【好みが別れる】打ち切り漫画 アメノフル 紹介 | 大人の事情と読むジャンプ

【好みが別れる】打ち切り漫画 アメノフル 紹介

③歴代の打ち切り漫画紹介

本記事投稿時点の週刊少年ジャンプで、しのびごとという新連載が開始することが発表されました。

作者のたけぐし一本先生とみたらし三大先生ですが、しのびごとの3年ほど前にジャンプで連載を持っていました。

ということで、前作であるアメノフルについて紹介。

週刊少年ジャンプで2021年20号~2021年41号に掲載。全19話、全3巻

3巻表紙のカラーリングがすごい

ジャンルとしてはお菓子バトルと言った感じです。

なんかそれだけ聞くとヒソカっぽさがありますが、単なるお菓子バトルに留まらないのが本作の魅力であり失敗した点でもあります。

以下で内容について書きます👇

あらすじ

お菓子使いという能力に目覚めた人間が現れるようになり、ペロペロキャンディ使いにより崩壊した東京が舞台。

出典:原作:たけぐし一本 作画:みたらし三大『アメノフル』(集英社)

そんな東京でJKやってる主人公の水瀬ツムギ。単行本表紙の通りペロペロキャンディの使い手です。

東京を壊滅させたペロキャン使いとはまたですが、疑いを避けるため能力は隠してます

そんなことでルセットという能力で悪事をはたらく人たちを取り締まる組織の同級生ミサキにマークされるツムギ。

出典:原作:たけぐし一本 作画:みたらし三大『アメノフル』(集英社)

このやり取りから分かるように、本作ではこういった独特な掛け合いがかなりの頻度で行われ、刺さる人には刺さってましたが、逆にクドく感じる層もいたようでこの辺で好き嫌いがバッサリ分かれていた印象です。

個人的にはアリでしたが、ジンギスカンキャラメル並に好みが分かれる要素でした

ミサキがピンチなところをペロキャン開放して助けたことで懐柔。

相棒枠を獲得しあの編が始まります。

打ち切り鉄板フラグ、試験編

3~5話にかけてルセットのエリートとの一悶着があり、東京を壊滅させたペロキャン使いを見つけるためにルセットに入団することを決めるツムギ。

出典:原作:たけぐし一本 作画:みたらし三大『アメノフル』(集英社)

入団ということで少年漫画ではおばあちゃん家にあるキューブ型のゼリーくらいよく見るあの展開になります。

試験編です

出典:原作:たけぐし一本 作画:みたらし三大『アメノフル』(集英社)

ゴーレムハーツの紹介記事でも触れたのですが、6~10話くらいで試験編を始める漫画というのは高確率で打ち切りになり、このパートそのものが一種の強力なフラグになっています。

試験突破後が物語のメインなのに、試験始めるまでのアレコレが長くて人気を落とすのだと推測しています

ともかく試験開始。壊滅した東京を試験地にするというルセットの節操の無さが気になりますが、東京を壊滅させたペロキャン使いの仲間が試験に参加しており波乱が起きる事態に。

出典:原作:たけぐし一本 作画:みたらし三大『アメノフル』(集英社)

この敵ともアメノフル特有の掛け合いがあるのですが、基本1バトルにつき1回以上はこの種のやり取りが行われます。

出典:原作:たけぐし一本 作画:みたらし三大『アメノフル』(集英社)

最後はツムギが伸縮自在の愛バンジーガムのようにキャンディの持ち手を延ばして撃退。

出典:原作:たけぐし一本 作画:みたらし三大『アメノフル』(集英社)

本作のバトル設定について触れておくと、全員がお菓子使いというワケではなく、ツムギの相棒枠のミサキや他のルセット受験生などはお菓子を駆使して戦わずフォークのような武器で戦い、お菓子バトルを銘打ちながらこの辺の中途半端な設定も少し引っ掛かったのかなと思います。

