【打ち切り候補】エキデンブロスの画風以外の問題点について – 大人の事情と読むジャンプ
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エキデンブロス、これ画風以外も色々問題な気が…

①掲載作感想
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2025年夏の新連載四天王の一角、エキデンブロス

画風のクセが強くてなあ…」というのは既に各所で語られ尽くしているので、今更深掘りしませんが、管理人的には画風以外の要素も色々思うところがあるので以下で列挙していきます。

これはかなりキテる漫画だもん…

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主人公、風間信長の「キツい」キャラ付け

本作で散々言われている画風については2話くらいで慣れた管理人ですが、まだ「キツい」と感じるのは主人公の風間信長のキャラ

この信長くん、大学生(序盤は高校生でしたが)でありながら「~だもん」が口癖だったり、寮の選手を「兄ちゃん」と呼んだりetc.あざとさを狙ってるのかと思わせるような振る舞いが見受けられ、精神年齢が周回遅れしていることから読んでる立場としては得も言われぬ「キツさ」を覚えます。

出典:野乃大生『エキデンブロス』(集英社)

「プ…プいっ」というオノマトペも中々香ばしいです

さながらオタサーの姫ならぬ、駅サーの王子とでも言うような言動が多く、一般ウケする画風であっても読者を選ぶキャラに思えます。

結局は画風の話にもなってしまうのですが、信長のビジュアルがガンギマりボーイなだけに、制作側の狙いであろう「愛され系男子」として説得力あるものにするには難しいと感じなくもありません。

出典:野乃大生『エキデンブロス』(集英社)

画風にさえ慣れてしまえば、シャンクス的ポジションの剣崎さんや、ツンデレ♂のハラちゃんあたりは良いキャラだと思えてくるのですが、信長だけは打ち切り漫画でよくある作者と読者の認識のズレが起きていそうなのが惜しいところです。

やりたいこと優先の展開

これは邪推の域を出ないのですが、作者がやりたいor見せたい展開を優先するあまり、作劇的にどこかおかしくなってる点があるように思えました。

特にそれを強く感じたのが第3話の信長がひったくり犯を捕まえた後、外でおもむろに脱ぎ出すシーン。

出典:野乃大生『エキデンブロス』(集英社)

描写的に大学構内でひったくりがあったと間違えそうになりますが、駅伝部の練習場に向かう為に一度キャンパスから出た際に起きたことであり、外で脱ぎ出す冷静にヤベー奴になっています。

いやキャンパス内で脱いでても何だアイツとはなりますが

信長のストリップサービスと同時にハラちゃんが駅伝選手の身体の凄さを力説してるあたり、読者に解説したかったと思うんですが、急に野外で脱ぎ出す主人公により作劇の整合性を犠牲にした感は否めなません。

ついでに大ゴマの瘦せ細った肉体描写で更に読者を選抜しているような……

一応この邪推の裏付けとも言えるのが巻末コメントであり、上で挙げた急に外で脱ぎだした次の週の巻末コメントでは👇

エキデンブロス
エキデンブロス

速く走るため以外の機能を削いでるってのがカッコよくて好き。ロマンだ…!

と駅伝選手の身体についてアツく語り、何となく「駅伝選手の身体はスゴいんだぜという事をあの回で見せたかったんやろなぁ」と思えてきます。

当の外で脱ぎだした回の巻末コメントでも👇

エキデンブロス
エキデンブロス

駅伝がマジで好きです!!!泣けるし熱くなれる心底素敵な良いスポーツです

と、やはり題材に対する熱が溢れているあたり作者の情念と主張に作劇と読者がついていけない現象になっており、あるあるではないものの打ち切り漫画ではたまに見るパターンです。

そもそもこの例に限らず、1話に1回くらいのペースで主人公が「人たらしの愛されキャラ」なことを押し出す描写があり、脱ぐシーンと併せて作者が見せたい事のこれ見よがし感はあるというか……

出典:野乃大生『エキデンブロス』(集英社)

