この記事を投稿した2024/7/29時点で僕のヒーローアカデミアが残すところあと1話となりました。
10年にわたりジャンプを第一線で支えてきた作品の大団円が刻一刻と近づいており、回顧や完結後のことなどを何かと考えてしまう方もいるかと思います。
かくいう私も裏方腕組師匠ヅラで涙を頬に伝わせながらこれまでの軌跡を振り返ってる次第です
そういったこれまでの歩みは完結後に別で語るとして、本記事ではヒロアカが勇退した後のジャンプ本誌について感じてることのアレコレを吐露していきます。
ヒロアカが去った後のジャンプは
……いや、ヤバくね???
不安を煽るつもりは無いのですが、割とヤバそう。
ヤバいヤバい言ってても仕方が無いので、何がヤバいかと言うと既存連載作でヒロアカの穴を埋めれるほど満足度ある展開が望めそうもないこと。
最たる例が集合表紙でヒロアカと共にワンピの脇を固めている呪術廻戦
巻割ヒロアカより上!毎話Xのトレンドもヒロアカより上!これからもドンドン数字を伸ばして本誌を引っ張っていくんだ!!
と、なるほど私もナイーブではありません。
この作品、かなり長いこと宿儺にわんこそば感覚で挑んでは散りという展開を繰り返しており、もはや編集部や関係各所からの終わらせていいよのサイン待ちをしているように思えます。
出ている数字や世間的認知度に比例するほどの盛り上がる内容を現在やっていて長期的ビジョンがあるかと言われるとそれは無いです。
渋谷事変とかやってた時のイケイケな呪術はもう…
では看板作の1歩手前を走っているサカモトデイズ、アオのハコ、あかね噺の一角で同じバトル路線であるサカモトはどうかというとこのタイミングで勢いを落としかねない展開が
ちょうどこの記事を書いてる頃にやっていたスラーとリオンの過去や二重人格&心臓逆設定etc.が引っ張った割に雑というか響くものが無いというか…
出典:鈴木裕斗『SAKAMOTO DAYS』(集英社)
もっとドラマチックなものになるものかと…
細かな設定より大味なアクションを楽しむ作風ではあるものの、大ボス格であろうスラーの設定が開示されてくにつれて「そんなことかいな」となり、適当なモブならいいんですが初期から色々匂わせてたキャラでこうとなると今後の展開にも響く可能性がありそうです。
しっかりしろスラー!
新ORDERも抜けた2人に比べると今のところパッとしないか
こうなるとやはり目されるのがカグラバチか。
反響申し分なし、掲載順も最近になり絶好調、数字(売上)もイケイケで既存連載の中では最もワンチャンある作品かもしれません。
楽座市編終わった後の章でも波に乗れるか注目です
大作から大作へのバトンタッチ
幽白の終盤でるろ剣が始まり、るろ剣最終回にNARUTOが始まり、NARUTOの終盤でヒロアカが始まったりと、名を残す大作の次には次世代の大作が始まる流れがあるように見受けられます。
さながらワンフォーオールのように…
モチロンこんなことは狙って出来るようなことでもないので(というか狙うと十中八九爆死してる気がしますが)ジンクスのようなものだとは思いますが、ジンクスである以上やはり期待したいところ。
ヒロアカと入れ替わりと呼べる時期に始まった連載だと村上キヨシひまてん!の3作になりますが、揃ってジャンルがコメディであり、看板をバトル漫画が張ることが殆どのジャンプにおいては後継と呼ぶにはそもそもの毛色的な面で望めず。
