【史上最速】打ち切り漫画 チャゲチャ 紹介

③歴代の打ち切り漫画紹介

2023年の冬に澤井啓夫原作のバトルギャグマンガ、ボボボーボ・ボーボボ(以下ボーボボ)がファッション通販サイトの最大手であるZOZOTOWNとのコラボを発表しました。

コラボ発表時点で連載終了から15年以上が経っているにも関わらず、このような企画が組まれるあたり、本作の根強い人気が伺えます。

https://zozo.jp/search/?sex=men&p_gtagid=1668827
 ※既に受注は終了していますのでご注意ください。

ボーボボが多くの人々の記憶に刻まれた一方で、その次回作は記憶の残滓すら残さぬスピードでジャンプ誌面を駆け抜けていきました。

ということで、今回取りあげるのがこちらのチャゲチャです。

出典:澤井啓夫『チャゲチャ』 (集英社)

週刊少年ジャンプ2008年42号~49号で 8 話 掲載、全1巻。

誌面の新陳代謝が高いジャンプでも8話で打ち切りは比類なき速さです。

タイムパフォーマンスが重視される昨今のエンタメでも、タイムの面では無敵の作品と言えるでしょう。

パフォーマンスがどうかは触れないでください。

それではここからあらすじと打ち切りの原因について触れていきます。

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物語の前半(1話~4話)

まずはあらすじから👇

全国各地からヤンキーボーイ(不良高校生)たちが集まる大都市・暮東京(グレとうきょう)。不良たちが注目される激ヤンキー時代の幕開けの中、一人のヤンキーが暮東京に現れた。

ウィキペディア(Wikipedia)より

この漫画のスゴいところは、上記の簡潔なあらすじで物語の半分にあたる4話までを説明できてしまう点です。

一応補足すると、暮東京に現れたヤンキーというのが、主人公のチャゲチャです。

出典:澤井啓夫『チャゲチャ』 (集英社)

チャゲチャは2年ぶりに暮東京に帰ってきた身であり、不在中に自分の学校が弱体化。過去の栄光を取り戻すため、再びヤンキーとの戦いに挑む。

が物語の大筋です。

4話まではこんな感じで里帰りと設定の説明しながら、ヤンキー達をいなしていきます👇

出典:澤井啓夫『チャゲチャ』 (集英社)

展開が遅いワケではありませんが、この漫画の場合もう折り返し地点です

物語の後半(5話~8話)

物語の半分をかけて母校に到着したチャゲチャ御一行。

モチロンこの後の展開は他校とのケンカになるのですが、ここでトラブルが…

チャゲチャが不在中にケンカのルールが変わっていました。

出典:澤井啓夫『チャゲチャ』 (集英社)

タイマンでは負けるはずのない敵ですが、新スタイルのケンカに適応出来ず追い詰められるチャゲチャ。

出典:澤井啓夫『チャゲチャ』 (集英社)

あわや大ピンチ!というところで最終話を迎えます。

出典:澤井啓夫『チャゲチャ』 (集英社)


8を横にして∞

チャゲチャの笑顔とは裏腹に妙に哀愁を感じます。

ちなみにこの技術は後にサムライ8引き継がれました。

出典:岸本斉史『サムライ8 八丸伝』 (集英社)

ジャンプらしく仲間との連携技を披露しピンチ脱出。

出典:澤井啓夫『チャゲチャ』 (集英社)

そして打ち切り漫画最終話特有の大逆転勝利。

出典:澤井啓夫『チャゲチャ』 (集英社)

最後は打ち切り様式美、俺たたENDで約2か月に及ぶ物語が終了しました。

出典:澤井啓夫『チャゲチャ』 (集英社)

おしまい♡が何とも物悲しい。。。

史上最速打ち切りの原因を考察

内容に関しては、ボーボボとテイストが全く変わらないことが問題だったと思います。

毛狩り隊が他校のヤンキーになり、真拳がヤン必殺になっただけで、ただガワを変えたボーボボになっていました。

出典:澤井啓夫『ボボボーボ・ボーボボ』 (集英社)
出典:澤井啓夫『チャゲチャ』 (集英社)

ついでに主人公の名前がタイトルになってるのも一緒ですね

前作が上手くいっても、次回作で同じジャンルを連載して失敗する例はよくあります。

原因は読者からすると新鮮味が無く、飽きられてしまうことにありますが、ギャグ漫画となると、より顕著にそれを感じます。

ギャグ漫画はヒットしても単行本が売れにくい傾向があり、そして飽きられやすい修羅のジャンルです。

しかしこの速さで打ち切りになる以上、ただ飽きられただけではなく何かしらの事情があると思われます。

打ち切られた後のジャンプ誌面の状況を振り返ると、チャゲチャが2008年49号に終わった後3週間は新連載は入ってこず、2009年01号になりようやくおはようドスサントス-♪」で有名なマイスターが始まりました。

余談ですがこのマイスターは10週で打ち切りになりました

基本的に打ち切りと新連載はバトンタッチ方式なので、作者がギブアップしたんじゃないかなと思います。

もう少し掘り下げると、チャゲチャの次回作にあたるふわり!どんぱっちは下の画像のように明らかにテイストを変えてきてるので、やはり作者なりにボーボボと同じことをやってもダメだという意識が、8週間の連載中に芽生えたのではと邪推しています。

※参考資料

出典:澤井啓夫『チャゲチャ』 (集英社)

それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!

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