【前編】2026年ジャンプ金未来杯、各作品感想

週刊少年ジャンプ2026年44号より、金未来杯が開催されました。

今回のエントリー作品数は7作と結構多め

以下ではエントリー作品の感想となるのですが、7作全ての感想を1つの記事にまとめると長大になるので本記事は前編として先発組のカースド=ケース、ドギードッグワールド、バンチョイズムの3作について書いていきます。

後編は残り4作が全て出揃ったらアップします

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カースド=ケース

1番手、憶 拓尾先生による呪いを題材にしたホラーアクションカースド=ケース

(以下リンクから読めます👇)

他2作の感想は、1度読んですぐにまとまったのですが本作は言語化に難儀した作品でした。

というのも描写や心情で引っかかる部分がチラホラあり、内容を噛み砕くのに2.3度読み直す必要があったからです。

まず呪物の力で協力者「猫喰い」を殺害した犯人を特定する場面で、ランドリーのオッサンが犯人だと突き止めるシーンがあるのですが、いざバトルとなると現れたのは全くの新規キャラであり「ランドリーのオッサンが相手じゃないんかい!」と心の中でツッコミを入れてしまいました。

出典:憶 拓尾『カースド=ケース』(集英社)

しかもランドリッサン(長いので略します)は対決の場にもいません

流れ的にコイツがバトルの相手で良かったんじゃないかな…

ランドリッサンが犯人と特定するシーンについても、最愛の者を永遠に忘れるという特大の代償を要求する呪物を猫に使っており、初見では「そんな道具を猫相手とはいえ承諾無し使うのヒドくない!?」となりました。

出典:憶 拓尾『カースド=ケース』(集英社)

しかし愛と憎しみが反転する呪物とのコンボ技を披露しているので、多分代償として忘れたのも憎きランドリッサンだったんだと思いますが、前後で説明がないから分かりにくい…

出典:憶 拓尾『カースド=ケース』(集英社)

「猫の感情が逆転してるから代償で忘れたのも飼い主の協力者じゃなくて犯人であるランドリッサン」という作中論理は読み直せば分かるのですが、如何せん描写として説明してくれなかったので、初見の段階では猫の大事な記憶を取った後味の悪さは残りました。

猫が呪物に映るランドリッサン見てキョトンとするカットでも入れれば分かりやすかったのですが…

そしてイマイチ理解しきれなかったのが、終盤で出てきた主人公の過去

ざっくり情報をまとめると「呪物コレクターだった父は主人公が嫌いだった→母が呪物に呪われながら主人公を産んで死んだから→だから主人公は父の呪物の実験台になった」

出典:憶 拓尾『カースド=ケース』(集英社)

自分のコレクションで妻が死んだのに、それを捨てずあまつさえ子供を呪物の実験台にする父親の心情は少なくとも共感や同情を誘う要素は無く、そんな父親の喜ぶ顔が見たいが為に実験台に進んでなる主人公の心情もよく分からず。

そしてついでにノーモーションで現れた腹違いの弟

出典:憶 拓尾『カースド=ケース』(集英社)

バトル展開でキーになる要素ぽかったんですが、終盤で予備動作無しに急に出てきたので何だったんだという感想が強いです。

腹違い&年下の兄弟なので、元妻の死後に再婚してできた子供というのは分かるのですが…他はよく分かりませんでした

これらも恐らく作者さんなりに設定に説得力を持たせる裏付けはあるとは思うのですが…全体的に説明不足でした。

総じて、読み直せば描写や心情に背景のロジックやバックグラウンドはあるんだろうというのは何となく分かるものの、説明が乏しくて飲み込みづらかった。そんな印象です。

支持?or不支持?

さて金未来期間中は紙版本誌のアンケには、その号に掲載されたエントリー作品が受賞にふさわしい作品として支持するかしないかという項目があります。

僕は電子の定期購読に加えて紙版も買っており、支持or不支持の投票に参加できるので記事にも載せときますが、カースド=ケースは不支持かな…

やっぱりちょっと読みにくかったです

ドギードッグワールド

2番手、棚倉 じょう先生による悪漢アクションドギードッグワールド

まず驚いたのが↑のポストに付いたいいね!が3万を超えており、めっちゃバズってた模様

しかし内容については、治安悪い世界観で主人公が無双して「彼の名はXXX(ドン!)」的なオチで終わるGIGAのバトル読み切りでよく見るフォーマットであり、目新しさの点では今一つ。

主人公も不快なキャラでは全くないものの、そこまでキャラが立ってたり共感出来るキャラ付けがあるわけではないので、これまた「よく見る」という印象に落ち着きます。

出典:棚倉 じょう『ドギードッグワールド』(集英社)

