週刊少年ジャンプ2024年40号で極東ネクロマンスが終了となりました。全18話
開始当初は29話弱は続くか?と予想していたのですが、まさかの新連載補正が切れるとともに掲載順が極南の方向へ突き進んでしまう結果に。
憂鬱…
それではここから物語の集大成となる最後のコマ、打ち切りになった原因考察について書いていきます。
最後のコマ
こちらが物語の最後を飾るコマです。
出典:那波歩才『極東ネクロマンス』(集英社)
憂鬱を言いたいだけという、それ作者の気持ち代弁してる?と言いたくなる〆に。
というかこの終わり方が気にならないほどにはタイトル回収が衝撃的であり、今後ドリトライと並び令和打ち切りタイトル回収の2枚看板になりそうです。
若干ヤケクソ気味にも思えましたが、まあこの辺も含めてドリトライぽいです
以下から打ち切りになった原因考察に移ります👇
打ち切り原因① 前作の焼き直し感
最序盤の展開が前作ALIENS AREA(以下エリエリ)にそっくりであり、目新しさがありませんでした。
ジャンプラで両作とも3話まで読めますが展開がほとんど一緒です👇
家族絡みで話が動く→2話でチュートリアル的雑魚を倒す→3話で所属組織に力を認めさせるイベント
極東は組織加入イベントを3話内で終わらせたので、エリエリより半歩分展開が早いですが「またこういう流れか」とはなります
例えば、エリエリ終了→長期連載を挟む→エリエリと同じような連載作なら分かるんですが、エリエリから2年弱という読者の入れ替わりがあまり起きてないであろうスパンで焼き直したようなお話を、しかも同じ雑誌でやるのは流石に無理があるように思えます。
エリエリ作者の帰還を待ってた読者も「エリエリみたいな作品」がまた読みたいワケではなく
「エリエリのエッセンスを継ぎつつ違った切り口の作品」が読みたかったのではないでしょうか
その後の展開も、最終的には斜に構えた指南役に活躍してもらう流れも前作と同じ。
出典:那波歩才『極東ネクロマンス』(集英社)
斜に構えた指南役というキャラ付けそのものが作者の「癖」のように感じます
前作とは違うアプローチを考える必要があったように感じます。
打ち切り原因② C判定死霊とのバトル描写
組織加入後の初バトルとなるC判定死霊とのバトル。
バトル開始前の死霊と薫のやり取りや、バトルへの引きは良かったのですが…
出典:那波歩才『極東ネクロマンス』(集英社)
バトルの決着は戸棚に隠れてた死霊を薫の素手発砲でシバいたらトンズラこいて対ありとなります。
出典:那波歩才『極東ネクロマンス』(集英社)
なんかもっとこう…迫力があってスカッとするバトルを!!
エリエリにも見られたオシャレな言葉選びは健在だったのですが、バトルに関してはこのC判定死霊戦を筆頭に、描写や見せ方が何かと怪しかったように思えます。
まとめ
以上、私なりに原因を考えてみました。
打ち切り原因を一文でまとめるなら「前作の焼き直しのような最序盤でアンケが振るわず、その後のC判死霊戦で完全に上がり目が無くなった」という感じかなと思います。
やはり読んでて感じる新鮮味は非常に大事です
焼き直し展開にしても、前作がヒットしてその成功体験から似たような話になったなら何となくありそうな話ですが、当のエリエリも打ち切りなのにそれをリベイクしてもそりゃ上手くいかないだろうと。
ただエリエリを惜しむ声が結構見受けられ、絵も短期間でかなり見やすくなっていたので、もう少し長くやると予想してましたがまさか前作より短くなるとは、、、
読者の目は想像以上にシビアなのかもしれません
そして最終回の巻末コメントが悲哀に満ちたものになっていましたが、果たして今後那波先生の執筆活動はどのような方向に向かうのか…
それでは今回はここまで!
ご愛読ありがとうございました!!
