ライブ感を楽しむ作品でお馴染みのSAKAMOTO DAYS。
基本的に「細けぇことはいいんだよ」のスタンスで話が進むので、多少の設定や展開の粗は目を瞑るのが本作の暗黙の読み方となってますが、どうもスラーが出る回だけは許容量を超えた粗が出てきて悪い意味で話題になります。

いったい何故なのか…
2025年16号掲載の第205話でそれが頂点に達したので、以下では該当話の感想を書きます👇
ヘンテコすぎて笑える政策 スラノミクス
殺連の会長で兄でもある麻樹を殺害し、世直し計画案を国民にぶちまけるスラーさん。
総理大臣の理解を半ば強引にもらい、彼が打ち出した政策とは…
人って平均3回は人を殺したくなるらしいので、1人3発弾を配るからそれは自由に使っていいよというものでした。
出典:鈴木裕斗『SAKAMOTO DAYS』(集英社)

えぇ、ああうん…なんか他にアイデアは無かったの……?
さながらスラノミクスとも呼べそうなこの政策。まさに3本の矢ならぬ3発の弾といったところ。
人を殺したくなる「らしい」と明確なデータを欠いていることも失策を招く原因になりそうですが、そもそもの内容があまりにも短絡的であり、絶妙に脱力感を誘います。

この鼻で笑いたくなる感じが、コロナ対策に布マスクを配られたあの頃を思い出させますね
しかしスラー本人は大マジメであり、マイナンバーカードを持って弾取り来てねとまるで健康保険証との紐づけをするかの要領で国民に呼びかけます。
出典:鈴木裕斗『SAKAMOTO DAYS』(集英社)

左下のコマで質問者を知能弱者呼ばわりしてますが大してレベルは変わらないような…
一通り思想をぶちアゲた後は「リオンの思い描いた世界が待っているだろう」と言ってますが、リオンさんの性格を考えると、この計画聞いたらゲラゲラ笑いながら馬鹿にされそうです。
出典:鈴木裕斗『SAKAMOTO DAYS』(集英社)
以上が205話『3発の革命』の感想でした。

内容を振り返ったうえでタイトルを吟味するとジワジワくるものがあります
政策のヘンテコさに気を取られがちですが、東京タワーが倒壊しても動じなかった国民がやけに動揺してたり、殺し屋がいることを知らなかったと言わんばかりの振る舞いをしたりと、これまでの設定との齟齬も気になる点です。
出典:鈴木裕斗『SAKAMOTO DAYS』(集英社)

大々的に世紀の殺し屋展とかやるくらいだから文化的にも認知されてるはずなんですが…
このように、この205話は本作の持ち味であるライブ感をもってしてもカバーしきれない程のガバっぷり。
冒頭でも書きましたが、なぜスラーが絡む話はこうも内容がグダグダになるのか。ラスボスなんだからしっかりしろスラー!!
ということで下の項目では、過去のしっかりしろスラー!!と言いたくなる事例をおさらいします👇
しっかりしろスラー!!① 篁さんの人格乗っ取り展開
恐らくスラーが一番最初にやらかしたのはこの場面でしょう。
圧倒的強さで作中ダントツのインパクトをほこった篁さんを、多重人格というよく分からん特性で一発退場させた展開。
出典:鈴木裕斗『SAKAMOTO DAYS』(集英社)
ライブ感のままに突っ走ってしまったような印象を受けましたが、ブチ上がってた篁さんの株がこのオチをもって完全に崩落してしまったように思えます。
戦闘力はそのままスラーに引き継がれましたが、やはり篁さんの代役になるほどのキャラの魅力がスラーには無かったのか、この展開は当時物議を呼びました。

強けりゃいいってモンじゃないのよね…
しっかりしろスラー!!② 多重人格設定と心臓逆設定の真相が…
魔力や気といったファンタジー要素が無いSAKAMOTO DAYSでは珍しいスラーの多重人格設定と心臓逆設定。
その真相は多重人格はそういうメンタル的な障害で、心臓逆設定についてはそういう体質とのことでした。
出典:鈴木裕斗『SAKAMOTO DAYS』(集英社)

