ご覧いただきありがとうございます。
週刊少年ジャンプの生存競争や、それに参加する作品たちをメインに扱うこのブログ。
ということで作品の生存に直結するアンケートや掲載順の話題が必然的に多くなるのですが、この度ジャンプのライバル誌である週刊少年サンデーで、このアンケートと掲載順に関してある事件が起こったので、以下はそれについての内容です。
シテの花 -能楽師・葉賀琥太朗の咲き方-
まずは今回の話題の中心となる作品の簡単な紹介から。
こちらのシテの花 -能楽師・葉賀琥太朗の咲き方-(以下シテの花)です。
ざっくりと物語を説明すると、ダンサーだった主人公が、ある出来事を機に能の道を歩むお話です。
古典芸能をテーマにしてるということで、あかね噺的な作品というイメージをしてもえらばいいかなと思います。

あかねのように倒すべき敵がいたり、芸を採点したりはしないので、勝負要素は薄めかな?
ちなみに単行本1巻にはあかね原作者の末永先生が推薦文を寄せており、実際に出版社を超えた繋がりがある模様。

管理人もサンデーうぇぶりで楽しく読んでいる作品ですが、そんなシテの花からある悲劇が告げられました。
担当編集による入稿遅れ
以下はシテの花作者の壱原先生が、Xに2025/11/17に投稿したポストです(長いので重要な部分にハイライトしてます)👇
とても悲しい事実を知ったのですが…
『シテの花』サンデー読者アンケートでは平均7位と大変厚く応援いただいているのにどうして掲載順がいつも後半なんだろうと思っていたら、
私が締切3日前くらいに提出している原稿を前担当編集さんは締切翌日とかに入稿していて、
前半に掲載するにはリスクが高い締切を守れない作品だと編集部に思われていたらしく…
え??そんなことある??と…
私は締切を守っているしアンケートも良くて、もし人気通り上位3分の1くらいに載っていたらよりたくさんの人に読んでもらえたかもしれないのに、
こんなしょうもないことで掲載順を下げられたり1周年のカラーも巻頭ではなくセンターになってしまうんだなと…
せっかく読者の方々からたくさん応援いただいているのにそれが反映されなくて、 その結果他にも色んな言えない悪いことが起きてしまっていて、
本当に悲しい 悔しくて気持ちの整理がつかないです…
引用:https://x.com/ichichigu/status/1990397276498628809?s=20
ジャンプの掲載順の話題でも、上位の作品が急に順位を落とすとその原因として挙がる入稿遅れで掲載順が下に置かれていることが作者直々に語られ、しかも遅れていたのは作家ではなく(前)担当編集という何とも不憫な話。
「もし人気通り上位3分の1くらいに載っていた」から考えるに、投稿時点のジャンプに例えるなら、平均掲載順が7代のしのびごとやカグラバチあたりがいつも後半に載っている感覚になるのでしょうか。

それで結果的に周年がセンターになるんだから、そりゃ悲しいですね…
他のポストを見ると自力巻頭獲得の旨や、単行本即重版かかったことが語られてるあたり、サンデー誌面での推移は順調なものかと思っていたらこんな闇が潜んでいたとは…

