週刊少年ジャンプ2023年52号で始まったグリーングリーングリーンズ(以下GGG)と2024年01号で始まった累々戦記(以下累々)。
2作ともジャンプの生き残りレースに本格参入をしましたが、イマイチ状況が芳しくありません。
本記事では具体的な掲載順の推移を数値化し、ここまでのストーリーを踏まえたうえで原因の考察と今後の予想をしていきます。
下から数えた掲載順推移
では具体的にどう芳しくないのか。連載が始まってからの掲載順の推移を表にしました。
芳しくないことを伝えたい以上、上から数えた掲載順だと視点がブレてしまうので、敢えて下から数えた掲載順にしております。👇👇
作品/掲載号 | 52号 | 01号 | 02号 | 03号 | 04.05号 | 06.07号 | 08号 | 09号 | 10号 | 11号 | 12号 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GGG | 18 | 17 | 10 | 12 | 10 | 14 | 9 | 8 | 6 | 5 | 4 |
累々 | – | 20 | 16 | 9 | 13 | 12 | 11 | 6 | 4 | 3 | 2 |
ジャンプは基本的に8話辺りまではアンケートの結果は反映されず、掲載順も上位~中位に置かれます。
それを踏まえて表を見ると、GGGは補正終了後と思われる第9話掲載の10号、累々に至ってはまだ補正期間であろう7話掲載の09号で最下層目前の6番目まで落ちています。
さらにそこから徐々に下降し2作とも最下層に首まで浸かってしまいました。
しかしこれだけではない…!
2度目のセンターカラーが無い
ある意味掲載順より致命的なのがコレです。
GGGも累々も新連載生き残りの第一関門である9~10話目に与えられるセンターカラーがありませんでした。
序盤からツッコミどころ満載の大東京鬼嫁伝や、現在打ち切りレース爆走中のツーオンアイスにも与えられたカラーを貰えてないのです。
やべぇ
やべぇ
暗号学園のいろはもこのタイミングでカラーは無く、それでも路線変更と根強いファンの支えで一年続きましたが、はてさて……
掲載順が低い原因の考察と今後の予想
最後に投稿時点でのストーリーを踏まえたうえで、原因を考えていきたいと思います。
GGG
とにかく丁寧に話を進めているのが原因だと思います。
主人公がゴルフに出会う⇒強敵(バイト先のマッチョ)に勝つ⇒主人公周りのキャラ(オリバー等)を固める⇒主人公の才能発揮
展開に何一つケチはつかないのですが、ここまでで11話となるとジャンプでは相当じっくり進めているほうです。スポーツ路線ではなく、人間ドラマ路線にしているのは伝わるんですが…
たぶん単行本でイッキに読めば展開の遅さも気にならないパターンです。
ただ、丁寧に人間ドラマ路線を進めた故にオリバーと弟の話や早乙女八枝崎が実は左利きだった等かなりグッとくる話はあるので、次回のゴルフコンペ回でどう活きるか見物です。
出典:寺坂研人『グリーングリーングリーンズ』(集英社)さぁコースデビューだ!!と煽り文もウキウキしてます。
出典:寺坂研人『グリーングリーングリーンズ』(集英社)レンゲを右手で持ってるのも左利きの伏線だったんでしょうか。
総じて、「出だしは好調ではないのは確かだけど、読者が離れてなければ試合展開次第では巻き返せる」といったところです。
前作のビーストチルドレンも試合展開は面白かった
累々
原因は無味無臭。というのは多くの読者が思っていることだろうと思うので、私なりに掘り下げるとすると連載を始めるにあたり、何かと準備不足だったように感じます。
2024年3号の巻末コメントでもそれと無く制作時間がカツカツなことが触れられております。(詳細は下記ページより👇)
肝心のストーリーも前の話との繋がりが無いことが多く、その場その場で展開を考えている感がすごい。
出典:雨宮ケント『累々戦記』(集英社)学園怪奇路線はどこへ…
私としてはいかにも初連載らしいな~と微笑ましく読めるのですが、アンケートを入れ続ける固定客が集まるかと言われれば話は別。
予想としてはゴールデンウイーク前後に3つ乃至4つの新連載が入り、そこで剥・滅と予想しています。(夏まで残るイメージは湧きません)
お供は魔勇とツーオンでしょうか
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