週刊少年ジャンプで2024年24号より連載開始したさいくるびより。
本記事投稿時点で7話までを消化し、標準的なジャンプコミックス第1巻の話数となりました。
ほのぼの日常漫画として始まった本作ですが、ほのぼのし過ぎていてもはや打ち切りレースとは隔絶された存在かと思ってしまう余裕な動きを見せています。
以下で内容のおさらいや今後の予想など書いていきます。
同期である極東ネクロマンスにも少し触れていきます
第1話~第7話までのおさらい
それでは、ほのぼのとコミックス1巻分にあたる第1~7話の内容を簡単におさらいします👇
1話…ことね(ヒロイン)がサイクハウスへの入居を決める
2話…サイク(超能力)使って引っ越し作業
3話…読心サイク持ちのキャラ紹介
4話…分身サイク持ちのキャラ紹介
5話…ことねとねむる(主人公)で洋服選びに行く
6話…ことねの歓迎会 プレゼント編
7話…ことねの歓迎会 BBQとババ抜き編
ここで言及したいのが、サイクハウスへの引っ越しを完全に終えた3話以降。
まず3,4話に関しては同居者の紹介になるのですが、本当にキャラ紹介しかしていない。
この手のキャラパートは何らかのイベントやら任務やらで物語を進行させたうえで掘り下げていくのが定石ですが、雑談とじゃれ合いだけで終始させ、ほぼキャラ出しただけ状態で序盤の話数を消化します。
出典:小林おむすけ『さいくるびより』(集英社)
話が動かざること山のごとし🌋
5話に関してはいわゆるコスプレ回ですが、今後特に設定が活きてこなさそうなパジャマの購入して終わり。
そしてこの話で超能力設定が出てきたのがパジャマデカくするだけという贅沢な箸休め回に。
出典:小林おむすけ『さいくるびより』(集英社)
最後に「ほのぼの」の極致とも言える展開を見せたのがコミックス1巻のラストを飾るであろう6,7話のことね歓迎会編。
6話の最後にはまるで次週への強力なフックを作りましたと言わんばかりにBBQが次週に回されます。
出典:小林おむすけ『さいくるびより』(集英社)
ぶっちゃけ1話で全部済ませられる内容でした
1話引っ張ったので、どんだけサイキックなBBQになるのかと思いきや、これまで同様ワチャワチャしてババ抜き始まって映画観て歓迎会とコミックス1巻が終わります。
出典:小林おむすけ『さいくるびより』(集英社)
願いのアストロならもうクラン仲間にしてる話数です
一応この世界の超能力者たちは政府公認のもとで居食住を共にするという説明はされているのですが、特に公的活動に勤しむシーンは無し。
加えて内輪でほのぼのしてる中、ことねの母は寝たきりでことねが母を治す為に奔走する描写も無し。
サイクで母を快復させるための話とかにすれば「何する話なのか」くらいは提示できた気がしますが…
ここまで肝の据わった展開が許されるのはまんがタイムきららくらいですが、それでも2巻乙の危険は孕んでいるように思えます。
実際のところ生き残れるかという件について
瞬間的爆発力が求められる本誌において、とにかく「ほのぼの」に徹しきっているさいくるびより。
ここまでマイペースな展開だと読んでる側としては、ほのぼのするどころか1周回って不気味ですが、
実際のところ打ち切りはどーなの?
という話について触れます。
まず本記事投稿時点で最新話の7話ですが、この話数ではまだ新連載補正期間と思われ、アンケートを基にした掲載順は反映されていません。
しかしこれまでの傾向からすると、序盤からあまり人気が振るわない作品は補正期間の終盤には既に低めの順位に配置されます。
それを踏まえて掲載順を見ると…割とほのぼのしてられそうにないですね。
序盤で話の進みが遅いと補正期間終了と共に掲載順を落とされがちですが、この作品の場合はほのぼのし過ぎて、何を以て話の進みが遅いのかすら分からないのもこの結果に繋がっていると思います。
31号に載る8話からは新連載補正が切れると思われるので注目です
このような状況下でも己の忍道を貫くさいくびよりですが、一方で同期の極東ネクロマンスはかなり急いだ展開を見せているので最後にそちらについても書きます。
一方その頃極東ネクロマンスは…
29号の掲載順では最終回のアネモネと打ち切りレースに無関係の読み切りを敷くのみで実質最下位になり、30号では惑うことなき最下位になってしまった極東ネクロマンス。
超能力者たちがほのぼのとBBQを楽しんでいる傍ら、ネクロマンサーたちはラスボスが早々に動き出し、主人公は修行の途中なのに覚醒イベント発生という、ほのぼのの「ほ」の文字も無いような急いだ展開に…
出典:那波歩才『極東ネクロマンス』(集英社)
もう再来週最終回でも違和感無いくらいには巻いています
正直、さいくびよりも極東ネクロマンスも打ち切り危機の度合いで言ったら同じくらいだと思うのですが、こんなにも進行スピードに差があると何だか色々考えてしまいますね。
それでは今回はここまで!
ご愛読ありがとうございました!!
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ネクロマンスは作者諦めてんじゃないかと思える大ゴマ連発の雑な展開
気持ち切れてるなら昨今のジャンプでありえなかった10,11週打ち切りもある
コメントありがとうございます。
体感12ページくらいに思えるくらいには大アジなコマ割りでしたね
展開的にはもう2週あれば終わってもおかしくないような流れでしたが、秋の改編まではなんとか続けるのかなと思います
さいくるはほのぼの日常だけでこのまま本筋一切やらず(そもそも本筋なし?)に最後までワチャワチャやってるだけで締めるかもしれませんね
コメントありがとうございます。
そんな感じはしますよね
ヒロインのお母さん寝たきりのまま超能力者だけのほのぼのENDもあり得そうです
さいくるは面白い漫画というよりも染みる漫画というイメージ。現実世界に疲れてる人は好きそう。
コメントありがとうございます。
こんな記事書いときながら私は割と好きではあるんですよね(単行本買うかは微妙ですが)
私も現実世界に疲れた人間かもしれません
さいくるびよりはえらくのんびりしてますね。
絵も可愛いから楽しみでは有りますが、何も始まらない感じでまだまだこれからです、みたいに打ち切り終了になるのでしょうか?
極東ネクロマンスは打ち切りロードまっしぐらでしょうか?
コメントありがとうございます。
勘ですが恐らくこのままほのぼの終わってくのかなと思います。せめてお母さんの病気の設定は回収してほしいですが…
極東は展開を見るにもう打ち切り打診されててもおかしくない気がします。
目茶苦茶重たすぎる展開を無視してサイクハウスに住み着くのはおかしい。ヒロインの母親の病気を超能力で解決できるじゃんと思ったが実際は違う作品だった。マジでそこは超能力使えよと思う。下手すれば14話で打ち切られる可能性はあり得そう。
コメントありがとうございます。
母親の病気設定は余計でしたね。別にこの設定無くても話は回せるし、これがあるせいで超能力者たちがほのぼのと日常過ごしてることにモヤっとさせられます。
秋はかなり危ない気がします。タイパラ並みのスピード感がくるか!?