その1個前の新連載陣に遡るとアストロ極東さいくるの3作になりますが、極東さいくるは既に死に体。
するとアストロ……う~ん。
ちょっとずつ盛り返してるようには思えますが…
少し間は空きますが、2024年秋の新連載でド級の大作が来ることをジャンプを握って星に願う次第です。
出典:和久井健『願いのアストロ』(集英社)
次は既存連載作以外でのお話👇
また前作打ち切りからのヒット作来ないかな
語り草になっているのでご存知の方も多いかもしれませんが、ヒロアカ作者である堀越先生はヒロアカ以前に2度の打ち切りを経験しています。
この堀越先生の例に留まらず、私は打ち切りという挫折からの次でヒットという流れが大好物なので、再びそういったサクセスストーリーが出来上がるのを期待しています。
ということで、以下で個人的に過去作が打ち切りだけど、次は戦略次第でヒットするんじゃないかと期待を寄せている作家さんについて書きます👇
1人目は2021年に連載されたレッドフードの作者、川口勇貴先生
ヒロアカのアシスタントをしていた時期もあったようです
レッドフードは序盤の村から出るのに5話かかったり、狩人試験のケイドロに6話かけたりとテンポ面で問題があって打ち切りとなりましたが、画力に関しては相当光っていました(あと単純に好みの画風でした)。
レッドフードの後は読み切りと勉タメ作品の挿絵をしていましたが、特に目立った動きは無し。
この画力を腐らすのは勿体ないと感じるので、連載獲得からのヒットを待ち望んでる次第です。
2人目は2013年連載のアイアンナイト&2016年連載のレッドスプライトの作者、屋宜知宏先生
夜桜連載初期からアシスタントをしているようです
アイアンナイトにしてもレッスプにしても、設定や展開は面白かったと思うのですが(特にアイアンナイト)両方ともジャンプにしてはダークで重かったかな…?
スカッとする展開に出来ればワンチャン…?
しかしその後の動きとして、ジャンプ+に掲載されたヒトナーという読み切りが170万近いPVを叩き出しバズったので、もしかしたら来るか…?屋宜先生の時代が、とぼんやり思っています。
この辺りの作家さんがヒロアカ勇退後にヒット出したら個人的にはアツいですね。
他にも人造の江ノ島先生、ギンリューの渡辺先生などがいますが、打ち切りからあまり経っておらず帰還はまだ早いかなということで保留
まとめ
以上、為にならない語りでした。
景気にしても何にしても波があるのが常と分かっていても、やっぱり行く先が不安になるところではあります。
現在最もホットな半導体の景気よろしく3~4年スパンの波で考えると、2020年に鬼滅ハイキュー約ネバチェンソー(あとアクタージュ)が抜けたあたりからそこまで大きなヤマが来てないようにも思えるので、そういう点でもそろそろ次世代級の作品の到来が欲しいところ。
いや~どうなるかなー
それでは今回はここまで!
ご愛読ありがとうございました!!
COMMENTS
ヒロアカが終わり、呪術も終盤となると、看板を背負えるバトル漫画がほしいのは間違いないですね。
編集部的にはサカモトを看板にするつもりでいるでしょうが、展開的に失速気味にみえるのも否めない。
おっしゃる通り、既存作品の中で今一番希望が見えるのはカグラバチかと思います。大作から大作へのバトンタッチも、カグラバチの連載開始時点でヒロアカはすでに最終章ではあったので、時が経てばそう言われる可能性はあります、かね……?
