さむわんへるつの勢いが止まらない。
7話目で生存の必須要件である2度目のCカラーを容易くクリアし、その後も掲載順上位を維持。
そして13話にして掲載順2番目という人気作にしか許されないポジションまで到達し、未来の長期連載をビシビシと予感させる動きを魅せます。


同年に始まった新連載がみんな短命なだけに一層輝かしく見えますね

管理人も結構な頻度でアンケ入れるくらいにはハマってる作品であり、世間的にも好評ということで手放しで応援できる…
と言いたいところですが、1つだけ作品の進行においてどうしても心配というか、気になる部分があるので以下ではそれについてです👇
このテーマ、長く続けられるの……?
本作において個人的に、というか他にも薄っすらと感じてる方も多いんじゃないかと思うんですが、「週1のラジオを軸にした高校生のラブコメ」というテーマで長期連載出来るのか?という疑問を感じます。
高校3年間というのは長い人生において極めて短いものの、学業に部活にバイトにラジオetc.と中学以上に広い裁量で物事に打ち込める「人生の中でも最も短くて濃い時期」と言えるかもしれません。

だからこそ青春時代がひときわ特別なものに映るのです
そんな人生論はどうでもいいのですが、一方の物語の縦軸を担うラジオ番組「月曜ミッドナイトトーキング」はというと名前の通り毎週月曜の放送であり、物語も番組で発表される大喜利をもとに進められます。
出典:ヤマノエイ『さむわんへるつ』(集英社)
光陰矢の如く過ぎ去る高校3年間において、ラジオの放送に沿って週1ペースで時間が進むのは矢がのろまに見えるほどの殺人的なスピードの時間経過であり、すぐに卒業式を迎えて免許取りに教習所に申し込みしてしまうレベルの時間の進み方では…?🚙となります。

現状、出し惜しみを全く感じさせないペースで話が進みます
1年は約52週なので、高校3年間となると約156週間……今のペースで進めたら4年連載が限度でしょうか。
と思ったら、なんと連載スタート時点で既に高校2年生なのでさらに残された時間がありません。
出典:ヤマノエイ『さむわんへるつ』(集英社)

オイオイオイ大丈夫か
現実的な話をすると3年生になったら大学受験戦争が始まるので、この熾烈な戦いに参加するなら毎週のラジオ、ましてや深夜3時放送の番組を毎回聴くようなことはやる気のある受験生ならしないでしょう。
おまけに主人公のミメイ君は努力家で成績優秀な設定があるので、受験期でも深夜ラジオにハマってたら設定と描写の齟齬にモヤることになりそうなので、ますます3年生になったらどう話を進めるのか気になるところ。
出典:ヤマノエイ『さむわんへるつ』(集英社)

「俺、指定校推薦で大学行くから✋」的なクチなんでしょうか
なんか作品諸要素が悉く長期連載に向いてない気がするのですが、今後連載を2年3年と続けていくとなると一体どういったお話になっていくのか……

経験上、終盤グダりそうで怖いですが果たして
やっぱりサザエさん時空発動?
このように絶好調だけど長期連載できるのか…?という疑問が付きまとうさむわんへるつ。
今後連載を続けるにあたってどのように進めていくのか考えたところ、やっぱりサザエさん時空の発動はあり得るんじゃないかと感じます。

サザエさん時空って何?という方は下のリンクを見てください👇
というか作品のコンセプトを崩さずに連載期間を重ねていくには、この領域展開以外にもはや手段が思いつかないのですが他に何か方法ありますかね…?

奇しくもさむわんも海洋生物のネーミングがチラホラあることですし
まあコンセプト度外視なら学園ラブコメとしていくらでもやりようがありそうですが、そうなるとやはり長期連載あるあるの終盤グダる現象に陥りそうなので、何ともフクザツなところではあります。
出典:古味直志『ニセコイ』(集英社)
まとめ
以上、長期連載への切符を手にしたさむわんへるつの懸念点についてでした。
最初から短期打ち切りを見越して連載始める作家はいないと思うので、何かしら長期連載の構想や策はあるとは思うのですが、それがどういったモノなのかは気になるところです。
さむわんは今後どのようなペースでどのような構想の週1ラジオラブコメになっていくのか…
そして同じ恋愛モノとして、さむわんにアンケートを吸われてる説が囁かれるアオハコとひまてんは今後どうなるのか……


クラゲvsカンナという色々真逆なヒロインの熱きバトルッ…!
出典:小野玄暉『ひまてん!』(集英社)
それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!