こういうのはナチュラルに見せるのが作者と読者の温度差の調整になりそうです

早速空中分解しそうな「集中力高い」設定

第4話で主人公の特性である圧倒的集中力のトリガーがピンチの時であることが判明。

それ聞いたあとに改めて信長が集中モードに入った時、本当にピンチというシチュエーションだったか考えてみると疑問符がつきます。

1話から信長が集中モードに入った箇所を見てみると、校内マラソンでは自分の力でみんなの強さを証明したい⇒でもこのままじゃダメだ…⇒ピンチだ!というロジックでギリ分からなくもないですが、中学入試の勉強してるとこはこれピンチだったか…?

出典:野乃大生『エキデンブロス』(集英社)

3話では例のひったくりを追いかけるところでも集中モード入りましたが、これも前後の文脈からしてピンチがトリガーにはなってないような気がします。

出典:野乃大生『エキデンブロス』(集英社)

ピンチがトリガーなら、1話で剣崎さんにランニングマシーンでシゴかれてる時こそ集中モードに入りそうなモンですが……

出典:野乃大生『エキデンブロス』(集英社)

掲載順が落ちるという「ピンチ」になったらどうなるのでしょうか

まとめ

同期のピングポングは予告時点からの予想を良い裏切ってきたところはありますが、エキデンブロスは正直予想より1回り厳しそうなのが出てきたなという印象です。

もし現行制度の最短打ち切り(20話前後)になったら開始時期から逆算すると箱根駅伝を迎える前の終了となりますが、果たして信長とその兄ちゃんたちの運命やいかに……

それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!

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COMMENTS

  1. 匿名 より:

    記事お疲れ様です
    私は応援しているほうなんですが、完全にキャラ付を失敗していると思います。
    絵は慣れました。むしろ無駄な線が少なくて見やすいまであります。
    しかし信長、お前だ。強そうな名前のくせに、大学生になっても幼さを前面に出した言動や表情…。
    デクや西先生の入間くんのような「愛され主人公」にしたいのかもしれませんが、我の強さも必要なトップアスリートには向いてないです。
    それから市民マラソンでも脱ぐのは厳禁なんでね…。駅伝お好きなら御存じのはずでは…。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      まさに入間くん的な主人公像にしたいのは分かるのですが、言動が年齢不相応であることと、そこに画風のクセと言う要素が化学反応起こした結果、読者に受け入れられにくいものになってるんかなあと感じます。
      記事のテンポの都合上カットしましたが、あの脱ぐところは何でひったくり犯は被害者のおばちゃんの前でぬけぬけと「ナニモンなんすかこの子」とかフランクに話せるメンタルしてんだ……もっと訴えられるかもとかで焦るモンやろ……

  2. 匿名 より:

    ピンチになると集中するって大抵の主人公標準装備してる技能のような…
    同期のハルカゼのミラードローイングとかピングポングの銃弾避けれる反応速度とかに比べると武器としては弱い気がする

    あと話のペースが凄まじく遅い
    今週の話とか2話くらいでやってないといけなかったと思う

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      ホントそのとおりなんですよね。集中あるのはほとんど主人公カタログスペックとしてあって、そこにもう1つ特性が無いとキャラが薄い気がします
      ペースについては3話のひったくりの下りはいらんやろと思うけど、それこそ作者がひったくりを通じて駅伝選手の身体を見せたかったからしょうがないのかもしれません

  3. 匿名 より:

    あんな無価値な3話をなんのために書いたか考えると脱がせるための1話なんだよなぁ。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます
      駅伝選手のカラダすげえを示すだけだったと思います。
      もしかしたらコンビニおばちゃんがヒロインでヒロイン提示回であった可能性もあるカモ…??