打ち切りからの帰還でヒットを期待している作家さんでいうと、個人的には「灰見える少年」の後藤冬吾先生と松浦健人先生のコンビと、「獄丁ヒグマ」の帆上夏希先生、「ゴーレムハーツ」「ドロンドロロン」の大須賀玄先生あたりですかね。完全に自分の好みになりますけど……。
コメントありがとうございます。
ホントにサカモトはここでの失速気味な展開は痛いですよね。雑誌の情勢的面然りアニメ方面然り。そもそもの2重人格設定に若干無理があるように感じたので初期構想から少し難があったのかもしれませんが…
カグラバチが後継…まあ1年内なら誤差の範囲ですかね?笑
帆上先生は鬼滅学園が終わったのでもしかしたらカムバックあるかもですね。吾峠先生チックな画風に寄せてあのクオリティの絵を出せるのはすごいと思いました。
同じこと言ってる人多いですが、ヒロアカと呪術廻戦かあまりに偉大でその2つが短期間に終了するとなると読者離れが起きそうで怖いです。
欲を言えばヒロアカ原作が終わるまでにサカモトやアオハコのアニメが始まっているのが理想的でしたが…。
円満や他の打ち切り候補の動向次第では鵺カグラはもちろん、場合によっては願いのアストロも繰り上げでプッシュされる可能性はあるかと。
打ち切り作家のカムバックで特に期待してるのは仄見えコンビ、アメノフルコンビ、マグちゃんの上木敬先生、それから10年近く何も連載していませんが改造人間ロギイの三木有先生は去年読み切りを本誌に載せていてまだお若いから来てほしい。
コメントありがとうございます。
そうですね~、「ワンピヒロアカ呪術読んだらあとはついで」みたいな声をたまに見かけるので影響はあるかもしれません。
仰るとおりアニメを控えた作品たちの反響にも影響があるかもしれない……
上木先生は是非帰ってきてほしい…!アメノフルコンビは何というか思ってたより動きが無いですよね。みたらし先生の方はXでGIF職人になりつつありますが
NARUTOやBLEACHの何度目かの黄金期?が終わった後はヒロアカやブラクロが支え、鬼滅と呪術が出てきたんですよね。
ブラクロ、鬼滅、呪術この3作を立ち上げた編集者が同じ片山前班長なのを考えると作家さんもですが共に作品を練り上げる編集さんも重要なのではと思います。
キルアオが不穏、グリグリが打ち切りではありますがマッシュルと鵺が成功し鬼滅とマッシュルでメディア化経験もある班長の中では若手の浅野班長が牽引してくれないかと期待。
アオハコ、ウィッチ、あかねと現在の中堅上位~準看板の作品を立ち上げたベテランの村越班長にもう一発打ち上げてほしくはありますが。
コメントありがとうございます。
担当編集の影響力や個々人の手腕は部外者では想像の域を出ませんが、鬼滅のオマケ漫画など作家さん実録漫画などを見ていると重要なんでしょうね
ボンコレの割と良さげな扉絵を編集が却下したり、ドリトライで「心が強ぇのか…!?」と煽り文でフザケはじめたりとあからさまに陰の部分もありますが笑
取り敢えず今は編集長変更により誌面にどんな変化があるのか見守りたいところです
ジャンプの購読を再会したときはヒロアカは途中だったので未読なのですが、最初から読めば面白いのでしょうね。
時間があれば読んでみたいです。
呪術も漫画だとわかりづらいですよね。
前もコメントしたのですが、わかりやすいこち亀みたいなのが懐かしいです。
今でいったらロボコとかが近い?
ウィッチもいつまでこの小さいままの話を続けるのか。面白い所あるが、話の流れ的に強敵がいるのに平和な生活をいつまでも伸ばせないよね。
コメントありがとうございます。
ヒロアカは最初から面白いですね。個人的には3巻から始まる体育祭が初期だと特に好きです。10年露骨な引き延ばしや明らかな失速無くここまでこれたのは本当に偉大だと思います
呪術はああいう荒い線が一種の持ち味かなとも思えますが、バトルの文字量が多いのが分かりづらいというか読みづらいというか…あのへんもハンターハンターリスペクトなのか
ウィッチはアニメ化の噂がありますが(アニメのHPと思しきドメインが登録されていたらしいです)どうなんでしょうね
個人的に、世界観の枠組みと良キャラの関係性の構築が良く組みあがって、
程よく物語が熟れた感じが看板作のニオイというか、強みという印象です。
このキャラ/この設定を転がせば絶対面白いやん!みたいな展開の妄想捗る感じのやつ。
