ジャンプ+木曜隔週連載のほったらかし飯。
1話~4話はその圧倒的な世界設定と描写で漫画界を震撼させた本作。
しかし5話以降はこの作品の持ち味がゴッソリと失われ、「よくありそうなグルメ漫画」くらいには大人しくなってしまいました。
それでもちょいちょいツボは押さえてくるのですが
木曜日のエース(個人の感想です。)に何一体があったのか。
以下で所感などを書いていきます。
5~8話のお話の流れ
この作品が衰退してしまった5話以降ですが、展開が全て一緒なのでまとめて追うこととします。
①フウコが1人でなんか話してる
②それキッカケにレシピを思いついて調理フェイズに入る
③めっちゃ説明口調のリアクション
④オチ
完全にこの流れが固定されています。
出典:原作:カカル/作画:とうのきり『ほったらかし飯』(集英社)
👆の起承転結の説明に敢えて5~8話の各コマを引用しましたが、それでも(レシピは別として)話が成立してしまう程には展開が均一化しています。
コメント欄では「虚無」という言葉を見かけるようになりましたが、まさにコレです。
序盤のロックな世界観はどこに……
なぜ「虚無」になってしまったのか
なぜこんなにも「虚無」になってしまったのか。
以前の記事でも少し触れたのですが、フウコの1人劇になってしまってることが大きいと思います。
5話以降は基本的にフウコ1人且つ自室内で物語が完結しており、2話で見られたような深夜まで営業してるお肉屋さんや、4話の佐々木さんとのやり取りなどロックでアナーキーな舞台装置を披露する機会が無くなっているからと考えられます。
まあ女性が1人で喋りながら調理してるのも、それはそれで奇妙で面白いんですが
一応8話の最後で超絶美魔女のフウコの母が出てきましたが、オチだけ掻っ攫い特に大きな役目は果たさず。
出典:原作:カカル/作画:とうのきり『ほったらかし飯』(集英社)
しかしもし次の話でフウコとフウコ母でお話が展開されるなら、またおかしな作劇が見れそうなので期待したいところです。
なぜ「虚無」な展開が続くのか
こればかりは憶測でしか語れないのですが
もう打ち切りが決まってしまっており展開を考えるのも億劫になっているのか、はたまたコメント欄が荒れにくいフウコの1人劇に味を占めたのか、はたまた原作がAIで学習の末に導き出した最適解が虚無ルートなのか……
色々と妄想が捗ります。
ちなみに「AIが描いてるのでは」とコメントしたら消されたという事を聞いたのですが、製作者の真相は果たして……
ただ打ち切りかどうかについては火曜日配信の
出典:桜井さよる『馬刺しが食べたい』(集英社)
同じ食べ物を題材にした漫画ですしね
まとめ
以上、最近のほったらかし飯に対する所感でした。
私自身、ほったらかし飯の単行本出たら絶対買う!!と意気込んでいたのですが、ここまで無難な展開(それでも粗はあるが)を繰り返されると、ちょっと微妙になってきました。
というか上下巻で終わりというのは確定事項のようですが、果たして何話まで連載するのか。
そして序盤のパンクな世界観に今後戻ることはあるのか。
どうなる我らがほったらかし飯
それでは今回はここまで!
ご愛読ありがとうございました!!
COMMENTS