週刊少年ジャンプ2026年9号でハルカゼマウンドが終了となりました。全30話
本題に入る前に、この漫画が連載開始した2025年の新連載を振り返ると
といった具合に、メジャー級の打ち切りジャンルに挑戦する作品が3作も存在した奇跡の年でした。
エンバーズとピングポングは2025年内に早々に打ち切りとなり、では残ったハルカゼがどうなったかというと…年越した瞬間に連載が打ち取られてしまいました。

この3ジャンルを連載する時は己に誓いを立てた方が良さそうです
それではここから物語の集大成となる最後のコマ、打ち切りになった原因考察について書いていきます。
最後のコマ
こちらが物語の最後を飾るコマです。
出典:原作:後藤冬吾/作画:松浦健人『ハルカゼマウンド』(集英社) Screenshot
公式戦で強豪を破って残りの試合はモノローグで消化。からの甲子園出場して弟との対決はこれからだ!!
「トーナメントの途中で打ち切り宣告されたらこの終わらせ方しかないよなぁ」という感じで本作は試合終了となりました。
終わらせ方は予想通りだった一方、ラスボスは予想外のキャラであり、まさかこのドーピングコンソメスープがキメてそうな奴がラスボスになるとは思わなんだ……
出典:原作:後藤冬吾/作画:松浦健人『ハルカゼマウンド』(集英社)

コルクバット使ってこないか見ててハラハラしました
出典:松井優征『魔人探偵脳噛ネウロ』(集英社)
ハルカゼはリアル路線の野球漫画だっただけに、急に世界観が変わったかのようなキャラが出てきてバディストライクを思い出した読者もきっといるハズ。
以下から打ち切りになった原因考察に移ります👇
打ち切り原因① 薄味
打ち切り漫画としての本作を語るうえで「薄味」の1語だけで全てを説明できてしまえるように思えます。
試合展開はどこか淡々としていて薄味、キャラも概ね外見通りのキャラ付けで薄味、黄金世代など諸設定も他のスポーツ漫画でもよく見るので薄味…
司令塔としてキャラが立っていた伊吹にしても、その手のキャラはアイシールドのヒル魔やドクストの千空といった稲垣理一郎作品で見てきた人種なので、やはりまだ物足りない。
出典:原作:後藤冬吾/作画:松浦健人『ハルカゼマウンド』(集英社)

理一郎先生は「物語を回す司令塔キャラ」で特許出願してもよさそうです
本作と同時期に打ち切りになった灯火のオテルの風呂オチのように空振り三振した展開は無かったものの、凡打にしかならない展開の繰り返しで読者に飽きられたのではと思います。
出典:川口勇貴『灯火のオテル』(集英社)

ジャンプではホームラン級の爆発力ある展開が求められるのです
あとはジャンプ+でサンキューピッチという「薄味」の「薄」の文字すら感じさせないほどに濃ゆい野球漫画が同時進行で連載していたことも、ハルカゼの薄味さを際立たように感じますね…

サンキューピッチと比べるのも酷な話ですが
ハルカゼの原作&作画コンビは以前にも仄見える少年という作品を連載していたのですが、それも悪くはないけどひたすら薄味な展開が続いて打ち切られただけに、もう少し味付けに期待したいところではありました。
打ち切り原因② 連載開始時の運
ハルカゼと開始時期が近しい作品にも言えることですが、連載開始時期も少し悪かったように思えます。
遡ること2024年後半~2025年初頭、呪術ヒロアカ夜桜アンデラが次々と円満完結していきました。
知名度が高い作品が抜けて誌面は寂しくなるものの、人気作の席が空くことは新連載たちにとってはこの上ないチャンス。
ということで、この連載椅子取りゲームで美味しい思いをできた新連載がいたように思えます(どの作品かは下のイラストで察してください👇)