  4. 匿名 より:

    絵は確かに慣れますね。むしろ最近の漫画にしては線を丁寧に描いてるので好感が持てるくらい
    これ系の参考になる漫画はシンデレラグレイなのですが、やっぱあっちと比べると画力、キャラ、演出力全てにおいて足りません

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます
      主人公が白卓の脳汁マンと一緒でナス頭のというのも弱いよなあとは思います

  5. 匿名 より:

    ○○○能に聞いた「人ではなくキャラクターとして描く方法」
    ・キャラクターの「背景」や「人生の文脈」を掘る
    ・「選択」と「葛藤」を描く
    ・外から見える印象と内面のギャップ
    ・台詞ではなく“行動”で感情を語らせる
    ・キャラ同士の“人間関係の化学反応”に注目する

    信長に関しては読者目線での納得感含めて自分もどちらかいうとキャラクターになり過ぎてしまってる節はあるかもです。
    顰愚碰喰については3話見ててかなり満たせてるようにみられるのかな?

    • 匿名 より:

      キャラクターではなく人として の間違いですね(コメ元)

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます
      こう見ると信長に関しては「外から見える印象と内面のギャップ」という点が1番足を引っ張ってるような…。予告絵でこのキャラデザはヤバそうと思って蓋を開けたらぶりっ子属性強くてギャップどころじゃない騒ぎになってる気がしますね……

  6. 匿名 より:

    1話から主人公へのすさまじい偏愛臭で早々に脱落しました。
    (なんなら開幕早々に先生にかわええなお前って言わせたところでもう吐いた)
    自分がBLっぽい(のか?)のが苦手なのもありますが。巻末コメとか見るとあんまり抑えられないタイプの作者さんみたいですね…。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      結局これも抱えている問題は村上と同じ気がします。作者の描きたい主人公像と情念に読者が全くついてこれない。
      ある意味一番キツいタイプの打ち切りだと思います。

  7. 匿名 より:

    設定が破綻しててダメというよりも、そもそも集中力凄い設定が物語の面白さに全く寄与してない
    しのびごとみたいにメリハリを絵や演出で見せるか、サンキューピッチの三馬みたいに集中するまでの様子を面白く描かなきゃいけないと思う

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      とにもかくにも集中力が特性として弱すぎるんですよね。それはあって当たり前というか…
      実際どうかは分かりませんが圧倒的集中力だけで長距離走でそこまで有利に働くかもイメージしにくいですし

  8. 匿名 より:

    4inだから2作品は高い確率で1度の改編に耐えられるんだけど
    じゃあどれが駄目かって予想するとまずこれを挙げる

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      まあコレですね。カエデほどの絵の力やピングポングみたいなダークホースにもならず予告で抱いた印象と全く同質のものが出てしまった時点でほぼ決まってそうです

  9. 匿名 より:

    オノマトペはひまてんみたく可愛い女子がやるから良いのであって、大学生の男がやっても寒いだけ

    • 匿名 より:

      進撃の巨人が許されてるんだから話が面白いかどうかだけ

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      にしても「プ…プいっ」はなあ……。いつか「ふにゅう。。。」とか言い出しそうな圧があります

  10. 匿名 より:

    一応 応援はしてるんですが、正直3話が酷すぎました。今週でサバイバルレースをして 2年間の特訓の成果を見せるのなら、3話は一体何だったのか。本当に主人公の身体を見せるためだったのか。
    もし見せるにしても、陸上部の着替えシーンとかで見せる方法はいくらでもあるだろって思いました。3話丸々カットで今週の話を持ってきた方が良かったです。
    絵がどうこうは慣れでなんとかなりますが、主人公の無駄な幼さと 不必要な描写がノイズです。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      あの3話が作品の未来を暗示してしまったように思えます。仰るように別に着替えシーンなりなんなりでどうとでも見せられるし、結果主人公が路上で平然と脱ぎだすヤベー奴になりましたし悪手だったなあと

  11. 匿名 より:

    個人的な想像では、作者は駅伝を題材にしようとして調べる内に「目覚めて」しまったのではという疑惑

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      確かに駅伝や選手の凄さを推し出すシーンが多いだけに、最近得た知見を語りたい感じはどことなくあるかもですね
      もとから好きではあったけど作品にするにあたって色々調べていくうちにどんどんのめり込んだというか