やはり本誌購読者は違和感を感じていたのでしょうか
このポストは記事投稿時点で1万以上のリポストと5万以上のいいね(よくないけど)が押され、大きな話題となったことから、作者さんから追加の情報が語られます👇
さらに詳細な情報
上の項で挙げたポストの反響を受け、作者さんよりさらに思いの丈が語られました👇
既に通知欄が機能しなくなり反応し切れないのですが、応援の声をたくさんいただきありがとうございます…!
思った以上に広がってしまったので、少し丁寧に補足させていただきます
まず掲載順やカラーはアンケートだけで決まるものでも、信用度だけで決まるものでもありません
売上やページ数の都合やジャンルのバランスなども含め色んなことを考えて決めていらっしゃるそうです
ただ、それにしたって今作はアンケ順位と掲載順の乖離がかなり激しい状況でした
前担当の入稿遅れについては、 入稿作業の際に写植(セリフ)のフォントなどを作者が確認するタイミングがあるのですが、
「もう校了日なのに確認回ってきてませんが大丈夫ですか?」と催促した覚えが何度もあり、常に毎回ではありませんが遅いことが多かったのは事実です
遅い上に一部のセリフを勝手に変更されたことなどもあり、流石に…と思っていました
この状況に気付いてくださった新担当さんが理由を聞くと、単に入稿作業を「忘れていた」という回答でした
悪意があったわけではないようですが、忘れていたって…怒る以外にどうすれば良いかわからないような回答で、流石に心の糸が切れてポストしてしまいました
これは調べればすぐわかることなので明記しますが、前担当は2人います
前作なども一緒だった初代担当と、今作の途中から参加のサブ担当です この2人が入稿などをどう分担し、どういった責任のバランスで仕事をしていたかという細かい部分は私にもわかりませんしあえて明記しませんので、特定して叩くようなことはしないであげてください 暴力になってしまいます …
正直に言うとこの件だけでポストに至ったわけではなく、前担当たちとはあり得ないくらい色々ありましたが…いらぬ心配をかけたくないので口を閉ざしておきます
また、この2名はこの件とは関係なく、単に社の方針によりサンデー編集部からは既に異動しています
…色々思うところはありますが、一番大きな気持ちとしては、 好きな作品が後ろの方に載っていたらなんだか不安になるし、アンケ順位の良い今作はそういう読者さんが特に多いと思ったので本当は人気だと伝えたかったこと、
そして今作は多くの能楽関係者の方々にご協力いただいており、そこには「この作品をきっかけに能に触れる人が増えたら」という想いも確実にある中で、作品の名誉を守らないといけないと思ったこと
そうした中で、「本当は人気なんです」だけだと伝わらないので掲載順と乖離している理由の一部も添えた次第でした 現在は新担当さんに代わり、前向きに頑張っているところです
どうか変わらぬ応援をよろしくお願い致します
引用:https://x.com/ichichigu/status/1990435218944401571?s=20
最初のポストは悲しさを綴ったものでしたが、このポストからは確かな怒りを感じますね…
そして両ポストに共通する「結果他にも色んな言えない悪いこと」や「前担当たちとはあり得ないくらい色々ありました」といった濁された部分にこそ真の闇があるようにも思えます。

何があったんだ
総じて消費者の思ってる以上に、担当編集が誰になるかがかなり重要と言ったところになりそうです。
日本が世界に誇る鬼滅の刃も、なんで攻めしてこなくて、おまけに入稿遅れ常習犯の担当だったら浅草編あたりでご愛読ありがとうございました!!の煽り分が流れる未来もあったのかもしれません。
出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』(集英社)
そしてここまで諸々の想いが詰まったポストを見た後だと、サンデーうぇぶりで無料で読んでいることに申し訳なさを感じてきた次第。
ちょうどこの記事投稿日に4巻出たし、これを機に単行本買うか……
それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!