そっかー、じゃあ仕方がないかー
そういう精神状態&そういう体質ということでは考察や伏線を探す余地もなく、この辺の設定もどうにかならなかったものか…
しっかりしろスラー!!③ スラーとリオン過去編
本作がコメディ路線をやっていた初期の頃から匂わされていたスラーとそのパートナー、リオンの過去。
スラーがリオンを殺した経緯、サカモトがスラーを仕留め損ねた原因、なぜ殺連と反目することになったかetc.といった作中で未回収だった伏線がここで一気に語られたのですが、そのどれもが雑。
スラーがリオンを殺した経緯…間違えて殺っちゃった☆
サカモトがスラーを仕留め損ねた原因…心臓が逆だったから助かっちゃった☆
なぜ殺連と反目することになったか…何でリオンが死んで他の奴らは生きてるんだろう…(お前が殺ったんやろ)。もういいこんな世界ぶっ壊す☆
出典:鈴木裕斗『SAKAMOTO DAYS』(集英社)
要素で見ればこの過去編はすごくドラマチックに仕上がりそうなムードはあったのですが、結局はスラーがうっかりリオン殺して、体質で運よく生き延びて、何か自暴自棄になったといった具合の過去であり、物語全体を通しても重要なことが語られる章にしてはかなりやらかしてしまった印象です。
ホントこのスラー周りのグダりっぷりは何なんだ…

