってられんワ😩」とオードリー・ヘプバーンのモノローグが入るようなモノですね
アオのハコはよく行間を取り入れていますが、やっぱりコレがあると読み味も変わってきます。
出典:三浦糀『アオのハコ』(集英社)
ある程度は読者に考えさせながら読ませることは必要なように思えます
リアクションで微妙に引っ掛かる
主人公のリアクションがオーバーで入れ込みにくく感じました。
こちらも例を出すと、ヒロインが主人公の思い人の女子にお近づきするシーンで目をつけたー!!ズゴーとなるシーンや連絡先交換を後にすることを受けてのいい人すぎる!!というリアクション
出典:小野元暉『ひまてん!』(集英社)
えぇ、ああうん…そこまで反応すること?
そんなビックリ仰天なことでもなさそうなのにボーボボのツッコミ顔負けのオーバーリアクションが基本形で少し手が止まるんですよね…
これももしかしたら上の項で書いた説明調なのと同じで、分かりやすくするための工夫かもしれませんが、こと心情表現が問われる恋愛モノでは少し取っつきにくくなりそうな要素ではあります。
まとめ
以上、ひまてん!の投稿時点での懸念点について書きました。
ラブコメではない前作フルドライブでも主人公とヒロインの関係が1つの軸になっていましたが、そこでは感じなかった違和感が今作にはありました。
本記事投稿時点ではまだ新連載補正期間ですが、果たして補正が切れたらどうなるか…(直近の傾向だと8話から)
それでは今回はここまで!
ご愛読ありがとうございました!!
COMMENT
正直、キヨシは最初期待してなかった分意外と面白いとなって、逆にひまてんは1番期待していたが故に思ったよりも…てなってる。
コメントありがとうございます。
自分も全く一緒です。繰り返される退魔新連載とタイトルからキヨシはダメそうと思ってたら、キャラ作り上手いし意外と面白かった
ひまてんは…王道設定なのは良いんですが、やっぱり1から10まで漫画内で説明しようとし過ぎてる感じが惜しいです
主人公の反応がギャグに近くてビックリし過ぎで読んでいるこちらがなんか気恥ずかしくなりますね。絵は最高に好みですが。
コメントありがとうございます。
読んでてちょっと手が止まるんですよね。絵は自分も好きなんですが…