COMMENTS
Xのポストでも見かけましたけど「またかよサンデー編集部」コレに尽きると思います…いやホント
コメントありがとうございます。
昔にガッシュの原稿も無くしたらしいですね。ガッシュの原稿とか俺が欲しいわ…
編集って大卒のイメージ強いですが、サンデーはどうなんでしょうか
長期間の入稿遅れを二人体制で『忘れていた』…大卒がこれをやってるとしたら恐ろしいですね
最近のジャンプ作品も編集何やってるんだ?と思う事もありますが、作家をつぶしてないだけマシなんでしょうかね
コメントありがとうございます。
出版社といったら業種としては文系の就職先の中でもかなり良いトコなイメージありますけどね。まして小学館という大手なら尚更
まあ仕事の出来に学歴は関係無いとはよく言われますが、それにしても2人体制でそんな毎回同じようなミスするものなのか…
シテの花、明日発表される事でまた燃えそうだなーなどと…
コメントありがとうございます。
燃えそうですね。ただシテの花に同情票たくさん入って掲載順は挙がりそうです
小学館の作家軽視は長いこと言われてますがなかなか改善していないように見えますね…
コメントありがとうございます。
そんな悪名高いんですか小学館の雑誌編集部は…。なんかもう今回の件は作家軽視というか仕事を軽視してるような
ジャンプの情報は自分でジャンプ読めばある程度把握できる一方で、他紙の出来事までは把握しきれてないのでこういう記事は面白いしありがたいです。
コメントありがとうございます。
自分も基本ジャンプ系列メインなので、他誌はアンテナ弱いですが、拾える限り拾っていきます!
入稿遅れって実際どのくらいの期間のこと言うんですかね…最近だとカグラとかそう噂されてなにが基準とかがよく分からなくなってしまいまった気がします。まぁ今のジャンプでこんなこと起きたら即ブチ切れ案件でしょうけど
コメントありがとうございます。
漫画家を題材にした漫画や、実録系の漫画とか見てると1分でも原稿の提出遅れたらアウトかのように描かれているので、その次の工程である入稿も相応にシビアなんですかね。
今回のケースだと締め切り翌日に入稿してると書いているので、そりゃ普通に考えてもアウトですね。
サンデーってジャンプほどアンケ至上主義を感じないから、自分自身サンデー本誌を読んでても何も思わなかったけど、作者さんからしたらあの掲載順には不満があったんだなって思った。
コメントありがとうございます。
なるほど…購読者としてはそこまで違和感はなかったのですが……
まあでも冷静に考えてみればジャンプのアンケ至上主義のほうが業界的に見たら特殊なんですよね。そこが面白いんですが
これって悪いのは圧倒的に前編集だと思うんだけど、こんないわゆる掲載順の内情みたいなことを作者の独断で告発したのだとしたら普通に出版社との仲が悪くなる案件なのでは??
流石に許可はもらって投稿してるのかな?
コメントありがとうございます。
Xの投稿の内容に嘘が無いなら100%悪いのは前編集ですね…
許可については、2つめのポストで語られている新担当が理解がある人なのか、それとも許可がどうとか言ってられないくらい頭にきていたのか…
マガジンはアンケで好評なことを売りにして作品を売り出したりしてるし、サンデーもこんなふうにアンケの内情を語る作者さんがいたりしてアンケの仕組みや内訳がうっすらとわかる。
でも、ジャンプってアンケートについてだけはマジで誰も何にも触れないの、よほど情報統制がされてるのかな?って思いました。
コメントありがとうございます。
確かにジャンプであまりアンケなどの内情についてガッツリ触れてる人は見たことないですね。
唯一ガッツリ触れてるなと感じたのが、ぬら孫の次回作にあたるイリーガルレア(打ち切り)で、最終巻のあとがきで作者さんが「xx話まではアンケートも悪くなかった」とか「ここで粘っても良かったけどもう畳むことにした」とかかなり細かく&赤裸々に書いてましたね。
ジャンプの内情を一作家が公開する=他の先生に迷惑かかるのもありそう
「連載作家がジャンプの内情はこうだって言ってるから、呪術やサカモトが〇〇の時はこうだったんだ!」ってソースにもされるだろう
終了から何十年も世界中で大金を稼いでくるDBの鳥山先生や
Netflixでドラマシリーズやってて、世界中にショップ、USJにはアトラクション
巨額が動き続けてる尾田先生なんかに迷惑かける可能性だってあるのだ…
小学館においては漫画雑誌編集のヒエラルキーが低く、他社と比べるとモチベの低い人ばかり…という噂がありますが、こうも漫画周りで揉め事が続くとさもありなんと思ってしまいますね
雷句先生の件もありますし、何よりセクシー田中さんの事件もまだ色褪せていないのに…
コメントありがとうございます。
思えばセクシー田中さんも小学館出身でしたか。一番悪いのはドラマ制作サイドな気がしますが、小学館側も報連相不足があったようで…
穏やかじゃなさそうですね
私はサンデーも購読していてシテの花は読み飛ばしていたのですがこの件で追ってみようかな?なんて思ったり…
自力巻頭を2回獲得しているのでちゃんと人気を取れているのは間違いないんですよね…不憫だ
コメントありがとうございます。
他のサンデー掲載作では竜とイチゴとメジャー2ndの2作しか追ってないので連載陣との比較は出来ませんが面白いと思います。あかね噺よろしくハズした展開はしないであろう堅実さは感じますね。
自分の今のサンデー推し連載は写らナイんです
なのですがシテも追ってみようと思います
前担当編集さん(達)、はっきり言って壱原先生を困らせたかったのでは? じゃなきゃ「忘れていた」なんて理由、とても言えないと思うんですが。本当かどうかはともかく(そしてどっちにしても、どんでもないことですけど)。
コメントありがとうございます。
多分ポストの中で濁されてる「色々なこと」にもっと本質的な問題があるのかなと思います
何にせよ次の担当さんとはうまくといくといいですね
まだ動いてる途中の問題みたいなので内容について言うのは控えますが、作者の18時半のポスト見て言わば暴走ではなくちゃんと裏を取ってから発信する冷静さは偉いなと思いましたね。
コメントありがとうございます。
冷静ですよね。本来巻頭を取れたであろう記念すべき周年が編集の怠惰でセンターになったら普通ブチギレてしまいそうです
アンケ順位ってこんなペラペラ全世界に向けて公表して良いもんなのかな
同じ雑誌に載せてたらこの人基準にアンケ順位逆算されそうでちょっと嫌かなあ