しっかりしろスラー!!
それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!
COMMENTS
近頃の展開の雑さはXや他のジャンプ系ブログやYouTuberにも度々指摘されるようになってますね。あるサイトではリコリス・リコイルという作品の方がマシとまで書かれてました。
自分は今のサカモトは末期の呪術廻戦より酷いと思います。
サカモトデイズはかつてはワンピースの次に売れていたのにアニメの出来が微妙だったせいで原作の売上もあまり伸びずアオのハコやカグラバチに負けてしまい、更に今期はメダリストや薬屋のひとりごとのような他誌の人気作品にも話題を持っていかれてしまい作者のモチベーションが低下して本調子ではないのかもしれません。
作者には申し訳ないですが既に4年強も連載していて3番目に長い作品でもありますしこのまま迷走し続けて扱いが悪くなるよりはそろそろ円満終了に向けて作品を畳んでもいいのではと思います。
作画の荒れや減ページなどで慢性的に疲弊しているのも気になりますしここらが体力面でも限界かと。
後継としてイチやカグラが爆売れしてますし中堅も期待できそうな作品があるので心置きなく後を託せる段階にはあると思います。
コメントありがとうございます。
これからの展開を見守りたいところですが、正直呪術のように失速と言うか、完全に作品が力尽きそうな予感はやはりします。
というかこれからは始まるスラー回遊編が最終章だったりするんですかね?なんか敵勢力も1つにまとまってくれましたし
スラーの政策はどうでもいいですが(よくない)、殺し屋の存在が一般的認知されてないのは驚きました。そりゃ公的存在ではないかもしれませんが暗黙の了解的な感じになってるものだとばかり……。よくお客さん来たな世紀の殺し屋展
コメントありがとうございます。
殺連だって屋号そのままにオフィス構えてて支部もいくつもある以上、一般人に認知されてないわけないんですがね。
なによりあれだけ鈍感だった一般人が何で今更ビビっとんねんと思いました
なんだかんだ呪術は話題性もあって面白かったことを痛感した
コメントありがとうございます。
良くも悪くも(悪くもは主に終盤ですが)話題を作り出す点においては右に出る作品はそうは無かったと思います。呪術に関してはアニメは大成功してるので商業的に見て文句無しでしたがサカモトは…
まあでもアンデラの神よりはマシだろ
スラーは見た目だけは良いワケだし、そこそこファンは獲得できるんじゃね?
中身がツッコミどころ満載だからアンチも増えるって?
知らねーよ
コメントありがとうございます。
スラーはキャラデザが良いだけに色々ともったいないと感じました。何で出しゃばるとIQ3くらいになるんや、、、
今回に関してはアンチがどうこうというか完全に面白がられてネタにされる気がしますね
話数的に今週の回が23巻の引きになるのかなと思うと単行本派の感想が気になるところ
コメントありがとうございます。
これも単行本のペースで読めば意外と違和感なかったりするんですかね…いやそういう問題ではなさそうですが
主役2人の過去編中には気になっていた大佛達大集結に続き、規模がとんでもない具合でしたね、ウヅキミクス。
上でコメントされてる方もいますが、モチベーションが下がっているとかであれば我々としてはファンレター出すのもありなのやもしれません。
一方でどうでも良かったらこんな記事投稿される理由はないわけで、どう収束させるのかわからない中で少しでも納得感ある落とし所になるといいなとは思います。
コメントありがとうございます。
今まですごく魅力的に描かれていたORDERすらもスラーと組んでこのアホみたいな政策に乗ったことで格落ちするんじゃないかという不安があります
単行本もファンブックも買ってて原画展とかも行くくらいには純心で推してた作品なので、まあせめて単行本売るという決断にならない程度にはうまい落としどころは見つけてほしいです(アオハコはもう売ってしまいました…)
無関係な人間など存在しない、は割と好き
コメントありがとうございます。
少なからずメッセージ性のようなものはあるのですが、如何せん描写のチグハグさとスラーのやってることのワケ分からなさがなあ…
天弓戦は戦う理由もわかりやすくてよかったなって印象作者に頭使わせたらダメだということがよくわかった
コメントありがとうございます。
天弓戦は何でも矢にするところだったり、ガラクタ振ったら銃になるところでサカモトの持ち味が戻ってきたとガッツポーズしたんですがね…
どうもこのサカモト版死滅回遊は扱いきれそうもない……
あまりツッコむのも野暮かな‥と思いつつ
一億二千万丁の銃手配とかいうアメリカの何十年ぶんの製造数だよという展開は6000億枚の起爆札思い出した
コメントありがとうございます。
そういえばありましたね6000億枚の起爆札なんてセリフ
少年漫画だから数字なんて大げさにしてナンボな気もしますが、さすがに彼・彼女らほど盛ってしまうと誤植かコロコロ的なギャグ描写なのかと思えてきます
返答ありがとうございます!
興味本位で調べたんですがアメリカの拳銃の製造量は年間200万丁ぐらいらしく(情報少ないので多分)一億丁というのハンター協会や賭郎レベルでも無理だろってぐらいトンデモというか、もはや日本スケールじゃないだろという感じではありますがまぁサカデイなんで好き放題盛れ!という感じですかね
応援はしてるので、こういう野暮は面白さで叩き潰してほしい。そうなることを願うばかり‥
こんなんもう絵が綺麗なバイオアビスじゃないですか……
…そういえば瞬くんって、ビジュアルがスラーに似てますね笑
コメントありがとうございます。
バイオアビス連載終わったと思ったら、サカモトがアビスに感染していたとは…
確かに白色系のイケメンでハイネックということで共通してますね
ORDERがスラーと組むのはいい、頭を挿げ替えて組織を再編して新しい秩序を築くのであればそれは単なる政変でしかないから。
スラーが意味の解らない事をするのも頭のおかしな奴なので百歩譲ってよしとする、というか今更言っても仕方ないので狂人のやる事に整合性を求めてはいけないと思うことにした。
でもこれを同時にやっちゃ駄目だよ、作中で秩序にオーダーってルビを振ってるんだから組織のアイデンティティとして秩序のために動けよ、となる。
でもこの流れでORDERがCHAOSとかに改名したら笑って認めてしまうかもしれない。
コメントありがとうございます。
この治安悪いキッザニア的計画に加担した時点で「ORDERの名の下に」って決めゼリフも締まらなくなってしまうような…
そもそも篁さんと南雲の代わりで入ったトーレスと七夕もこの2人の後釜に足りるほど魅力を出力できるかと言われるとまあ怪しそうですし、総じてORDER自体が格落ちしてしまった感は否めないですね
バイオアビスが悪化すると質問コーナーがコピペ拡大使い回しになって線がどんどん太くなってくはずなのでまだ軽症ですね
いやそこまでやりだしたら失うものが無いアビスと違って心配なりますけど
初期の頃から楽しく読んで単行本も買って、コラボカフェにも行くくらいには好きな作品です。ファンブックも買いました。
篁さんが雑に退場した辺りから「うーん?」と思うところがあり、天弓の登場で一旦は持ち直したのですが、今週の話を読んで先行きに不安が……。
好きな作品だった、と過去形にならないよう、単行本を売る決断をしないよう、うまい落とし所をつけて欲しいと願うばかりです。作者にモチベも体力もなさそうな気配が漂っていますが……。
呪術廻戦も終盤失速しましたが、まだマシだったんだな、と痛感しています。こんな形で痛感したくなかった。
コメントありがとうございます。
自分も最近のサカモトに対する印象は全く同じです。篁さんの退場させたと思ったら急に殺し屋展もシンの回想で終わって一体何が起きたんだと思いました。天弓のところで持ち味が戻ったと思ったら他は雑でしたね……
何だかんだアクション描写がキレッキレなら多少の疑問符のつく展開は目を瞑れましたが今回はどうだろうなあ
まあサカモトにストーリーははなから求めてないしな
今週ってそこまでっびっくりするほどか?