彼らは最も大事な連載序盤に、何もせずとも作品が抜けていくので連載開始時期としては最高のタイミングだったと言っても差し支えなさそうです。

オマケに同期には、運が良くてもどうにもならないレベルの地雷枠がいたのも大きいです👇


しかしジャンプの生存競争も、人生と同じで禍福は糾える縄の如しもの
円満完結はそうポンポンと出るものではなく、先述のラッキーな作品たちが長期連載の軌道に入るので、それ以降の新連載は再び円満完結が出そうな時期になるまで新連載同士の潰し合いが基本になるという一転してかなりやりづらい状況下で戦わなければいけません。
つまりはハルカゼも不運な時期に始めてしまったのも原因としてありそうです。
「ハルカゼ(と他の不運な時期に始まった新連載)は、もしも呪術ヒロアカ夜桜アンデラが抜ける超ラッキーな時期に開始してたら生き残る可能性はあったかも?」と自分には思えてなりません。


まあ、「もしも」の話をしても仕方ないですが
まとめ
以上、原因を考察してみました。
とにかく薄味さが目立ってしまった本作ですが、第1話の完成度はもの凄く高かったように思えます。
詰め込み過ぎと感じさせない自然な流れで主人公周辺のキャラを過不足なく掘り下げ、2話目以降の進行が気になる導線をしっかり確保。
文句無しの導入であり、「これはイケるのでは?」と読んだ時は思いましたが、その後の展開はひたすら薄味…第1話の勢いは夢幻の如く也。
ということで本作は、打ち切り漫画でたまに見る「第1話で全てを出し切った作品」だと感じるところではあります。

他には地球の子やレッドフードも同じタイプです
それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!









