週刊少年ジャンプの話題のタッグによる新連載魔男のイチ。
記事タイトルの通り、8話の内容と所感について書くのですが、どんな話かを先に触れるとイチたちの初任務となるお話です。
NARUTOで言うと波の国編ですね
しかしこれまた記事タイトルの通り、うーん?と思う部分があったのでそれをメインに書いていきます。
氷鮫の課す試練の内容
近隣の村を荒らしている魔法、氷鮫の習得を命じられた反人類魔法専門部隊デスカラス班。
早速見つけ、習得のために課された試練の内容とは……
🦈ファビュラスでファッショナブルでマーベラスに氷鮫を飾り立てる試練でした🦈
出典:原作:西修 作画:宇佐崎しろ『魔男のイチ』(集英社)
うーん?
何が引っ掛かるかというと、特に鮫も氷属性もイチの狩人としてのスタンスも関係のない内容であり、氷の鮫🦈でなくても、炎のポメラニアン🐶や風のジャンガリアン🐹でも同じ試練ができ、この魔法ならではのものが無いこと。
そしてこれを物語上の初の本格的なミッションとして据えてしまったこと。
こういう箸休め的な勝負が出てくること自体は珍しくないんですが、イチの本分である死応死を信念とした狩りでいくつか任務こなし、諸々の掘り下げが済んだところで息抜きの要領で差し入れるとかではないと、この漫画どこに向かってるんだ…?となってしまうように感じました。
せめて狩りの形式をとった何かだったら良かったんですが…
ただ8話までの内容を読む感じだと、本作はコメディ調に仕上げたい節があるので、そんなガチバトルにせんでも…となるところですが、その辺については以下で👇
割とヤバい事してる氷鮫
イチの初任務にギャグみたいな試練を課した氷鮫さん。
試練はおちゃらけたモノですが、彼(彼女?)自身は村全体を氷結させたり、子供に見せちゃいけないレベルで住民を氷像にしたりと、結構なヤンチャぷりです。
出典:原作:西修 作画:宇佐崎しろ『魔男のイチ』(集英社)
ちょっと村の気温下げて住民に迷惑かけてるくらいならいいんですが、イチも人への殺意そして生物を弄ぶ所業と言ってるだけあり、殺る気マンマンなことを考えると、美的センスを鮫に認められて習得成功したところで読者視点ではスッキリしにくい勝負内容な気がします。
氷鮫の行いを考えると、ここは真面目なバトルで狩って習得後コキ使うくらいが良かったのかも
まとめ
アレコレ書きましたが、個人的には画風が好きなので(あとは前作の一件もあり…)、ぶっちゃけそれ自体として全然読めるのではあるのですが、やはりお話が煮詰め不足なところは否めないと感じます。
週刊連載掛け持ちでスケジュール的に厳しいのか
同じく他誌の大ヒット作家による願いのアストロも、最初はお話がかなり覚束ない様子だったので、水に慣れるまではそういうものなのか。
魔男のイチ制作コンビの実績と話題性を考えれば早々に落ちることはないとは思いますが、長期的に見た時にお話も掲載順もどう動くか気になるところです。
それでは今回はここまで!
ご愛読ありがとうございました!!
COMMENTS
トリコの特殊調理食材とかはワクワクしたんですけどなーんかこっちは魔法とかに興味が持てないんですよね
基本構造はかなりトリコに酷似してるのに戦闘や活躍を見たいと思えない
あと死対死やっぱダサいっすね
コメントありがとうございます。
トリコと比べるとモンスターデザインのユニークさに結構な差があるように思えます。魔男のサメとか割と普通のサメだったからなあ。こういうところも設定の煮詰めが足りないように感じました。
でも一番の違いは捕獲レベルみたいな概念の有無だと思います。やっぱり数値化してくれればこちらとしても入り込みやすくなりますし、他と数値を比べて楽しむみたいなことも出来ますしね
死対死は…今回のサメに関して言えば、せっかく成立まで至ったからそのまま真っ当にバトルやったほうが良さそうとは思いました。
改めてトリコとイチを見比べてみて、どうも狩猟対象のロジックが違和感をうんでると感じました
トリコの食材たちって基本食欲が強いとはいえ我々現実の人間や動物と同じ「生物のロジック」で動いてるんですよね
加えて食材としての特性説明のためか、ファンタジー部分も生態として説明が成されている
イチの魔法はその辺の前提が共有できず、わけのわからない哲学で動く上に魔法のシステムも明かされず(ほかの細かい部分の説明は多いのに)理解から遠い状態で
その上ウロロのほかは属性+既存生物そのままで目新しさが無い
トリコのすごさばかり目につきますね
トリコはそれぞれの立場が分かりやすいのもあるのかなと思います。モンスター(食材)は弱肉強食に生きる存在で、美食屋はモンスターをリスペクトと知的好奇心のもとで狩るハンター、美食會やその他裏社会の人は食に対して不敬な輩って感じで、少なくとも終盤以外はこの主要3者の立場や行動指針が一貫しており、一般的に抱かれているイメージと概ね合致しているのもあり、入り込みやすかったと感じます。
仰るようなファンタジーと絡めたモンスターの特性や自然現象の説明も面白かったですしね(少年真っ只中だった私はトリコでシバリングを知りました)
魔男の場合、2話でイチと魔女協会とウロロの立場や行動指針が明確に示され、「これはいいな」とは思ったんですが、今回の美的センス試練然りなんかギャグ調の展開で濁されて方向性が分かりづらいというか……
モンスター(魔法)についてはまだ8話なのでこれから色々出てくるのかもしれませんが、現状だと確かにトリコのそれと比べると目新しさはないですね
いやあ、しまぶー先生凄かったなあと自分も思います
試練自体は物語冒頭で最初に提示されていた魔法の説明通りではありますし特に違和感はなかったのですが、
いきなりイチの強みが活かせない試練であること、試練担当が氷鮫である必要性とヘイトコントロールに対する疑問は確かに……。
監視員の子か先週助けた子が鍵となる話だと勝手に思ってるのでイチの強みが活かせないのはしょうがないとしても、後者2つは話の都合すぎるか?
