週刊少年ジャンプ2026年18号でゴンロン・エッグが終了となりました。全21話
掲載順最下位9連続をマークし、令和に始まった作品の中では白卓HAKUTAKUの8連続を抜いて最長記録を更新。
平成に遡れば10連続の作品もありますが、ゴンロンの場合は最下位記録と並行して3連続減ページ(執筆が追いつかず既定のページ数より少なくなる事)という異色の記録も打ち立て、未だ誰も見たことのない領域に突入。
1シーズンで50-50達成や、100m走9.5秒台と並ぶ前人未到を成し遂げた存在となりました。

打ち切りはスポーツなのです
それではここから物語の集大成となる最後のコマ、打ち切りになった原因考察について書いていきます。
最後のコマ
こちらが物語の最後を飾るコマです。
出典:谷崎修平『ゴンロン・エッグ』(集英社)
人類の解放はこれからだ!でこの漫画は連載から解放されました。

本作に関しては「連載から解放された」という表現が適しているように思えます
ラスボスとして設定していたであろう現王アギトをとの戦いは描けず、レイゴクという中間管理職がラスボスになりましたが、レイゴクとの戦いを描く頃には確実に打ち切り宣告されていただけに「レイゴク戦を飛ばしてアギト戦を描けば良かったのでは…?」と思いましたが、そうはいかなかったのか。
最終回で提示されたアギトや囚われの妹周りの設定は普通に面白そうだったので、尚更それを強く感じます。
出典:谷崎修平『ゴンロン・エッグ』(集英社)

煽り文でコミックスは描き下ろし満載と書いてあるので、この辺の設定はそこで語られるのかな
以下から打ち切りになった原因考察に移ります👇
原因① 全体的に
いきなりアバウトなこと言い出すから手抜き記事だと思われそうですが、打ち切り原因として真っ先に何が挙がるかと言われたら全体的にダメだったとしか自分には言い表しようがありません。
作品の構成要素として物語、キャラクター、設定、絵、タイトルetc.様々なものがありますが、どれを取っても「あ、これ打ち切り漫画で見るヤツだ」と感じさせる力があったように思えます。
ここで本作のお披露目にあたる、新連載告知時のページを見てみましょう👇

『ゴンロン・エッグ』というどこか垢抜けないタイトル、これまた垢抜けた感じのしない画風、魔改造フィギュアの如く顔と顔から下がアンマッチな主人公…
この時点で直感的にこれは打ち切り漫画ぽいなを感じた読者も多かったのではないでしょうか。

eggい新連載という煽りもパンチが効いています
いざ連載が始まってからも、フォーマットはよく見るファンタジーバトルという枠を出ず、精彩に欠ける展開や描写が多く見受けられ、再三にはなりますがこれは打ち切りだろうとあらゆる要素を通して伝わってきました。
出典:谷崎修平『ゴンロン・エッグ』(集英社)
鶏の卵が誰に命令されたわけでもなく滑らかな曲線と均整のとれた美しいフォルムであるのと同様に、ゴンロン・エッグも誰に命令されたわけでもなく打ち切り漫画として完成されすぎていました。


ナチュラルボーン打ち切り漫画です
原因② 週刊連載についていけてなかった?
本作が掲載スタイルは「地獄の一丁目」やら「セルフ軟禁」やら言われる週刊連載。
全編を通して週刊連載をこなす余裕が無かったのかなと感じます。
もはや語り草になっている後半の作画の荒れや、冒頭で挙げた減ページが一番分かりやすい事例でしょうか。
出典:谷崎修平『ゴンロン・エッグ』(集英社)

このへんに関しては少なからずメンタルによるところもありそうですが
さらに単行本1巻を見てみると幕間が1話⇔2話と2話⇔3話を除いて作品ロゴをちょこんと載せるだけだったり、カバー袖の作者イラストも本誌巻末コメントの作者アイコンと全く同じだったりと「単行本用に色々描く暇も無かったんやろなあ…」と察せられます。
出典:谷崎修平『ゴンロン・エッグ』(集英社)
もし本作が作者の本意通りに長期連載を勝ち取って人気作となっていたら更に忙しくなるんでしょうし、良くも悪くも比較的忙しくない短期打ち切りでこの立ちいかない様子となると、そもそも週刊誌の土俵自体が合っていなかったと感じるところではあります。
原因③ 昔の絵柄の方が良かったかも?
作者の谷崎先生、ゴンロン連載前には読み切りや短期集中連載でいくつか作品を発表していました。
例えばこちらの2016年にGIGAで短期集中連載していた改獣の武器職人👇