サカデイは篁さんはじめ退場・入れ替え展開でそのあたり遠のいてしまった感が…。
あかね噺はまいける兄さんの昇進編がかなり良かったのでしばらくは上がりそうですが
作品として一段上がるかは新展開・新キャラに期待できる二ツ目編の広げ方にかかってきそうです。
コメントありがとうございます。
そもそものスラー二重人格設定が若干無理がある気がしてならないんですよね…結局どこまで行ってもスラーのリオンごっこ&篁さんごっこにしかならないというか…
漫画の文脈としてコピーはオリジナルには勝てない。というものがある気がしますが、そういう点でも良キャラの転がし方を間違えた感は否めません。スラーもキャラデザ良いから勿体ない…
あかねはXでトレンド入りするような爆発力は無いものの、設定で下手することは無いだろうという信頼と実績の安心感が個人的にはあります。原作者のドラマの作りも作画担当の高座での描写もホント堅実
スポコンものとしてどういう立ち位置になるか注目ですね
これはお子様の妄想じみた発言になってしまいますが、ヒロアカというドデカい穴が空いてしまうとなると例えば空知先生とか吾峠先生の新連載だとか、そのくらいのパワーは欲しくなってしまいますね。吾峠先生はいつかラブコメ描きたいみたいなコメントもありましたしこの辺りのタイミングで全然やっちゃっていただいて話題を集めて欲しいですね。
コメントありがとうございます。
自分もド級の新連載が来てほしいです。
ただ大モノ作家の新連載というものがサム8といい一ノ瀬と言い(もしかしたらアストロも?)もはや一種の強烈な死亡フラグのようになってきているので、案外そういった大作は棚ぼた式に生まれるのかなと思います。
そういった事情とは別に吾峠呼世晴先生のラブコメは見てみたいですが
ぬ〜べ〜再アニメになりますね。
作者お二人打ち切られ無いようにかなり努力されていたみたいです。
お色気はこのご時世無理っぽいですが、小中学生位に受けそうなんで1話完結でいけるもの…退魔物は沢山あるからちょっと変わったバトル物なんてどうかな?
コメントありがとうございます。
白状すると、ぬ〜べ〜って世代的に自分より結構前でよく知らないんですよね…途中から路線変更したみたいのは聞いたことありますが、お色気ものなのか
ていうか、現状の展開を見ると看板2作どころか、サカハコの主力2作も夜桜ロボコアンデラのような中堅もあまり長くなさそうなんですよね。逃げ若ウィッチもどこまで続けるかわからないですし。
それで、その抜けそうな主力枠中堅枠を埋めれそうなのがカグラあかね(あと鵺もか?)しかいないという。それ程若手が育ってない。
個人的には看板どころか、主力も中堅もいないという最悪な状況も危惧しています。
コメントありがとうございます。
そうなんですよね、看板以降の作品も展開を見るに終わりそうOR終わらせようと思えば終われるのばっかりなんですよね。
展開的に長く続けられそうなのが不滅や十理あたりの回収が残ってるアンデラくらいでしょうか、それもアンデラ特有の爆速展開で片づけることも出来てしまいそうではありますが…
次となるとサカモトなのでしょうがこのところ作画状態とかなんかいっぱいいっぱいな気がして心配です。
大穴空いてしまうでしょうか?
コメントありがとうございます。
そうですねー、下書き掲載や減ページで¥に留まらず展開も少し怪しくなってきて色々大変そうです。やはりアニメ化のアレコレで忙しいんでしょうか
やはり最有力はカグラか…
しばらくは逆にバリバリの即効性バトルではなく違うジャンルだったりスルメみたいなじわじわ効いてくる遅効型のほうがいいのかもしれませんね。呪術ヒロアカはまだアニメもありますし、この2つがある程度落ち着かないと話題性とかでも負けちゃいそう。
サカモトって元からストーリーがガバガバだったり薄かったりしてたけど、今まではバトルのエッセンス程度でしかなかったからそんなに気にならなかった
今はそのストーリーが前面に出てきてるから、今まで気にならなかった粗が目立ち始めてきた印象
コメントありがとうございます。
あの過去編ほぼアクション無しでしたもんね…
個人的には大ボスであろうスラーの過去がああなると、今後スラーの活躍があっても「でもコイツの過去と諸々の設定がなあ…」と引きずりそうではありました。
というか南雲もスラーがリオンの真似してるだけってもう分かってるハズなのにいつまでリオンのこと引きずってんねん……