週刊少年ジャンプ2025年42号に地獄の光景が広がってました。

2025年夏の新連載4作が、10話代で全て最下層(下から5番以内)に置かれるという非常に残酷なことになりました。

ただでさえ新連載の短期打ち切りが続いてるのに…
この結果については何かと思うところがあるので、以下ではそれについて語ります。
はじめに
まず最初にお断りしておきたいのが、以下では夏の新連載と他の連載作との比較を交えて書いています。
しかしその比較というのが、角が立ちそうな内容&いつも以上に主観が強いため、比較に出す作品については名前を伏せて「中位作品」「上位作品」といった書き方をします。

貴方の考える「中位作品」「上位作品」が、この記事で語られる「中位作品」「上位作品」なのです
と、予防線を張ったところで本題に入ります👇
他の掲載作と比べてそこまで悪いか?という話
最下層に落ちた4作の展開や画力etc.を考慮したクオリティで見た時、現行の掲載順が中位辺りにいる作品に勝ってるとは言い切れないまでも、劣ってるようにも思えないというのが個人的な所感です。
絵で読者を厳選し、内容もツッコミどころ多いエキデンは別ですが、他3作は今の誌面ならもうちょいイケるものだと思ってました。

記事投稿時点最新話でも、監督のLINEのプロフ画像が自分のドアップ顔で笑いました
いやそうはならんやろと
出典:野乃大生『エキデンブロス』(集英社)
というか掲載順が上位の作品にしても、話の整合性を取る気が全く無い作品だったり、物語の山場はとうに過ぎて長いこと出涸らしと言える展開が続く(あと絵が怖くなった)作品だったりと、上位に見合う勢いがあるとは言えない作品もあり、単純なクオリティで見ればこの辺にも掲載順ほどの差があるとは思えません。

上位作はグダる前に確たる実績を積み上げてきたので、新連載が勝てないのは仕方ないですが
では夏の新連載4作には何が足りないのか??というのを下の項で👇
まあ、「運」だよね
これはもうズバリ「運」です。
と言うのも掲載順中位作品たちの運があまりにも良すぎるのです。
怒涛の円満完結
この記事で挙げられる中位作品たちが、連載始まるか始まらないかの頃に何が起きていたかを振り返ると、ヒロアカと呪術が完結しました。
世間的認知度も抜群で、誌面を第一線で支えてきたこの2作が抜けたことで、他作品にもチャンスが巡ってくるということは想像に難くないでしょう。
しかしこれに留まらず、打ち切りのホットゾーンである2クール目(20話前後)と3クール目(30話前後)の生存が試される頃には、まさに当時の中位作である夜桜とアンデラも完結。

来ないよ!不運が!!
それに対するIN数の少なさ
これだけ多くの完結作を見送ったなら新連載大量投入するモンだと思いきや、そんなことはなく、この時期に投入された新連載は1IN(シドクラ)→2IN(エンバB)→2IN(ナイプリオテル)とまさかの3連続小規模改編!!

しかもシドクラ以外はクオリティ面での問題があり、中位作に一矢報いることも叶いませんでした
ヤベェ同期
そして保険と言わんばかりに同期にはクオリティが一線超えている作品が配備され、彼らが最硬の防壁になってくれます。



こ、この作品たちは一体……?
この2作のクオリティに関しては、数多の打ち切りを見てきた管理人でも時に言葉を失うほどであり、現行中位作にしてみれば、彼らよりアンケ取れれば生き残れるんだから容易い生存条件だったことでしょう。
こんな感じで怒涛の円満完結、それに対するIN数の少なさ、信頼と安心のヤベェ同期とこれ以上を考えつかないほど生存に適した環境であり、もはや打ち切られるほうが難しかったのでは?なんて思えもします。

ジャンプでこんなこと思える日が来るとは…
夜桜に匹敵しうるラッキーさ
夜桜の作者さんが自分の作品のことを「ジャンプ史上一番ラッキーな作品」と言ってましたが、ラッキーの度合いなら現行中位作もかなり良い勝負できると思います。
今と比べると人外魔境のような連載陣の中、1年目を運で生き残った夜桜に対して、現行中位作は誌面環境ガチャSSR引いたって感じなのでラッキーのベクトルは少し違うかな?