能力のネタ切れを危惧したうえでの処置だったんでしょうか

ハッちゃけてしまった最終決戦

試験編終了。

6~10話くらいで試験編やった漫画のほとんどは次の章で打ち切りになりますが、この作品もそれに漏れず最終局面となります。

東京を壊滅させたペロキャン使いの一味がツムギの高校に侵攻。

学校が損壊するほどの被害が出てますが、敵ともアメノフルトークは欠かしません。

出典:原作:たけぐし一本 作画:みたらし三大『アメノフル』(集英社)

ラスボスのペロキャン使いも直々に登場。

この人の野望がこんな感じですが、なんかこの字面だけみるとキャンディの形したヤバいクスリがキマッてる人みたいです。

出典:原作:たけぐし一本 作画:みたらし三大『アメノフル』(集英社)

ラスボスといえども独特の掛け合いは欠かさず、最終的にはツムギとの対決になるのですが、今まで殴打か持ち手を延ばすしか出来なかったツムギのペロキャンがまさかのロボットになるという吹っ切れた展開に。

出典:原作:たけぐし一本 作画:みたらし三大『アメノフル』(集英社)

薄っぺらな嘘ドッキリテクスチャー

このロボットでラスボスを倒し話が終わりとなるのですが、シリアス目なバトルとコメディ調の掛け合いの分量を間違え、生存に必要な票数を逃したことが1番の打ち切り原因かなと思います。

お菓子作りは分量が大切ですからね

【余談】打ち切り原因、同期の存在

そんなことで、刺さる人にはとことん刺さったものの打ち切りとなったアメノフルですが、ここで打ち切りの原因として考えたいのが、ジャンプ掲載時に同じタイミングで始まった作品について。

それがアオのハコです。

長期連載を勝ち取りアニメ化まで果たしたアオのハコですが、新連載だった時こそ最も反響が凄まじく、13話で2度目の巻頭カラー&単行本1巻は「即重版」という言葉が噓偽りないレベルの速さでかかりました。

同期の勢いがあり過ぎて票を吸われたのも打ち切り原因の一つかなと考えてます

ちなみにしのびごとの同期は魔男のイチと白卓HAKUTAKU。

魔男のイチに関しては、本誌帰還を果たした宇佐崎しろ先生&他誌の大ヒット作家の西修先生のコンビということで、話題性はバツグンですが果たして…

結局はストーリーも伴っての反響なので、お話を見守りたいところです

コメント 名前とアドレスは任意です

  1. 匿名 より:

    アメノフルは絵については問題ないばかりかむしろ近年の打ち切りの中でもずば抜けてたと思います。
    みたらし先生は連載を持ってない時期もポケモンの仕事や個人でのイラスト投稿で度々話題になってましたしイラストレーターに転向しても十分稼げる立場にあった中でまた連載をするということですから創作意欲の高い方なのでしょう。
    また、アメノフルは連載タイミングが誌面の詰まり具合的にもかなり悪くてその改編での打ち切りはこれ1作だけの超小規模改編だったくらい他に切れる作品がなかったのです。ちなみに入れ替わりの新連載もPPPPPP1本だけでした。(他サイトを薦めるのも少し気が引けますが、つくねさんという方が2010年頃からの改編をサイトに細かくまとめていて見やすいのでそちらを参考にされると分かりやすいと思います。)
    今はヒロアカ以降の円満ラッシュもあるのでその頃よりは多少生き残りやすいのではないかと思います。2度目の正直で当たって欲しい。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      みたらし先生はXdのGIFがよくバズってたりしましたね。女の子がダンスするヤツ。
      SNSウケする画風ではあるのでそのあたりは強みかもしれません
      しのびごと、どうなるか、、、

  2. 匿名 より:

    次回はこのサイトでもよく登場する血盟、タイパクあたりかな?
    待ってます!

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      その2作のうちの1つは半分くらいまで書いた下書きがずっと放置されてますので、次はそれにするか…
      次回作にご期待ください!!

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