週刊少年ジャンプ2024年19号で魔々勇々が終了となりました。全29話
24話から凄まじい勢いで畳み始めたものの、(リンク参照)その後に掲載順が微上したので今期は生き残るかどうかで意見が割れていましたが、やはり爆速グリシャ凸の時点で打ち切りは決まっていたようです。
思えばテンマクキネマもこんな感じの推移でした
それにしても巻頭表紙のコルレオが持っている剣とイケイケなマママは結局出てきませんでしたが、連載が続けば出てきたのでしょうか。
それではここから物語の集大成となる最後のコマ、打ち切りになった原因考察について書いていきます。
最後のコマ
こちらが物語の最後を飾るコマ(ページ)です。
出典:林快彦『魔々勇々』(集英社)
まさかのBUILD KINGを継ぐ本誌未完ENDでした。
後半の巻き具合的にてっきり本誌内で完結するものかと…
この「俺たちの戦いはこれからだ!」の進化版、「俺たちの戦いは単行本でだ!」が今後打ち切り界に広がっていくかは注目の必要がありそうです。
それにしても打ち切りとしてあまりにも芸術的な画だ……
打ち切り原因① ズラしすぎ?何が軸の話か分からない
これが1番の原因だと思うのですが、序盤~グリシャが登場するくらいまで話があっちこっち行ってて、何をする漫画なのか分かりませんでした。
勇者として生まれたコルレオの苦悩を描いた漫画か~
違います(コルネオ最初の決意)
マママとコルレオの親子愛の話なのかな?
違います(マママお留守番係に内定)
異界の勇者と魔王でパーティー組んで戦う話しか~!
ようやく物語が動いてきたぞ!!
違います(即日エリシア暗殺未遂)
…………
このように序盤の展開がパルプンテ状態で、読み味がよく分からない読者が一定数いたのかなと思います。
俗に言うところの「ズラし」を狙ったのかもしれませんが、話の軸を提示してそこから枝葉をズラしていかないとグニャグニャのいびつな樹になってしまいます。
バズりの病理ってヤツでしょうか
というかズラしすぎて1話で「勇者が2人いると世界の法則が乱れる」と言及されていたのに普通にエリシアと行動してて、9話にして口頭で「その法則はとうに崩壊した」ってそりゃないやろ……
出典:林快彦『魔々勇々』(集英社)
一応このメガネの人が言っていることが間違っているというのは、9話以前からそれとなく示されてはいるのですが、明確な否定に至るまでの期間が長すぎでした。
その間「1話で言ってたことと矛盾してない?」とモヤらせたのも痛手だったのかと感じました。
打ち切り原因② 現実で使われている意味と違う意味で用語出されると混乱する
本作のキーワードである「勇者」と「魔王」。
その意味合いが古今東西の創作で根付いている一般的なイメージと少し違い、読者をメダパニさせたのも原因を考えてます。
魔王が家庭持ってたりケモ耳娘だったり
似たような事例として、レジェンド打ち切り漫画であるサムライ8の「侍」や「武士」にも同じことが言えますが、現実で使われている意味とは違う意味で使われるとメッチャ混乱するんですよね…
出典:原作:岸本斉史/作画:大久保彰『サムライ8 八丸伝』(集英社)
流石にサムライ8に比べれば遥かに理解しやすいですが、上記の打ち切り原因①と併せて、もう少し素直な話のほうが良かったのではと個人的には思います。
まとめ
以上、簡単に振り返ってみました。
初期の独特のコマ割りや、コマの白枠で目隠しするなど独創性を出そうとしていた印象を受けます。
出典:林快彦『魔々勇々』(集英社)参考資料
それが面白さに繋がっていたかと言われると、かなり意見が分かれていた模様。
作者の林先生は心にヘルカイザー亮がいるらしいので、次回作では攻撃力16000のサイバーエンド並の最高の輝きを見せることを期待しています。
それでは今回はここまで!
ご愛読ありがとうございました!!
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