ゴンロン終了の約10年前に掲載されたので結構昔の作品です
読んでみるとゴンロンと10年近く期間が開いてるだけにゴンロンとは絵のタッチや画風に違いが見受けられるのですが、ただ何だろう、昔の絵柄のほうが断然良いような……
出典:谷崎修平『改獣の武器職人』(集英社)

主人公も刺さる人には刺さりそうなデザインです
この画風をそのままに画力を磨き上げたら、少なくともパッと見の絵で読者を振るい落とす事態は回避出来たかもと思わなくもありません。
ただ、2023年に発表された神獣に枷ありからはゴンロンで見た作画にかなり近くなります。
出典:谷崎修平『神獣に枷あり』(集英社)
意図的に画風をマイナーチェンジしたのか、はたまた描いてるうちに自然と変わったのかは知る由もないですし、結局画風も好みの問題なので「劣化した」とは断定すべきではありませんが、個人的には昔の画風のほうが良かったと感じますね。
まとめ
以上、原因を考察してみました。
卵が完全栄養食であるのと同様に、ゴンロン・エッグもまた打ち切り漫画でしか摂取出来ない栄養をバランス良く含んだ作品だったと思います。
ファンタジーバトルという定番ジャンル、小難しくない設定、20話前後という良い塩梅の話数、不快感無く読める、打ち切り漫画でしか味わえない醍醐味を申し分なく味わえる等の理由から、打ち切りビギナーにも取っつきやすそうな作品であり、今後斬と共に打ち切りスターターセットとして紹介したいところです。
それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!














COMMENTS
これほどに完璧な打ち切り漫画も中々いないと思うので拝むことができて良かったです。
すがぬま先生はもうでないのかな?
ぶっちゃけゴンロンには特に何の感情もないけど、4コマバンクシーが見れないのが寂しい
また不定期に帰ってきてほしい
最後の最後で現王アギトが予想外で良かったので、月刊で相性の良い編集に出会えてたら違ったのかも?
クレイモアとかのファンタジーも月刊誌だし。
次回作は応援しますどころか、もう二度と漫画描かないでくれと思えた作者は伊原以来ですね
打ち切りが決まったとしても手を抜くのは漫画として面白い以前の問題だと思います
そして編集
何を思ってこんなものを連載会議に回したんですか?
誰もこれをおかしいと思わなかったんですか?
作者もアラフォーだし一回適当に連載させてあげて短期打ち切りで諦めてもらった方が本人の為と判断したのかな
作者と作品の出来に関してはまぁ…と言葉を飲み込む気にはなれど、担当編集と編集部は何やってたの?ってのは強く思う…いや、ホント1年通して色んな作品切ってきたのに何故1番手でこの作品を?
どんなにおもんなくても週刊で毎週漫画描いて連載できるだけでも立派な才能なんだなあって思った
おもんなくて週刊連載にもついて行けないのは擁護できる部分が無い
1話の時点でガバってるし、打ち切りは見えていた結末ではある
少し褒めるなら、まあオリジナリティーのある世界観だったということと、アシスタントの背景が良いことと、会話がある程度成り立ってたことか……?
いやでも正直、徹頭徹尾低クオリティすぎて、カエデガミ切ってまでinする必要は無かったんじゃないかなと思ってしまう
連載開始前の準備、座組の段階から問題があったのではないかと思いますリモートワーク起因?
あとガバガバ度が一線を超えると読者の反応も極端に触れる(割り切って楽しむ、拒絶、無関心)のは興味深い現象でした
私は結構楽しめました(小声)
じいやの所を2話でやっとけばなぁ…
2話から5話まで全く話が進まなかったのは流石にね
この先この漫画の記録を超える漫画は多分出てこないと思うぐらい凄い漫画
結論 週刊連載に向いてなかった
もし次連載するんだったらジャンプラか他雑誌やな