何にしてもガラクタ振ったら銃が組み上がるレベルのラックです
出典: 鈴木祐斗
『SAKAMOTO DAYS』(集英社)
しかし禍福は糾える縄の如しものであり、現行の中位作でラッキー作品専用の椅子は埋まり、以降はアンラッキーな期間に入り、その煽りもあっての夏の新連載4作最下層という結果を招いたのかなと感じます。
出典:片岡誉晴『ピングポング』(集英社)
さむわんへるつ辺りからはまたラッキー傾向になる気もするので、夏の4作も30話超えまで耐えれば一転してラッキーな作品になれそうですが、2度目のカラーが無いままここまで来てしまったハルカゼ以外は20話超えすら怪しいのが現状です。

ハルカゼだって全くもって油断できませんが
まとめ
「運も実力のうち」という言葉が何たるかを見てしまったような気がします。
夏の新連載4作はジャンルが被りまくりながらも個性が強く、動向を追っていて面白いだけあり、各作品の行く末もそれぞれ違うものになってほしいのですが、この調子が続いてしまうと行く末は全部短期打ち切りでは…?と思えてしまうのが怖すぎます。

なにより2025年の新連載がここまで不作なことがシブすぎる…
それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!
COMMENTS
なんかどの年もだが今回波乱じゃね?やっぱ2024とかでた今の看板達の影響もだとは思うけどこれ以上に打ち切り出まくったら2025は伝説になるのでは?
4の倍数は当たり年みたいなジンクスとか確かありましたね
実際中堅層が3~4年で去っていくこと考えるとサイクル的に狙い目な年っていうのがあるのかもしれません
というわけで2年越え作品引っ張ってきました
マジで4の倍数は毎回1つは看板抱えて全部で4つは超えてました
2年越え作品
(→移籍)
12 ハイキュー 斉木 暗殺 ソーマ
13 (ワートリ→) 磯兵衛
14 ヒロアカ 相撲
15 ブラクロ
16 ゆらぎ 鬼滅 約ネバ (ボルト→)
17 ドクスト ぼく勉
18 アクタ 呪術
19 (チェンソ→) 夜桜
20 アンデラ マッシュル サカモト (あやトラ→) ロボコ 高校生家族
21 逃げ若 ウィッチ アオハコ
22 あかね (ルリドラ→)
23 カグラ 鵺 キルアオ
2024の幸運組がイチに連なるキヨシ、ひま、しのびになる訳ですね
勿論最近のしのび始めつまらないとは言わないんですがラッキー生存は結局売れない問題が毎回付きまといますね
ここでいう中堅は同期うんぬんをみるとあの3作なんだろうと思いますが、まあ運よかったのは間違いないですね
特に序盤をファストパスで抜けてちゃんと盛り上がりどころまで持ってこれたのはデカい
ゆーて中堅を蹴落とさなくても(打ち切りに追い込まなくても)逃げ若含め長期連作枠2枠ぐらいは余裕であるはずなのでなんとか頑張ってくれ…これだと23年組をはるかに超える地獄絵図になるぞ
あかね以外何も残らなかった2022年組の間違いですかね?
ハルカゼとさむわん以外はもう1周年の壁に挑む可能性すらない点で2025の方が壊滅的ですね、ここまで酷いのは21世紀で3回目らしいです。
打ち切りはいつものことですがこんなに新連載がヒットしない期間が長いのはいくらなんでもヤバいですね
自分は打ち切り作品と円満作品の5、6話くらい(単行本1巻くらい)までを読み比べるようにしてます。円満してる作品ってやっぱり序盤がしっかり面白いんですよね。逆に打ち切り作品は話のテンポが遅すぎる。今回どべ圏内に落ちた作品も1話で出来る内容を複数話に分けてるせいで薄めたカルピスみたいになってる作品が多い。余程キャラが立ってるとか設定のオリジナリティが高いとかで無い限り今後もヒットは出ないのではと思っています。
継続的に新作を出す必要があるアニメビジネスとの兼ね合いを考えると、
