【ロケットでつきぬけろ!の次作】NUMBER10 紹介 – 大人の事情と読むジャンプ
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【ロケットでつきぬけろ!の次作】NUMBER10 紹介

③歴代の打ち切り漫画紹介

打ち切り界の不動の名作、ロケットでつきぬけろ!

全10話、全1巻という、打ち切りに比較的寛容な現代では考えられない速度を魅せつけた作者のキユ先生。

しかしこの打ち切りの後、約1年8ヶ月というこれまたハイスピードで新作を引っ提げ、本誌に舞い戻りました。

それが今回紹介するNUMBER10です。

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

ところでジャンプはラグビーワールドカップの年にラグビー漫画を始めたり、藤井聡太棋士をメディアが取り上げ始めた年に将棋漫画を始めたりと、かなり流行に敏感な雑誌です。

この漫画も2002ワールドカップ開催の年に開始したサッカー漫画であり、つまりそういうことなんだと思います。

肝心の連載期間はというと…

2002年25号~2002年34号に掲載。全10話、全1巻

歴史は繰り返すのです。

そもそもこのジャンプの流行便乗作戦が上手くいった例を知らないのですが……

前置きが長くなりましたが、以下で内容を紹介します。

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あらすじ(第1話)

さて、前作のロケットでつきぬけろ!が1話のタイトルから圧倒的存在感を放っていましたが、今回はと言うと…

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

GOAL.1 ・サッカーってボール一つあれば世界中の誰とでも友達になれるんだって

さすがに前作よりは毒が抜けましたが、相変わらず長く今回は妙に説明口調ですね。

そしてこちらのザ・ハイパー・ファンキーロケットボーイが主人公の柏木 天馬(かしわぎ てんま)です。

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

アルゼンチン在住の日本人ですが、現地で馴染めずサッカーに入れてもらえない模様。

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

最終的に大事なボールを蹴り飛ばされてしまいますが、その先で元スタープレーヤーで今は若い才能を探しているのピエトロと出会い、アミーゴ(友達)になります。

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

ピエトロのアドバイスに従い、先ほどの連中に勝負を仕掛け見事勝利し懐柔。

ここに元スタープレイヤー率いる草サッカーチーム、『アミーゴ』が結成されます。

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

これが第1話の内容です。

タイトルも前作より大人しくなり、まあ割とよく見るサッカー漫画って感じです。

割とよく見るスポーツ漫画くらいでは生き残れないのがジャンプの厳しいところですが、この漫画の運命はいかに。

言ってしまうと、後半はっちゃけます

チームアミーゴ、最初で最後の試合

チームアミーゴ結成から3話の時が経った頃、地元最強チームの問題児がやってきていい感じに因縁を付けられ試合となります。

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

結成後の初試合が地元最強のチームとのことで気後れするチームメイトたち。

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

というかこれを言っている坊主頭くんは1話で「遊びでサッカーやってるんじゃねぇんだ」って言ってたのにビビっており、あのセリフは何だったのかと思ってしまいます。

あまり心は強くないということでしょうか。

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

武者震いがするくらいのメンタルが欲しいですね

そんなことより、試合開始。

ピエトロのアドバイスが活き、前半3-0でリードするアミーゴ。

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

このまま下剋上して試合と連載終了かと思われましたが、まだ6話なので波乱訪れます。

堂々完結! 最後はロケット節全開

前半大量リードを許した敵チームは隠し玉であるアベルを出場させます。

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

そしてこのアベルですが、なんとボールを浮遊させるという超次元サッカーを見せつけます。

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

ここまで普通のサッカー漫画だったのにドエライことになってきました

ピエトロが言うにはボールにバックスピンをかけて芝生の盛り上がってる部分でバウンドさせたことですが、一体この説明読んで納得できる読者がどれほどいるか…

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

ただこの展開が「打ち切り前特有の超展開」だと言えば、納得できる方も多いはずです。

そんなアベルの神業に翻弄されてあっという間に5点返されるアミーゴ。

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

前半から一転、絶望するチームメイトですが、天馬は負けじと宇宙を創造し始めます。

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

そんな超次元サッカーを繰り広げるアベルと天馬の技名がコチラ👇👇

前作の「ウィーミート ザ・ハイパー・ファンキーロケットボーイ ハルタ」と同じ匂いを感じるネーミングたちです。

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

そして前作同様、尺の都合で試合の途中6年後へ。

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

これまた前作同様に突然登場するヒロイン。

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

最後はこの子に天馬が大声で呼びかけて、この漫画もロケットのようにスピードの彼方へと突き抜けました。

出典:松井勝法『NUMBER10(集英社)

Live Like Rocket!を体現したかのような疾走感溢れる生き様でした

まとめ

以上、NUMBER10の紹介でした。

ロケットでつきぬけろ!とNUMBER10共に全10話、全1巻という今後誰にも成し得ないであろう記録を達成したキユ先生。

現代(2024年時点)の漫画に例えるならこの2作を足してようやくアイスヘッドギルやエイリアンズエリアの話数と言えば、如何に桁外れのスピードかが分かるのではないでしょうか。

現在はキユから松井勝法に名義を変更し、打ち切り漫画家を自ら宣言し活動していますが、その辺の詳しい情報はまた別の記事で。

今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!

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