COMMENTS
これで時空とか分かりやすい漫画の例えは100カノかと思いまして、100カノって200話以上続いてるのに実際は時間6ヶ月くらいしか進んでないのでは?と言われています。100カノは内容が内容であっちは濃いのでさむわんが1話完結型で進んでいくとなるともっと濃いキャラ増やさなきゃな…と思います。とりあえず周年突破したらそこは判断でいいかと思います。しばらくはアンケート出しますが。
100カノはヤンジャン・ジャンプラ掲載作品ですが、ジャンプ読者には馴染みがないかと……。あとずっと春(具体的には五月)から動かないのを作中でもネタにする漫画だったと思います。
例に挙げるなら現在掲載されているロボコかな。一年だけ進級しましたが、一年進級してサザエさん時空突入するのは平成のジャンプラブコメでは定番でした。
コメントありがとうございます。
さむわんの場合はラジオのお題が作中で出たらもうその時点で時間が1週間進んでるアリバイになっちゃうから時間経過の誤魔化しが効きそうにないのが悪いんですよね…なんならもう作中でも結構時間経ってて高2の1学期から物語スタート」してても高2の半ばに差し掛かりそうなところまで行ってそうな気が
やっぱりテーマが、となるのですかねー。今のままでいければ良いですが、この後一体どうなるのか気になりますね。ちなみにラジオ、というテーマでさむわん以外で連載していた漫画をさがすと、ありましたが、打ち切りになっていました。さて、さむわんはどうなるのか。
コメントありがとうございます。
サザエ時空は出さなくても、どこかでスピードを緩めることはあるのかなと思います。
そうなったときに作品のメインテーマほぼ不在で、いかにグダって見せないかでしょうか
長期連載を見据えた話の進め方やサブ軸は確かに気掛かりですが、連載開始時点で完成度の高さが伺えることから敢えて話や人間関係を横に広げず現路線でダラダラ続けるのではと予想します
単行本の売上次第の面もあるかと思います売れたらあまり勝負しないんじゃないかと
コメントありがとうございます。
キャラで売り出すにしてもクラゲ一本でやっていけそうな力はありそうなので、人間関係を横に広げたりキャラガチャするイメージは確かに湧かないですね
ただホント凄い速さで進む作中時間はどのへんで緩めるのか…
打ち切られて終わりでなければ太く短く駆け抜けても全然良いと思う
編集部が許すかは別として
コメントありがとうございます。
>編集部が許すかは別として
もうここが全てですね。引き延ばしでただのタイマンラブコメに落ち着いてしまったらフクザツな心境になりそうです
ひまはエロ路線でいい、ハコはもう役目終わったし講談社に頭下げて戻ったら?
コメントありがとうございます。
アオハコは元々マガジンぽさがにじみ出ることはありましたが、今はさらに強くなってしかも引き延ばしまで入ったからまあもう色々限界だなと感じます
ひまや鵺のエロ路線が苦手で、かつアオハコから離脱したラブコメ好きの票をかっさらってるんでしょうね。自分もアンケート入れています。
主人公ふたりは漫才師になるんじゃないかな。知らんけど。
コメントありがとうございます。
狙ったエロ描写ばっかりだと胸焼けしますからね
漫才師として第二部スタート、いいですねぇ
ひまてんのエロは仕方ない部分もあると思う
ラブコメは人気出すためにエロに行きがちだから
鵺は元々打ち切り漫画の上あたりだったし、バトル漫画のくせにエロに頼りすぎた時点で嫌になった人はいると思うからさむわんに票取られたようには感じない
バトル漫画ならかっこいいシーンを書いてほしい
漫画なのでなぁなぁでも気にしないのですが
時間の流れをちゃんと扱ってる漫画は好感が持てますね
たしかモテ王は1年から順に進級してたし
斉木もサザエさん時空である理由があったので
コメントありがとうございます。
なんとなくですが、連載にあたりかなり周到に準備してきた作品だと思えるので、当然時間軸も整合性は持たせてくるとは思うのですが、1読者目線からするとサザエ時空以外に解決手段があるのか…?といったところです
あるいは単行本6巻くらいでコンパクトにまとめるのかもしれないし大学生編入ってもいいかもですね。
必ずしも長期連載しなくてもそれはそれでよいかと。
ひまてんではハコの後継は難しかったのでラブコメのヒットがようやく出てくれそうな嬉しいですね
別に長々続けなくて良いでしょう
短くて10.11、長くて17.18巻ぐらいで駆け抜けて終わるのが良いですよこういう漫画は
ヒット連載を長期連載を前提として語るのはもう古いと思います
序盤だからラジオ1回1話完結で終わってるだけでどうとでもなるのでは?
例えば修学旅行回とかやるとして旅行期間を単行本1巻くらい引き延ばすことは容易でしょう
似たような問題を抱えていたわたモテが学園祭編になって緑色の赤ちゃんに近づいてるのかってくらい物凄いスローペースになってるのを思い出しました
作中隙間が無いくらい敷き詰められた主人公ヒロインコンビの小ボケとツッコミも、このペースで何年も考え続けるのもかなりきつい作業だよなーと
間違えて返信になってるし、ごめんなさい
半年に1回しかリスナー甲子園がないみたいですし、高校のうちに挑める回数はそう多くないんですよね。
ミメイくんは推薦でどこへでも入り放題でしょうし、くらげちゃんが受験してる間にミメイくんだけでリスナー甲子園に出てしまって不完全燃焼、そのまま大学編というのもあるかもしれません。
そのうち落語編が始まりますよ
落語は全てのお笑いに通ずる原点ですからね
斉木楠雄のχ難は楠雄の超能力で最終回まで学年を延ばす事はありませんでした。
学園というテーマの長期作品は難しいと思います。長くてもヒロアカが10年、ブリーチは15年。そもそもこれらはバトル漫画なので特に問題なかったと思います。ただバトル漫画以外の学園漫画だと10年で続く作品は滅多にありません。バレーボールがテーマであるハイキューですら9年ですからね。
リアリティラインがかなり現実に近い漫画で急にサザエさん時空に入るのはちょっとよくなさそうですね
まあリスナー甲子園編でガッツリ尺取ったり1本のネタで数週またいだりするんじゃないですかね
名探偵コナンみたいにストーリー進行があるのに20年以上高校生時空という例があるので、その辺がどうなってゆくのかも見所のひとつになりそうですね。
大喜利出題される→次話で回収されるで2話計算出来るし52週×2で2年分
掲載毎に大喜利出題=一週間経過してるわけでもないし2~3年くらいならいい感じじゃん?
大学生までやっても全然いい気がしますね
ジャンプ購読層に既に少年が少ないので…というのは置いておいて、アオハコのようにテーマが学生縛りでないところにあるのが続けやすくていいと思います