アンケートは誌面全体での評価も大事ですが、結局は同年代での相対評価で生き残ることが最重要です(2年越え作品は基本プロテクトが入っているため打ち切りレースの実態は同年代若手の椅子取りゲームに他ならない)
つまり生存に必要なのは、記事の通り即死を免れる最低限の面白さと以下の2つになりますね。
①取り合う椅子の数(足元の完結数による空き)
②同年代のレベル
この点、2024年組(イチ、トリオ)は非常に幸運でした。
円満で4枠も空きが出た点で(例年は1.2作が普通)①を異常なまでに満たし、②の点では競合となる後続の2025年組がシド以外即死級という2000年以降ワースト3に入る不作の年でした。
イチは常に看板級なので別として、必ずしも好調なスタートではなかったトリオが全て生き残れているのは色んな都合が絡んだラッキーも否めません(もちろん有力対抗馬たるアストロや超巡に打ち勝った点で実力も否定はしません)。
まあ漫画で食べるには運が必須なのは間違い無いんですけどね。
さむわんへるつも読み切りみたいな読み味だったので2話次第で普通にドベの仲間入りしそう
逃げ若とモジュロの枠が近いうちに空き、直近の4inとオテルも虫の息なので、さむわんや冬・春改編は1周年トリオに負けないくらいラッキーなシーズンになりそうです
果たしてこれをモノにできる作品は何になるのか、、
載る作品のレベルがどんどん下がっててヤバい
数年前の中位が上位で
打ち切りの下位が中位に落ち着いちゃってる
3年前に散々最下層とバカにされていた夜桜やアンデラも今の誌面では売上半分より上になりますからね、、
電子移行だとか言われてますが、漫画市場は伸びていてプラスや他誌ではあかねラインより上の作品が複数出ているので単純にジャンプ単体の問題なんですよね、サカハコやイチバチも5年前なら中堅上位並みですし
さむわん個人的に好きなんですけど
題材が結構厳しいような気はしますね…
良くも悪くも地味なのでどう展開動かすのか
ひまてん好きですがめちゃ運が良かったのはごもっともですね
2025にシド以上のラブコメとか、ヒットバトルが出ていたら、連載ペース掴む前にひまてんとキヨシあたりが食われてた可能性も全然あった自覚がある(両策とも一時期はドベ重ねているし)
結果として残れたラッキーに感謝しつつ、アンケとコミックで2周年の壁越えられるよう応援したいですね
本当に2025年は春〜GWのレース(アストロや超巡が脱落)以外は新連載がそのままドベに直行するだけで面白みに欠けましたね
そして新連載のドベ入りは現在進行形で続いているので少なくともGW改編くらいまでは予約済みという
GIGA春は絶望的だったけど夏は普通に読めるの増えてきて悪くは無かったです
でもこの辺りの流行りのコツ掴んだ次世代がチャレンジしてくるのたぶん来年以降だからライバルにはならないですね
鬼滅が始まった年もブリーチニセコイトリコ暗殺の終わった最高クラスに運いい年でした
運は重要
運か…そしてそこまで悪いかと言われればそうかもだけど、いいものがないのが問題だし辛いとこですね。さむわんも話はまとまってるとは思うけど、シンプルにネタがつまらなくて読むのが辛い…打ち切りレース入りかな…新連載=本誌の平均レベルを下げるを繰り返してる現状が悲しい…
某3作品を念頭に置いた記事ですね笑
3作とも決して嫌いではないですがご指摘は概ね間違い無いと思います
それだけ3作全部が残れるとは誰も予想してませんでしたから、例年の状況なら他の年同様イチ+1.2作が基本線だったでしょう(怒涛の完結&新連載連続即死はあまりに幸運)
結果として3作品や後続含め不良債権化濃厚作品が止まらないのは悲しいですね
アンケートを最優先にしてくれるジャンプの文化も大事ですがその行き着いた先が売れないけど最低限アンケだけ取って生き残る作品達の集い