  12. 匿名 より:

    駅伝の作者は主人公の事を愛玩動物として好きなのかもしれませんね…(婉曲表現)。こういうノリはジャンプでは求めていないのでかなりキツいです。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      妖怪バスター村上が主人公を作者のスーパーダーリンとして描いてた一方、コチラは仰る通り愛玩動物ぽさが出ています。
      …いやさすがに色々キツイだろという話ですが

  13. 匿名 より:

    競技に対する愛よりも競技を邪な目で見てるほうが伝わってくるのはちょっと難しいですね
    性癖ダダ漏れなサンキューピッチすら邪な視線は競技自体には持ち込まないよう頑張ってるというのに
    いっそ地味な卓球をピタゴラスイッチ的ギミックで魅せようとしてるピングポングのが競技愛感じます

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      画風のせいなのか、キャラ付けのせいなのか、なんかBLぽさが……
      BLだって創作としてしっかり確立されてるので邪というのは失礼かもしれませんが、ただやはり本誌で見るものかと言われると…という感じです

  14. 匿名 より:

    性癖のどきつさ、隠さなさでいえばはるかにサンキューピッチのが上回ってはいるんだが(ショタに心奪われてる人妻風男子高校生とか)(ショタの一挙一動に愉悦感じてる捕手とか)(でか女コーチとか)
    あれは受け入れらられてこれはきついと思ってしまう理由はんだろう

    • より:

      サンキューの方は作中のキャラとして落とし込んでるからじゃないですかね。あくまでもそういう人達のやりとりとして描いてるからキャラ付けにもなる
      エキデンはキャラに紐付かず全体的に癖が出過ぎてて絵柄としても舞台装置としても機能しないからキショさだけが残るのかも

      • 匿名 より:

        押し付けられてるからだと思います。
        エキデンは愛嬌があるという設定を、絵や仕草で表現せずに、「愛嬌があるねー!」というセリフで言ってしまっています。
        漫画で表現できない音や味の描写ならまだしも、描けるものを描いていない、なのに読者には「こいつは愛嬌のあるキャラだからそう感じろ」と押し付けて来ているわけです。

        例えばサンキューの三馬くんに対して「調子コキの可愛い男の子」とセリフで言ってしまってたら萎えると思いますし、「落ち着いてくださいお嬢!」と言われてますが、これもイジリに昇華出来てます。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      作品を通したプレゼンの巧さの違いかなと思います。サンキューは1話からクセの強すぎるヤツらの野球漫画だと伝えており、それをひたすら突き通してるから読み続けてる読者もストレス無く受け入れられるけど、エキデンは真っ当なスポーツ漫画のフォーマットなのは見れば分かるのですが、そこで示されるのがクセ強い画風やらクセ強いキャラ付け主人公やらで受け入れがたいものになり読者が席立ってしまってる印象です
      まあサンキューと比べてしまうとそもそもの作劇の巧さの違いで片付いてしまいそうですが

  15. 匿名 より:

    更新お疲れ様です。初めてコメントします。
    「走るって楽しい!」のコマですが、この記事でここまで拡大された物を見たお陰で新たに変なところに気付きました。

    何なんですかこの鼻?鼻の影の上に、鼻腔?が描いてあるように見えます。どうなったらそんなところに影が落ちるのか?その鼻腔の下の線はなんなのか?ちょっと図で指摘できないのが残念ですが、めっちゃ仕事が雑じゃないですか?

    もともと、そのコマの目の光が汚すぎるとか、記事の画像では写ってないですが、服のトーンがめっちゃ汚かったりは気づいてましたが、鼻もぐちゃぐちゃじゃないですか。
    一話のこれだけ大きなコマのキメ顔でこんなに作業が汚いってどうなってんですか。

    この記事に出会えたおかげで新たな発見が出来ました。ありがとうございます。
    自分の身の回りの意見で「絵は下手じゃないけど絵柄が」という声をよく見るのですが、「いや、下手だし作業も汚いよ!」と声を大にして言いたいです。

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