記事投稿時点でルリドラゴンの連載再開が発表されて約1年が経ちました。
連載再開後も高い人気を誇る本作ですが、内容について思うところもあるので、それについて書いていきます。
何というか、その…
何というか、その…求めてたのと違う…
復帰後のルリドラについてのザックリした感想は上の通りです。
復帰前から振り返ると、ルリドラ連載開始の少し前に、管理人の推し作品だった破壊神マグちゃんが終わったところに再び「メッセージ性を含んだ優しい世界観の漫画」が始まったということで本作を歓迎ムードでした。
画風も好みでしたし、読み切り時点での話題性もあったことから期待していました
その後はご存知の通り、第6話掲載号で休載を発表。
1年以上の年月を経て始まった第7話はというと…
出典：眞藤雅興『ルリドラゴン』（集英社）
優しい世界の話じゃなかったのか…？
長期休載前には見なかったギスギスした展開が飛んできて思わず困惑。
以降のお話もツノのことで生徒に陰口言われたり、ルリが物理的な意味で毒吐いたり（特定の層には刺さりそうですが）、記事投稿時点の最新話でも仲良しだった神代さんと急にギスり始めたりと迂闊にほのぼの出来ない展開が続きます。
出典：眞藤雅興『ルリドラゴン』（集英社）
しかしこれに関しては、休載前までのお話を読んだ管理人が、勝手に本作を優しい世界のほのぼの漫画と心象付けて勝手に解釈違い起こしてるだけかもしれないですが、シンプルに作劇の面でも思うことがあるので以下ではそれについて👇
若干不自然な作劇
もしかしたらルリドラゴンは長期休載がなくても元から「ギスギスを交えたほのぼの漫画」として世に出た可能性はありますが、そういった事情抜きで作劇を見てもどこか疑問符がつきます。
例えばめちゃくちゃ重大な問題でも真相を語るのを後回しにするルリママ。
出典：眞藤雅興『ルリドラゴン』（集英社）
そして再三述べてるギスギス要素にしても、一節終わるごとに誰かしらとの軋轢で投入される形であり、話を回す為だけにルリママは何事も先送りにし、話を回す為だけにギスギスさせてる感は否めません。
露悪的な要素で話を回す漫画は嫌われがちですが、ある意味それに近い気もします
というかギスギスするキッカケというのが結局「ルリへの関わり方」のワンパターンなのもな……
そして再開後にメインで展開される体育祭編にしても、ほぼモブに等しいDK同士がサカり合いをしたりと、どこかツボを外してるように感じます。（特定の層には刺さりそうですが）
出典：眞藤雅興『ルリドラゴン』（集英社）
需要はDGのゆるふわ学園要素にあるのではないのか…？
PV
最後にルリドラはもう本誌の作品ではなく、ジャンプラ作品になったということでPVについて。
各話PVのグラフ👇（記事投稿時点最新29話は出たばかりなので除く）
ざっくり説明すると第6話で休載した後、第7～11話は本誌で掲載され、第12話から本格的にジャンプラへの移籍となりました。
移籍後初の配信という事で第12話は200万越えの凄まじいPVになってます
しかし、第13話でストンと落ちるのはジャンプラの性質上仕方ないものの、それ以降は逓減傾向が続いているようです。
やっぱり復帰後は思ってたのと違うと感じる層はそれなりに多いのでは？
まとめ
以上、推しが結婚して勝手に裏切られた気分になってるオタクのようなルリドラの所感でした。
某作家さんのYouTube配信で「漫画業界は結局話題になるかどうかの世界」と若干皮肉交じりに言われてましたが、その点ではルリドラは文句無しの話題性を掻っ攫ったものの、まあやはりそういうの抜きにして物語を見ると上述のような感想は浮かびます。
呪術や東リベや推しの子がそうですが、話題になった後の物語の展開はよく分からない方向に進み、結果的にオチがナニコレ状態になってしまうのは、色々考えてしまうものがあります。
商業的には大いに成功したから良いのかもしれませんが…
それでは今回はここまで！
ご愛読ありがとうございました！！
COMMENTS
自分も休載前のほのぼのとした雰囲気が好きだったので今の展開はうーん…って感じです
コメントありがとうございます。
まあぶっちゃけ、休載前と休載後どちらが好きかアンケート取ったらほとんどの人は迷わず休載前と答えるんじゃないでしょうか
休載後はギスり過ぎてみんな性格が悪く見える…
この内容で本誌に載り続けてたら掲載順どうなってたのかな、なんて想像します
コメントありがとうございます。
それは思っちゃいますよね。ある意味長期休載も話題性保ち続けるいい材料になったんじゃないかなと思えます
登場人物がギスギスしている上にストーリーが進まない(準備含めて体育祭長ぇ！)ので二重にしんどいです