いやあ鵺や3人組が中堅として残るなんて20〜22あたりに1年前後で散った作者達は運が悪かった
今の連載陣、弱いといえば弱いんですがじゃあ今回の新連載達がこれらに勝てるか?という目で見ると途端にあれ?強くね?みたいになる気がします
逆にわかりやすく目をひくものを一つでも見せれば今からでも抜けれそうな感じもするんですけどね…
さかもとアオハコですか?何がとはいいませんが
文面から察するに中位作品=三兄弟を指しているのだと思いますが、(あくまで主観ですが)三兄弟の三男坊は新連載とは面白さの格が違うと思います
残りの二兄弟はたしかにそれほど大きな差はないかもしれませんね
ただ、今週号でドベゾーンにぶち込まれていた鵺(中位作品)とドベゾーンの新連載&ドベ直上のオテルを読み比べると明らかな「火力」の違いを感じました
管理人さんのおっしゃるような運不運はあるにせよ、新連載&オテルは打ち切り作品レベルなのかなという印象です
編集部も本来なら後続の新連載と競わせてトリオからは1作程度生き残る(その分後続もより優秀な作品が残る)といのうが従来からの期待だったでしょう
蓋を開けてみればこの惨状で、この3作のセット売りで何とか伸びて欲しいと藁にもすがる思いが見て取れます(結果としては当時の夜桜にすら到底及ばない売上ですが)
夏の新連載4つが全てドベ5以内、「……ウソでしょ?」って思わず思っちゃいました。編集部の人達は、今どんな心境なんだろうか。
2回目のセンターカラーも、今年の新連載ではまだ2作品(ハルカゼとオテル)だけ。それだけに、なおさら考えてしまいます。
すみません。2回目は、自分のコメントに返信する形のつもりでした。送信ボタンを押す前か後に、『コメントをキャンセル』を押してしまったかもしれません。
1年目トリオが「従来のジャンプ」では本来生き残れない水準で運良く生き残ったのは確かに否めません(少なくとも1〜2作は1周年続かなかったはずです)。
しかし2025年の新連載の体たらくで彼らでさえ「マシ」になってしまっている状態が何よりも問題ですね。
トリオが幸運にも生き残ったこと含め誌面の水準低下が顕在化していますからね
彼らは数年前に惜しくも脱落した作品達と比べると普通に劣ってるレベルではと思いますが、現に1年経っても打ち切り作未満の全く売れていないデータが客観的な事実として物語ってます
(まあ2025年組はそれ以下のお粗末さでしたが)
個人的にトリオの強みってわかりやすさと読みやすさなんですよね読みやすいっていうか引っかかりがないというのはそれだけで切られない理由になります。
本誌で読んでたら十分となり
単行本を買おうと思える強さがないと感じてます
アから始まる某中堅作品がアニメ化しても全然数字に反映されなかったのを見て、同期のマやよく一緒に名前のあがるよはしっかり結果を出したのもあって、誌面の弱さに苦笑した記憶があります。まさか、後続のぬがアに届きそうで届かず、記事内であげられてる三兄弟がそのぬに届かず、さらに今の新連載陣が三兄弟の足元にも及ばないところを見るに、時の運というより誌面の弱体化という運で生き残ったんだな、と思います。
そんなことより、私としてはラスボスの思考回路があかんことになってるあれとか、当時原液を限界まで薄めたカルピスと揶揄されたブリーチの如く薄めて引き延ばしたあれといった上位コンビたちの方が色々言いたいです……。綺麗なままで終わらせて欲しかった……(ラスボスがあれなやつはラスボスがあれになる前まで普通に好きだったのもあって)。
夜桜やマッシュル、いうて結果出せてないだろw
アンデラと変わらんて
マッシュルは歌がバズっただけだし夜桜は空気
ハルカゼぇ…🌬️
本当に本格的にまずい状況になってきました。
更新お疲れ様です❤️🔥
まぁ間違いなくエキデンブロスは打ち切りされるので後一枠…全部頑張ってほしいなー💪