【はよ試合】打ち切り漫画 HAND’S  紹介 – 大人の事情と読むジャンプ
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【はよ試合】打ち切り漫画 HAND’S  紹介

③歴代の打ち切り漫画紹介

ジャンプにおけるスポーツ漫画。

ハイキュー、テニプリ、スラダンetc.ヒットすれば競技人口を爆発的に増やす影響力を持つ一方で、打ち切り作となると1試合だけやって連載終了、酷いものは1試合分も満足に描けずに終了するケースもある諸刃のジャンルです。

大まかな傾向として、肝心の試合をするまでの話で序盤の枠を割きすぎると後者のケースに陥りやすいですが、それを地で行ったのがコチラのHAND’Sハンズです。

週刊少年ジャンプ2006年44号~2007年1号に掲載。全10話

ハンドボールの漫画です

打ち切り界でもマイナーな作品ですが、レジェンド打ち切り作家が描いたあのサッカー漫画と同じ話数で突き抜けた隠れた名プレイヤーです。

以下で内容を見ていきます。

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第1話 大冒険スペクタクルファンタジー開幕!

まずは冒頭、物凄い形相で父親を追いかける少年。

彼が主人公の橘大吾です。

板倉雄一『HAND’S』(集英社)

この親父は元プロハンドボール選手ですが現パチンカス、というか控えめに言っても人間のカスであり、お金を抜いた後の貯金箱を川に投げて大吾が大ジャンプ。

こうして大冒険スペクタクルファンタジーが幕を開けるのであった。

板倉雄一『HAND’S』(集英社)

…この漫画が10話で終わることを知っていると大冒険スペクタクルファンタジーというワードに切なさを覚えてしまいます。

ロケットで突き抜けろ!も大冒険スペクタクルファンタジーだったってコト…!?

そんなことで親父を反面教師にヒーローになりたいと話す大吾。

板倉雄一『HAND’S』(集英社)

ヒーローになりたい大吾は持ち前の運動神経で借金取りのヤクザを海に沈め、女の子を助けます。

板倉雄一『HAND’S』(集英社)

一応言っときますが、これはスポーツ漫画です

そのあと大吾の親父の計らいで、少年ハンドボールクラブを経営するこの女の子の家に引き取られ第1話終了。

板倉雄一『HAND’S』(集英社)

展開の速さを求められるジャンプでも、1話目なら試合をやってなくてもまだセーフです。

ということで2話目以降の展開を見ていきましょう👇👇

第2~4話 1話のヤクザ、再び!

さて、舞台説明は終わったのでハンドボールの練習場見学でも…

と思ったらよく分からん勘違いと思想からハンドボールはやらん!と言い出す大吾。

板倉雄一『HAND’S』(集英社)

こういうウダウダは1話目で済ませておきたいところです。

2話の最後にはこの勘違いも解消するのですが、またヤクザが登場して競技する流れにストップをかけます。

板倉雄一『HAND’S』(集英社)

話の整合性を無視してヤクザたちとハンドボールの試合するくらいじゃないとそろそろ厳しいですが、こいつらの撃退に2週かけてしまいます。

大冒険スペクタクルファンタジーは前置きが長いものなのです

第5~7話 ハンドボールの試合……をやる人たちの紹介

ヤクザも退け、5話目にしてやっとハンドボールしそうな流れに。

天の声もノリノリです。

板倉雄一『HAND’S』(集英社)

がしかし、練習場に着くや否や選手とその周辺の人々の紹介に3週費やされます。

板倉雄一『HAND’S』(集英社)

ちなみに画像2枚目の仁君がラスボスです

もう流石に無理なので打ち切りラバーたちが連載ゲームセットがいつになるかを予想し始める頃ですが、残り3話で遂に(やっと)試合が始まります。

第8~9話 ハンドボールの試合が始まった!!

この漫画はハンドボール漫画なのでハンドボールの試合をやります。

なんか大吾の親父が敵チームのコーチに就任してました。

板倉雄一『HAND’S』(集英社)

相変わらず読者のヘイトを溜める親父ですが、チームのエースである仁を寝返らせる根回しをしており、コイツ主人公の親に設定したのアカンやろと思わせる鬼畜ムーブに。

板倉雄一『HAND’S』(集英社)

まあ大吾の性格も大概なんですが…

そんなことで圧倒される大吾のチーム。

素人の大吾が交替で出場。2ページ後には見開きで凄まじいシュートを放ちます。

板倉雄一『HAND’S』(集英社)

身長の倍以上跳んでます

9話の最後で仁が直接つぶしてやると発言。

板倉雄一『HAND’S』(集英社)

残り話数1、ページ数にして19ページ。

果たして2人の激闘はどのように描かれるのか…!?

第10話(最終回) 詰め込み過ぎの最終回

最終話冒頭、息を切らせる2人。

9話の最後で涼しげな顔をしてつぶしてやるとか言ってたんですが…

9話と10話の間に尺の都合で描けない激闘があったようです。

板倉雄一『HAND’S』(集英社)

試合をよそにコーチから大吾と親父のアレコレが呪術廻戦のバトル並みの文字量で語られます。

板倉雄一『HAND’S』(集英社)

この詰め込みまくった設定開示が何とも神々しいです

そして試合結果がよく分からないまま吹き出しから溢れんばかりのセリフをもって、大冒険スペクタクルファンタジーは誌面を飛んでいきました。

板倉雄一『HAND’S』(集英社)

はち切れんばかりのワガママ打ち切りです

まとめ

以上、HAND’Sの紹介でした。

話の流れを中心に書きましたが、キャラ作りにしても大吾の親父は言わずもがな、大吾も倫理観が少しズレていたり思考が読者ウケするタイプではなかったので、そういう意味でも厳しかったように思えます。

ちなみに作者の板倉先生がその後どのような活動をしているのか調べても情報が無いのですが、どなたか知っている人がいたらコメントで…

それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!

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