作者サイドも読者サイドも慣れるしかないか
コメントありがとうございます。
死対死、鮫、氷って感じで出した要素が肝心の試練の内容に嚙み合ってないんですよね…
それこそ私が魔女になったイチが魔法を試練で狩るファンタジーと勝手に勘違いしてるだけで、制作サイドとしてはイチと魔法のマルチ競技モノコメディとして描きたかったのかも…いやあどうなんやろ
ちょっと厳し目に見ると色々気になる所ありますよね
細かい点でいうと1ページ目の1コマ目と3ページ目の1コマ目がほぼ同じ情報だったり、試練じゃないと駄目も雷狐の時にやっておけなかったのか?とか
ちゃんと話し練り込めてるのかな?って少し心配になりますね
コメントありがとうございます。
確かにまた鮫の被害の説明してますね…
週刊連載掛け持ちの修羅っぷりには感服なんですが、練り込み不足はやっぱり否めないですね
ぶっちゃけこの試練内容ならイチが対応する必要ないんですよね
反人類魔法だから試練内容わからなくて出向いちゃったのはしゃーないんですが、鏡の魔法で服作ってくれた人達に連絡とって丸投げとかでいいわけで…
良くも悪くも来週以降どう対応するのか見ものですね
コメントありがとうございます。
試練の内容的にはこれまでのナルシスト具合からするとデスカラスがノリノリで挑みそうなものですしね。まあこのへんも来週以降の展開次第でしょうか
ファビュラスに〜
のくだりは『地面師たち』のパロディかな
コメントありがとうございます。
あのへんの台詞にパロ元あるのか…知らんかった……
話はかなり煮詰められていると思いますよ。
・水上の敵なのは新しく手に入れた雷の魔法を試すため。そして、高威力かつ相性の良い魔法を撃ててもそれだけではだめなことの示唆
・今回の試験はイチが今まで相手をしてきた生物ではなく、あくまでもこれからは魔法相手であり、自身のスタンスとのズレを認識するきっかけづくり。今回でイチが初めて驚いてるところが理由
・今回の敵が反人類魔法で村人を氷漬けにしていることから、半人類魔法の試験を受ける資格=敵に見合った強さ。ウロロの時も似たような感じだった。
以上のような感じで、今回の話は新チームの雰囲気と、細かい設定とこれからの話の筋の匂わせだと思いますよ。
今回微妙に感じたのならストーリー的にはまだ起の部分なのに起承転結の起が終わった認識で読んでたからだと思います。
この話が打ち切りの分岐点になることは間違いない
コメントありがとうございます。
初の本格的な任務なので重要ではあるのですが…うーん勝負内容が。どう転がしてくるのか
1話時点で投票できなかったコメディ要素がまた表面化してしまったのが否めない最新話ではありましたね。
しのびもコメディ的空気感に対する評価が気になり続けてる現状ですが今号だけだとしのびに投票しただけに
残って欲しいランキング逆転もあるか?
となってます
コメントありがとうございます。
魔男のコメディのノリはちょっと人を選びそうではありますね。
しのびもコメディ寄りながらも、バトルアクションシーンの評判が良いようなので、魔男も今後の話の進め方によっては実績と話題性があれど足元すくわれるかもとは思いました。
「蘇生」させた上で重体になるくらいもう人間側に被害出てるんですよね
家屋破壊、先週子供を襲う、村人大量に氷漬け
これだけ凶悪さを提示してシリアスパートに入った後にコミカルなノリのギャグ描写を連発されても全く笑えない
バランスが悪すぎる
コメントありがとうございます。
最終的に魔法でどうにかした的なオチにはしそうですが、そうはいっても勝負の内容が内容なだけにヘイトコントロールが取れるのかとは考えてしまいますね。
何よりここで真っ当にバトルでもしとかないと、イチの魔法狩るうえでの凄さとか最強って言われてるデスカラスのパワー面での掘り下げとかがどんどん先送りにされるのがキツいと思いました。
期待感を盛り上げてワクワクさせるのは非常に上手く、ネームバリュー含めて序盤のアンケートを取れてそうなのは納得なんですがいざ狩りが始まったら入間くんが始まったのは確かにあれ?ってなりますよね(入間くんはこういうノリでイベントをこなしていく漫画ですがベースがコメディなので作風にあってます)
個人的にはこの作品はもう少しガシガシ戦ってほしさはあります
コメントありがとうございます。
もしかしたらしろ先生の画風が小綺麗なテイストなので、あまりコメディに合わないのかなとも思えてきました。
それこそ入間くんよろしく感動要素とか挟んでくれたらまた見え方も違ってくるかもですが…それは今後の展開次第でしょうか。
ただ今回の鮫はやってることのエグさや初任務であることを考えるとやっぱり正当に狩りで習得したほうがいいのかなとは思いましたね。