COMMENTS
アドリブ力不足だなぁ兄弟の繋がりとかはまじでしっかりと考え上げて作り上げたんだと感じるけど仲間の掘り下げ方と試合描写はかなり微妙であり続けた仄見えの頃からそうだしもう少し連載遅らせてでも設定作るべきだったと思う。
後2巻になっても1巻の時のキヨシ、ひまてん、しのびより売れてないオテル、ハルカゼ、カエデがこいつらと同レベルで運が悪かったって評価には首を傾げるな
ところどころに細かい違和感はあったものの最初は読めてたんですが試合の広げ方がやはり難しいのか読んでて毎回同じ展開だな…と思ってしまったが痛いところでした。バッティングセンターに2話分使ったりあの10話で出てきた可愛いマネージャーも数コマで退場させるなど夏のピングやエキデンの同メンバーと比べるとましかも!と思っていたんですがなんか…可もなく不可もなく…ですね。
いつも記事投稿ありがとうございます。
地味に応援してた作品でしたが、薄味なのは同意です。
ラスボスのドーピングコンソメスープ君は結構面白いキャラだったからこんな感じでいろんなライバル出していけば行けた未来もあったのかも。
個人的には新連載はもっと減らして、じっくりやらせてみて判断でも良いと思うんですけどねぇ。
全部面白くなる前に終わってて、そりゃ看板も育たんわという感じです。
個人的にも打ち切りまくることに思うことはなくもないですが、実際問題序盤から爆発しないと途中おもしろくなったとて誰も読んでないから意味ないんですよね
単行本売れるのもアニメ等で跳ねるのも看板になるのもそういう極一部の作品であって、わざわざ長く連載させてあげても天井がキヨシぐらいになるなら、さっさと切って作者も次に行かせた方がWin-Winなのかなーと(もちろん中堅作品も大事だしカグラやイチレベル以外全部切っちゃえとかは思いません)
その意味だとスポーツ系は本当に難しいんだろうなと感じます
あとしのびがこれから看板レベルになったら若干認識も変わると思いますがしのびも序盤から掲載順よかったですから序盤それなりで看板にするのは大変そうですよね
長くて申し訳ないです
私はハルカゼマウンドはとてもいいタイミングで開始して、かつ内容も良いスタートを切ったのにも関わらず、試合描写がダメで実力で落ちて行った作品だと思っています。
キャラで売りたいはずなのにそのキャラも薄いのは致命的で、しかも説明パートが少ない上に専門知識がないとちんぷんかんぷんなこともある野球未経験者に厳しい作り(有識者を唸らせるわけでもない)、その上で試合がつまらない通り越して流れが把握できないというどこを褒めればいいのやら状態でした。
継投の時代になって長いのになんで本業投手他にいねーんだとか、代打の奴使い物なんねーじゃねーかとか、たまたま入部希望者がいたけど人数足りないままこいつら入学したのかなどとツッコミどころも山ほどありますが全て薄味すぎてもう覚えてなさそう。エキデンの方が覚えている人多いんじゃないかという気さえしてきます。
記事中にも名前が出ていて殴り棒にして申し訳ないですがサンキューピッチに全ての面で負けているのも痛いですね。
唯一サンキューピッチになくてこっちにあるものと言えば主人公と因縁のある相手の存在ですが、その因縁のある弟も同じ学校にした方がよかったよなぁ……と。中学ずっと控え投手だった高校一年生が9回投げ切る体力も精神もあるわけないですし
ストーリー自体は決して悪くなかったし、序盤もかなり良いテンポで読みやすかった
ただ、やはり「インパクト」という面が弱かったと思う
他作品にも言えるが読者に印象残せるようなセリフ、出来事などが無いと非常に厳しい
私的には好きな作品だったから残念だが、次回作に期待したい
作画の人は本当にいいと思うんですよね〜
しかもここ最近の打ち切り新連載でよくある絵がごちゃごちゃしてなくて見やすいし、キャラデザもいい
ジャンプに戻ってくるってコメントに書いてありましたけどぜんぜん一旦ヤンジャンとかジャンプラ行ってもいいかもしれませんね
一旦バディ解消して良い原作と組ませてあげた方が良いかもですね
絵は美麗ですが線が細いのでアクション・スポーツ系はアンマッチかもしれませんが
野球漫画なのに試合をダイジェストで進めるから知らんうちに点取ってたりして試合が面白くない
その割にじゃあテンポがいいか、中身が濃いかと言うとそうでもない
なんかずっと薄味のまま致命的な所まで来たので最後の最後にドーピングコンソメスープしたけど時既に遅し
そんな印象でした
しのびは序盤イチより掲載順よかったしなんやかんや生き残れたと思うんですがキヨシは完全に運よかったですよね
序盤試練編含めてかなり怪しかった中でなんとか逃げ切りブラックパレードまで行けたのがめちゃくちゃ大きかったんだろうなと
今のゴンロン組やアンドク組もタイミングいいはずなので頑張ってほしいですね(ひまてんらを倒さなくても枠あるし)
絵微妙インパクト神のピングより長生きしたんだし方向性はまぁ間違ってないと思うがそれにしても薄すぎた
ラスボス以外全員イケメンだったのがキャラの見分けつかなかったな、オッサン顔や三枚目キャラが1人くらいいてもよかったかも
終盤に冥から突っ込まれていた1年生だけの新設で甲子園とか見通し甘くね?本気で目指すんなら強い高校に入るのが一番必要だろ?って言うのが正論過ぎて・・・
いわゆる超人スポーツではないリアリティラインの高校野球を扱う以上、1年生だけの新設野球部で甲子園を目指すのはもうその設定だけでリアリティラインと合っていなくて話に乗れないんですよね
甲子園を目指して研鑽を重ねている3年生までいる高校と新設1年生のみ校にどれだけ差があると思っているのか、そこを覆すだけの理屈が無いとその時点でもうシナリオとしては破綻してます
この漫画の失敗した理由はあの冥との会話の数ページに全て詰まっていると思っています。
そんな根本的な設定の甘さが、高校に入る前の1話だけは味が濃く、その後は全て薄味になってしまっている理由かなと思いました