ただ、肝心のバトルシーンは明らかに他のバトル系読切よりも上手く、サカモトやカグラといったバトルシーンが抜群に上手い連載作品がいる2026年の誌面環境に一石を投じ得る気配を感じました。

画風もウケが良さそうであり、絵は大きな武器になりそうです

出典:棚倉 じょう『ドギードッグワールド』(集英社)

バズった要因もアルゴリズムにマッチしただけでなく、パッと見の絵の強さもあるかもしれませんね。

ところで作者さんのプロフを見ると、好きな漫画はカグラ&ヒロアカ&呪術&ヒカルの碁となっており、成程これらの作品から影響はウケてそうな。でもって趣味:ガツガツ!!(トリコのOP)熱唱…?

Wow wo!! 釘パンチ Wow wo!! 連発で!!

ヒカ碁要素はバトル漫画なだけに薄そうですが、よく見ると主人公の相棒枠が囲碁やってそうな髪型しているような…?

出典:棚倉 じょう『ドギードッグワールド』(集英社)

囲碁歴1000年ありそうなヘアスタイルです

支持?or不支持?

こちらも支持するかと言われると…不支持ですかね。迷いましたが

絵は好みでしたが、目新しさが欲しかったです

バンチョイズム

3番手、賽さい 子子ころこ先生による拳で語るネオ番長バトルバンチョイズム

※作品URLは後ほど追記

すごいペンネームの作家さんです

こちらも上述のドギードックのような主人公が治安悪い世界観で無双する漫画ということで、骨組みは似通っていたのですが、本作は割とギャグが多め。

出典:賽子子『バンチョイズム』(集英社)

ということでギャグ描写を中心に見て行きたいのですが、ぶっちゃけ個人的にはあまり肌に合わなかったです。

どこか抜けている主人公がボケ役なのはいいとして、それにリアクションする役としての生徒会長がボケなのかツッコミなのかよく分からん振る舞いでアンバランスさを覚えました。

出典:賽子子『バンチョイズム』(集英社)

ベタでも真面目な性格のツッコミ役に徹したほうが読み味としてはスッキリしそうかもと思いました

作中でも触れられている比較的常識人という彼の立ち位置が転じて作品のコメディ要素をボヤけさせてしまっている。そんな印象です。

出典:賽子子『バンチョイズム』(集英社)

バトル展開や描写については…やっぱりドギードックのほうに軍配が上がるかなあ。

どちらかと言うとコメディのほうが強めだったので比較することもないかもですが

支持?or不支持?

これは…不支持ですかねぇ……

コメディ要素が肌に合えばまた印象も違ったのかも

まとめ(面白かった順ランキング)

以上、2026金未来の前半戦についてでした。

全部不支持にはしましたが、3作品で面白かった順に並べると

1位:ドギードッグワールド

2位:バンチョイズム

3位:カースド=ケース

となります。やっぱりカースドはちょっと厳しい…

今のところ前回優勝した信号オールレッドほどビビッときた作品は来てないですね。

後発組はどうなるかな~

7作全て揃ったら後編記事にて再度ランキングにします

それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!

COMMENTS

  1. 匿名 より:

    今回の金未来杯前半全部微妙でしたね
    話、絵と共にありきたりだった気がします

  2. 匿名 より:

    趣味ガツガツ熱唱で笑った

  3. 匿名 より:

    今のジャンプに掲載される価値も今となってはあんまないな
    漫画に夢見てる若者たちよ

    • 匿名 より:

      いや普通にレースと言えど読切掲載されるだけでも上澄みだぞ、表に出れず見えないだけで箸にも棒にもかからなかった人達が山のように居るんだから

  4. 匿名 より:

    タイトルはドギードッグワイルドではなくドギードッグ”ワールド”です

  5. 匿名 より:

    私はドギードッグワールドを支持します!

  6. 匿名 より:

    カースド=ケース 浅井編集
    ドギードッグワールド 福田編集
    バンチョイズム 穴山編集

    カラー前の作者紹介ページにも個性が出ている
    浅井編集はオタクに優しい感じなんだろうなあと思いました(こなみ)

  7. 匿名 より:

    序列つけるなら2≧3>>1かな
    バンチョイズムは荒削りだが光るところがあった
    ドギードッグは完成度が高かったけどジャンプ本誌にこの世界観の作品が来てもなぁって感じ
    カースドケースはとてつもなく微妙だったあとこういう作品というか呪いだとか呪物含んだ現代舞台の作品も手垢つきすぎて見飽きたなって
    後半4作がどうなるかは楽しみ

  8. 匿名 より:

    呪いのヤツ読んだ時のモヤモヤ感言語化してくれてありがたい

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