コメントありがとうございます。
なんで何か事が終わるごとにギスギスさせるのかホント謎です。あれだけ話題性あるんだからクラスの皆でキャッキャウフフする話だけでも十分支持は得られそうな気がするんですがね
というか休載前はそんな感じだったような……
当初のルリドラ設定でこれやること？と言う疑問は出ますよね
ドラゴンサイズの可能性を秘めた世界観から
いっきに人間サイズのありふれた拒絶や否定の話を続けるだけになってしまった…
今はリアルなギスギスするばっかりの青春で素晴らしい！という
ちょっとした逆張り意識で話題性にしてる人が多そうな気はする
コメントありがとうございます。
なんというか、「ツノが生えた女子高の話」で見たくない展開を立て続けに出してくるのが…不穏な展開やるにしても現実で起こりそうな軋轢くらいのことしか描かれないから作品のファンタジー要素が活きてるかと言われるとそんなこともなく
仮に休載無くてもこういう話の運びにする予定だったんですかね
正直ここ数話は読んでません…その上での意見ですけど、ほんと思ってたんと違う！ですよね笑
本誌出身とはいえジャンプラにありがちな陰鬱モヤモヤ系漫画をうまく絵のタッチでごまかしてるというか。
キツい言い方になってしまうと、
・この絵のタッチにごまかされている人
・休業したことへの同情心
で読む人がいるのかなと思いました。
もし不快に思われた方いらしたら、誠にすみません。
コメントありがとうございます。
休載前は全然陰鬱な展開とか無かったはずですが、ジャンプラの移籍に合わせてそういったジャンプラあるあるの要素を突っ込んできたんですかね？
一度話題になれば個々人はともかく、世間的な印象がひっくり返ることはそうそう無いですが、まこの感じのまま続けていい方向に行くのだろうかとはまあちょっと思ってしまいます
この作者も割と白卓とかエンバみたいに性悪な人を使わんと話が作れないタイプなんじゃないかと思ってる
コメントありがとうございます。
本誌で連載するつもりだった6話までではそれが表見しなかっただけで、そのきらいはありますよね。
エンバーズも今週の話とか見ちゃうとまだ3話だけど露悪キャラで話回す漫画に見えてしまいます。蛇のスタンドのキャラは味方サイドでこの性格かあ…とはなりました
個人的には、まったりほっこりしてるけどなあ。
意外と不満のコメが多くてびっくり。
まあギスギスと言えばギスギスかあ。
ジャンプラだと、もっとギスギスな話ばっかなので、ルリドラは、それに比べれば平和にしか感じなかったので。
まあ若い未熟な10代な部分を感じます。
基本的にはみんないいコだし、和解するけど、まだまだ人間としては未熟だから、変にこじれるというか。
最新話のは、なんでそんなこと言うかな、ていうのはちょっとありますが、(ルリ…)、未熟さとか、率直すぎて失敗するとか、若さ故の過ちみたいなのを感じる。
微妙なギスギスあるのに、展開や話の進み具合含め変にまったりしすぎてるのも、不評ポイントかなあ。
個人的には全然嫌いじゃないのだけど。
バイオアビスのひどすぎるシリアルキラーとか、針のいろんな意味でのひどさとか、真心スクランブルのひどさとか、ドラマクインのキャラの自己本位さとか(ドラマクインは悪くないけど),アスタの沙汰のクズばかりのムナクソ下道ばっか出てくるのとか、えーと他に…いやそういうのと比べるとほっこりしかしないんだよね。(何と比べとるねん)
まあ最新話のは、ルリはあんなことなんで言うかな、ていうのはあります。
でも、失敗した後悔した、て思ってるからその後のあの展開のような。
まあどうおとしどころをつけるか。
変にまったりしすぎてて、ドラゴンの核心的な部分にふれたり掘り下げないのも、もやっとしてる人が多いのかな
コメントありがとうございます。
やっぱり「思ってたのと違う」というのが大いにあるんだと思います。本誌での連載開始時の空気感を思い返すと、とてもそんなキャラ同士の不和を見せてくる様子も無かったし、何より読者サイドでもそういった要素は求められておらず、平和でストレスレスな世界観で評価されてたように感じます。ある程度陰鬱な要素が許容されるWEB媒体に移ったから作者のやりたいことやろうの精神で若干舵切りをしたんですかね…
未熟な描写を見せるのはいいんですが、結局ギスギスする相手を変えただけで「ドラゴン女との関わり方」という域を出ない範囲で延々と口争いしてるから進歩が無いんですよね。このあたりは友情努力勝利に則り、何かしら成長するのが前提になっている作品だらけの本誌で見てるから感じてしまう部分かもしれませんが、未熟なら何かしら成長を見せないとというのは本誌脳としては感じてしまいます。
