僕のヒーローアカデミア完結!堀越先生の歩みを振り返る – 大人の事情と読むジャンプ
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僕のヒーローアカデミア完結!堀越先生の歩みを振り返る

①掲載作感想

週刊少年ジャンプ2024年36.37号をもって僕のヒーローアカデミアが完結しました。

10年に渡り週刊少年ジャンプを第一線で支えてきた本作品。

ここでは作者である堀越耕平先生のヒロアカ連載以前からの歩みを書いていきます。

過去作連載をリアルタイムで読んでいた、私の肌感覚とかにも触れつつ書きます。

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記念すべき1作目、『逢魔ヶ刻動物園』

出だしでも少し触れた通り、堀越先生はヒロアカより前に2作週刊少年ジャンプで連載経験があります。

その第1作目がこちらの逢魔ヶ刻動物園おうまがどきどうぶつえんです。

2010年32号から2011年19号まで連載。全37話、全5巻

内容としては

逢魔ヶ刻動物園

動物園でバイトを始めた女子高生、蒼井華が呪いでウサギの姿になった園長の椎名と出会い、椎名を人間の姿に戻すため動物たちと共に天下一の動物園を作っていく。

と言った感じです。

出典:堀越耕平『逢魔ヶ刻動物園』(集英社)

水族館やサーカス団と戦ったりします

話数から分かる通り円満完結というワケではなく(といっても当時の基準だと結構な長期連載ですが)、過不足なく〆たものの打ち切りとなっています。

連載当時「少年」だった私としては楽しく読んではいたものの、NARUTOが忍界大戦編トリコがアイスヘル編の勢いのままトップを突っ走ってたetc.周りの盛り上がりが凄かったため、アンケートの3枠に入るには1歩足りない印象でした。

今考えると新連載には過酷な時期だよなあ

しかし連載当時でも友人には推す声もあり、現在でも好きだった打ち切り漫画を語る場などでは頻繁に名前が挙がり「刺さる人には刺さっていた」作品であったことは間違いありません。

友情・努力・勝利をしっかりおさえ、動物の生体や習性など題材へのリスペクトが感じられる点でも良い作品でした

ちなみに5巻には『僕のヒーロー』という読み切りが載っています。

題名とデクやスナイプのようなキャラが写っていることから分かる通り、ヒロアカの原型となる読み切りであり、ファンの方には是非読んでいただきたい作品です。

出典:堀越耕平『逢魔ヶ刻動物園』(集英社)

デクの前身はサラリーマンだったんです

さらに余談ですが、アシスタントにはハイキュー!!の古舘春一先生食戟のソーマ原作の附田祐斗先生といった2010年代前半のヒット作家が名を連ねており、作者の堀越先生含め、逢魔ヶ刻動物園制作スタッフがのちのジャンプに与えた影響は大きなものとなりました。

出典:堀越耕平『逢魔ヶ刻動物園』(集英社)

挫折の2作目、『戦星のバルジ』

前作の逢魔ヶ刻動物園終了から約1年2か月後、2作目の戦星せんせいのバルジが連載開始します。

※現在手元に単行本が無いので、画像はイタリアの書店にあったもので代用しています。

2012年25号から2012年41号まで連載。全16話、全2巻

内容としては

戦星のバルジ

孤児の主人公アストロは自分と瓜二つの王子のバルジとエンカウント。

何やかんやあって王具を受け継いだアストロがバルジの代わりに戦星(戦国の惑星規模ver)の世を正す為の旅に出る。

といったお話です。

逢魔ヶ刻動物園がかなり独自色の強いジャンルでしたが、バルジは割と無難なファンタジーです。

こちらは前作の半分以下の連載期間となっており、堀越先生もこの打ち切りは相当応えたようで、相当メンタルが削られたとのこと

単行本でもメチャクチャ切ない語りが綴られていました

リアルタイムで読んでいた感覚でも、作者自身あまり感触を得ていないのが伝わり、静かに撃沈していった印象です。

ヒロアカみたくスカッとさせる展開が無かったのが痛かったかもしれません

最後は「何やかんやで平和になりましたとさ」的な言葉で強引に〆られており、兎に角無念と言うべきものでした。

単行本2巻には「もし作中の世界が全て演技だったら」という相当攻めたオマケが掲載されているのですが、これが後の大成功へと繋がります。

栄光の3作目、『僕のヒーローアカデミア』

前2作が打ち切りとなり、精神的にまいってしまった堀越先生。

しかし上述のバルジのオマケ漫画を読んだ担当のアドバイス(クリックで詳細が読めます)&過去の読み切り『僕のヒーロー』から3作目の構想を練ります。

こうして生まれたのが僕のヒーローアカデミアです。

2014年32号から2024年36.37号まで連載。全430話、全42巻

本作は1話目の完成度の高さから開始と共に大きな反響を呼び、単行本1巻も偽りなしに即重版と言える速さで売れ超人気作ルートを爆走。

NARUTOが完結に向かっていたこともあり、次世代のジャンプを支える柱として頭角を現します。

出典:堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』(集英社)

私は最序盤こそ過去作のこともあり「今回はイケるのでは」と思いつつ様子見でしたが、A組襲撃あたりで「イケるわこれ」となりました。

「多くの偉人は最大の失敗を乗り越えた一歩先で、最大の成功を手にしている」を地で行くサクセスストーリーを築いていきます。

単行本発行部数1億部突破!!!!

物語も大詰めに向かう中、2024年4月4日発売の40巻をもって単行本発行部数が1憶部を突破!

「ソールの薄いスニーカーで歩く」という言い回しに、らしさを感じます

週刊少年ジャンプ歴代作の中ではこち亀、ドラゴンボール、スラムダンク…(中略)鬼滅の刃に次ぐ8番目の1億部突破という快挙です。

以下では栄えあるヒロアカの大団円について少しだけ書きます👇

以下の内容はヒロアカの最終回に関わる記述になりますので、未読の方は注意です。

僕のヒーローアカデミアついに完結!!

2024年8月5日発売の週刊少年ジャンプ2024年36.37号にて遂にヒロアカ完結。

ホークスがかねてより望んでいたヒーローが暇な社会が実現したあとのお話。

転狐のことで負い目を感じてたおばあちゃんの下りはキレイ且つ意表を突いた落としどころでした

みんなの活躍が描かれていく…といった感じでしたが、取り敢えずクラスメイトの集合絵でちゃんと青山がいて良かった。

省かれそうで冷や冷やしてました

あと1カットしか映らなかったけど8年後耳郎ちゃんかわいい。

内容に触れると凄い文字量になりそうなので控えますが、最後のオールマイトからのかっちゃんに全部持ってかれた感はありますね。

10年間明確な失速無しに駆け抜けた偉大な作品でした。

最後の煽り文に「次回作にご期待ください」ってあったけど…期待してええんか?

まとめ

2連続打ち切りからの1億部突破の大成功…

ここまでドラマ性のある経歴の作家さんは他にはいないのではないでしょうか。

私自身、ヒロアカは本誌で連載開始して最後まで追った作品の中では最長であり(ワンピやNARUTOの連載開始時点ではジャンプ読んでませんでした)、そういう意味でも本作の完結は寂しくもあり感慨深くもあります。

でもやっぱり寂しいが勝つな

ただここまで肉体的にも精神的にも色々と大変だったと思うので、あとは悠々自適に過ごしてほしいですね。

と思ったら最後のページには「次回作にご期待ください」の煽り文が…期待してええんか?

それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!

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