【連載の難しさを考える】インディーズ連載、群青幽霊と素敵な学園が開始早々読者から厳しい声が… | 大人の事情と読むジャンプ

【連載の難しさを考える】インディーズ連載、群青幽霊と素敵な学園が開始早々読者から厳しい声が…

①掲載作感想

水曜日のジャンププラスに事件が起こった。

2024/03/27よりインディーズ連載を開始した群青幽霊と素敵な学園のコメント欄が読者の不満の声で溢れている。

それに留まらず、インディーズ連載とはいえ2話目にして、閲覧ランキングが毎日更新の猫田びよりを敷くのみになり、ただ事ではない様子。

2024/04/03 20:59時点

同じくインディーズのBIG FACEとほぼトリプルスコアとは…

一体この作品に何があったのか、以下で詳しく書いていきます。

連載に至る背景(読み切り版)

本作の連載に至るまでの経緯に、プロトタイプにあたる作品がジャンプルーキー!連載争奪ランキングで1位になり、連載権を勝ち取ったという背景があります。

コチラから読めます👇

群青幽霊 - ジャンプルーキー!
軽度のホラー描写があるのでご注意下さい

読み切りの詳細は上記リンクから全て読めるのでそちらに譲り、簡潔に内容を要約すると「地縛霊が目の前のくっつきそうな中学生男女の付き合う瞬間を見守って成仏しようとする話」といったところです。

タイトルが「群青幽霊」までで止まってますね

読んでみると成程確かに意外性アリ、気の利いたギャグアリ、短いながら綺麗にまとまっていてランキング1位に輝いたのも頷ける作品です。

少し気になった点と言えば、幽霊なのに十字架に異様にビビッてるところでしょうか。

出典:青浦モルダウ『群青幽霊』(集英社)

十字架が弱点なのは悪魔とドラキュラでは……

連載版(群青幽霊と素敵な学園)

初々しい中学生に尊みを覚えながら召される「群青幽霊」を描き好評を博し、いざ連載。

満を持して始まった連載版がコチラ

引用:ジャンプ+(集英社)

「素敵な学園」がタイトルに加わり、ティザーイラストには読み切り版では見覚えのない女の子と幽霊、作画もポップなものになっています。

つまり読み切り版と全く別の作品になりました。

コチラから読めます👇

[第1話]群青幽霊と素敵な学園 - 青浦モルダウ | 少年ジャンプ+
幽霊の女の子に自殺しようとしていると勘違いされてしまった女の...

2話までの内容も簡単に要約すると「鬱屈とした日々を過ごしていた主人公が幽霊に憑かれて学園トラブルに巻き込まれる」といった感じでしょうか。

ここからどうやっても読み切りのテイストに帰結することはなさそうです。

共通点と言えばキャラがハイブランド志向なことくらいでした。

出典:青浦モルダウ『群青幽霊』(集英社)
出典:青浦モルダウ『群青幽霊と素敵な学園』(集英社)

この問題点について次の項目で綴ります

この作品の問題点

で、面白いの?と思いつつも、いざ読んでみると個人的には連載版も面白い。

インディーズの中ではかなり高い画力、テンポの良いギャグ、昨今のweb漫画に流行りの可愛らしいイラストに毒のある展開を取り入れ、連載を生き抜く強かさもあるようです。

出典:青浦モルダウ『群青幽霊と素敵な学園』(集英社)

では何がコメント欄をこうも荒れさせたのか、言い得て妙なコメントがあったのでそちらを意訳すると…

ジャンプ大好きジョン
ジャンプ大好きジョン

アイドルグループの総選挙で推しに投票しまくって、その甲斐あってセンターになったとするじゃん?

いざ推しの晴れ舞台のコンサート行ったら別人みたいな声と顔になってたら真顔になるでしょ?

これがジャンプルーキー!で投票した読者の心情です。

まあ割かしよくある事例なんですよね…私も以前記事にしたハングリージョーカーや、ドリトライの前作であるボーンコレクションなんかもまさにこの例です。

しかし、この漫画の場合は連載化が趣旨の場で勝ち抜いたにも関わらず全く違うものが出てきたことが特に問題視されているのではないかと思います。

まとめ

波乱の幕開けとなった群青幽霊と素敵な学園

連載という長期潮流を見込んだ内容にする以上、単話のネームから変えざるを得ない作者と、期待していたものと全然違うものが出てきてガッカリする読者。

どちらの事情や言い分も理解できるだけに、出版社連載の難しさを感じさせます。

それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!

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