COMMENTS
同じ展開なのは確かですよね。
エイエリはチュートリアルなところから始まり、バトル展開が始まるとカラー獲得するが、一転して突然日常生活回が長引いたせいで打ち切り。
極東ネクロマンスは当初期待された作品ではあったが、作画が荒れた点(特にチタリ)と前作と全く変わらない展開があり、一度もカラー獲得も無く終了。
正直期待を大きく裏切った作品は間違いないと思われます。
だが、次マンで20位にランクインしたので希望は少しあったのでは無いかと思います。
コメントありがとうございます。
仮にこの展開をヤンジャンなり他誌でやるならまだ許されたかもしれないですが、同じ雑誌で2年も経たない短期間でやってもそりゃ「またかよ」とはなってしまいます
正直終わり方も含め、やらかした感はありますね…
今までの展開を丸投げするような最終回は、本当はこっちの路線でやりたかったのでは…?と勘繰ってしまいますね
コメントありがとうございます。
勘ですが最後のタイトル回収に関しては、思いついたからやったのかなと思えます。
ただ「ロ」が1個余ってしまってますが
色々弱いなと思う部分がありつつも話はきちんと進みコマの使い方は工夫され作者のこだわりとか記憶に残る程度のフックが辛うじてあっただけさいくるびよりよりはマシだったと思います。
さいくるびよりにいたってはそれもないくらい虚無で全く印象に残らないからドベ1固定気味でネクロはあまり踏まなかったのもそれを物語っているかと。
コメントありがとうございます。
エリエリから作者のこだわりは強く感じるのですが、それがジャンプのカラーとマッチしていたかと言われるとちょっとズレていたのかなと思います
さいくるも作者さんの読み切りからそうなんですが低身長男と高身長女で描きたいのか見たいなものは感じ取れましたが、まあコチラはシンプルに内容や絵の点で厳しすぎましたね…
よくあるバトル+対魔系で、アンケートを取れるほどの特徴がなかったように感じた。
前作とほぼ展開同じだし。
コメントありがとうございます。
よくある退魔に前作のような展開、流石にここまでデバフが効いてると鵺の膳野くん並みのキャラ出してても無理だったかもしれません
同じ退魔でもキヨシくんは1話から少年漫画に欲しいアツさを感じる分、投じてもいいとはなった点でもデバフがあったのは否めないですね(衝撃過ぎる1話に大貢献した膳野君は言わずもがな)。
指南よりもブラクロのユノみたいなライバル関係からうまく構成した方がまだサバイバルに加わるチャンスもあったか?ともなってます。
感想系YouTuberは作者の台詞回しが好きだと言い残した上で贔屓して取り上げたりもしてたものの、冷静に上述を含めた各1話を振り返った結果それだけだった感も。。。
コメントありがとうございます。
なんというか、ありがちな退魔に加えられたセリフ回しとかの個性が全部エリエリでお披露目したことだったから特別目新しく映らなかったのかなと思います。
指南役でもライバル関係でも面白ければ個人的にはどちらでもいいのかなとは思いますが、ただ前作で指南役を選んだ以上は仰るようにライバル関係を軸に置くでもしないと「またか」とはなりますね…
やっぱり前作の焼き直し感が最大の要因という説を推したいです。
死霊があまり怪異っぽくないですよね…
幼稚園で逃げてるシーンは怖くない上にシュールな絵面でネットでバズるみたいなパワーも無いですし
これが今の作者の限界という感じなので天井を破らないともし次があっても突き抜けそうですね
個人的にロンゲの男性って不潔そうに見えてしまうので作者との萌えが合いません笑
キッズの感性から見てもどうなのでしょうかね
コメントありがとうございます。
C級死霊戦の決着はドリトライみたくミームになるほどでもなくただ「パッとしないバトルだな」と思わせる程度で終わってしまった印象ですね。一番ダメなパターンだったかもしれません
作者の萌えが何かと言われたら「普段つかみどころないけど部下ポジションがやられたら熱をもって行動する」みたいなキャラに思えるのですが、その部下ポジションが作者の萌えキャラを活躍させる為の舞台装置のようになってしまっていたところがマイナスだったかなと思います
ご返信ありがとうございました。
少年漫画的な激しいバトルはちょっとセンスが無さそうなので
目指す方向性は少女漫画誌の夏目友人帳のほうが合ってるかもしれませんね
主人公をフォローするお洒落でかっこいい男上司キャラも少女漫画のほうが歓迎されるかも
やっぱり少年誌は主人公が戦って活躍して成長するほうがウケますから
願アス組の追加付近は鵺の掲載順がヤバすぎたこともあって応援しきれない(ポジティブに読めない)ところが個人的にあったんですが期待もしてました
結局台詞回しが評価点、バトル作画や一部デザインが不満点なのは変わらないので、他誌に移りつつ作画担当の方をつけたりするとヒット作を作れると思いますね
コメントありがとうございます。
次回作についてやっぱり引っ掛かるの最終回巻末コメントの発言ですね…なにやら引退してしまいそうな雰囲気があるのですがどうなることやら……
那波先生は年齢層高めの月刊誌とかの方が合ってる気がする。作風は少年誌だと合わなそうだし、後半から徐々に絵が荒れてきているのを見ると週刊連載はキツそうだし。
那波先生のやりたそうなのも、青年誌とかの方が受け入れられやすいと思う。
那波先生は他社の青年誌で別名義で連載されてますね
同時並行でジャンプ連載はやはり無理があったかもれませんがこれからもそっちの方で頑張って欲しいところです
コメントありがとうございます。
朱色の仮面はアレどうなんでしょうねぇ。エリエリと読み比べた感じ絵のタッチとかそっくりですが
そうなるとジャンプの方で「那波先生の作品が読めるのはジャンプだけ」と書いてあることに色々問題が起きそうですが…
名義が違えばセーフなのかな?