ドラゴンの核心的な部分にふれたり掘り下げないことに関しては、これは単純にこのサイトが大好きなツッコミどころの話になるのですが、ルリママは真相話すの後回しにしすぎやろ…娘が割と大変なことになってんだぞ…。まあドラゴンと結婚するほどの仲を築いてる彼女がもったいぶらず話したら縦軸の物語が一瞬で終わってしまうので、はぐらかすような対応になっているのだと思いますが、ちょっと作劇場の違和感はありますね。
多分作者が描きたいのってドラゴンJKという非日常な存在をふまえたうえでの等身大高校生のリアリティのある青春劇なんでしょうね、だから学生特有の嫌な人間が描かれるっていう。
ジャンプで始まった当初の盛り上がりと比べたら盛り下がり感は否めないですね
こればっかりはしょうがないですが展開はどうであれ休載せずにジャンプでやってたらどこまで人気が上がっていたのか気になります、あの頃の盛り上がりを知ってるだけに、、
ルリドラと同じようにジャンプラに移籍したチェンソーマンの人気が落ち着いたのをみるとジャンプ本誌の影響力はまだまだ健在ですね
コメントありがとうございます。
でもそんなところをリアルにされてもなあ…って感じなんですよね。これだけ繰り返されるとルリが人付き合いに対してかなりワガママな人間に見えてきますが、まあこれも学生特有の振る舞いをリアルに描いてるということなんでしょうか
ジャンプで始まった時のことを思い返すと、ルリドラの少し前に始まったあかね噺が序盤からかなり面白かったこともあり、最近の新連載はキテるのではと感じた覚えがあります。同時に打ち切りになる漫画も、地球の子にすごいスマホといった相当芳ばしいメンツだったのも個人的には喜ばしかったです。
ルリドラにしてもチェンソーにしても移籍したら明らかに話の質が落ちるのはどういう現象なんですかね。…ルリドラは電子版本誌に載ってるから一応読んでますが、流石にチェンソーは挫折しました
「私飛べるじゃん！あはは！え、マジ…なんかどんどん人間じゃなくなってて私キモ…」
「えー良いじゃん。めっちゃ尖ってて、個性ってやつ？」
「就職の時アピれ。飛べる人レアだし」
みたいなドラゴンな部分がどんどん出てきて困惑しながら高校謳歌するJKと
それをゆるく受け入れてくれるJKのお話が良かったです😭
コメントありがとうございます。
ホントそんな感じが良かったです。というか序盤はそういう雰囲気だったような。
周りの生徒に心無い声をかけられるだけでなく、ルリからギスりにいってるから始末が悪いんですよね…。それでいちいちヘラったり半ギレしたりでそれといった進歩が無いから、ただひたすらダルいヤツにしか見えない……
最初に話題になった時は、いくつか類似点が挙げられていた「まちカドまぞく」や「小林さんちのメイドラゴン」のような作風になることを期待されてたんでしょうか？
今はそれらとはかなり異なり、ファンタジー要素の薄い思春期の高校生のありふれた学園生活の漫画という感じになりましたが。
コメントありがとうございます。
最初の方は、この路線をジャンプでやるのかと思われつつも、程よい空気感と話題性でどんどん客を取り込んでいたような印象です。
なんか今は思春期の部分を押し出し過ぎて当初の空気感がよく霧消しつつあるように思えますが…
バイオアビス最新話やばかったので触れてください！
コメントありがとうございます。
最近の展開はUCだったり外部勢力だったり小学生メイドが掘り起こされたりでホントよく分からんことになってますね…記事としてまとめるにしてもまとまらない程に展開があっちこっち行ってる気がします。とはいえ暫く放置してしまったのでそろそろまとめたいなとも思ってます。
キャラクター相関図の護衛3万人にメチャクチャ笑いました
このコメントでアビス見にいったけど前回今回だけでも
やべーとこてんこ盛りで食いきれないw
打ち切り決まっちゃったのかUCの話全部ぶん投げて
あんまり掘り下げられなかったキャラ一斉処分されるし
針太郎みたいなto be contented 最高かな
ルリドラ初めの3話で切ったんですが今そんな感じになってるんですね。正直以外でした。読んでる層って、いわゆるほのぼのとした美少女好きなオタクだと思ってたのでそこに寄せないのかなぁと。
ジャンプラって結構絵柄とは合わないギスギスして陰鬱とした人間ドラマが多いですよね‥避けてしまうんですよ。人を選ぶと言うか。
ジャンプラの作品が意外と跳ねないのもそこが理由かも?
小ネタに大量に仮面ライダークウガネタを仕込んでる事乗れないままここまで読んでましたね、私は
結局ドラゴンパパの事もはぐらかすばかりだしな……
尾守つみきとかいう真のルリドラゴン