令和に生きる不死鳥、キルアオ
その不死鳥っぷりは、堰を切ったような新連載4inの大洪水に後輩作品たちがのまれる中、それでも生き残るあたり異名に違うことはありません。

横浜の不死鳥と戦ってたアストロを蹴落とした姿も紛れもなく「不死鳥」でした
出典:和久井健『願いのアストロ』(集英社)
しかしそんなキルアオも、第112話で天上に還ってしまいそうな展開になり、打ち切リスト達が固唾を呑んで見守る状況になっています。

以前にもこんなことありましたが、今回はより一層ヤバそうです
細けぇことは気にしちゃいけない…けど……
第112話、サブタイトルは『細けぇことは気にすんな』
ノレンの別荘に侵入し、敵の刺客を数ページでボコし、ノレンパパ(仮)と鉢合わせる十三。
しかしそれとともに変身が戻ってしまいますが、ノレンパパはまるで説明に割いてる尺が無いのを察したかのように十三の正体を超速理解します。
出典:藤巻忠俊『キルアオ』(集英社)

これくらいの察知能力がないと巨大企業の社長は務まらないということでしょうか
そしてノレンの正体やその関係者の情報について一切無駄の無い説明をするパパ。
シゴデキなビジネスマンは余計な物事を伝えるうえで不必要な情報を入れないものなのです。
出典:藤巻忠俊『キルアオ』(集英社)
そんなかんなで敵の刺客たちに囲まれてあわや万事休すと思われたところに、十三の正体を知るクラスメイト達が集結。みんな大人の姿で疑似同窓会状態に。
「なぜ彼らが大人の姿でここに…?」と読者も十三もなりましたが、なんか彼らがお見舞いに来て、そこで元妻が10年加齢する薬を飲ませて援護に向かわせたとのこと。
出典:藤巻忠俊『キルアオ』(集英社)

そんな前振りあったっけ?と思いますが、サブタイ通り細かいことは気にしちゃいけません
という感じで第112話が終了。
以前にも1話内で修行完了→校長の部下を0ページで処理→校長と対決までやったことがありましたが、今回は前回より詰め込まれた情報が多く、細けぇことは気にすんなと言わんばかりに作劇や情報開示が雑なあたり「巻いている」というより「急いでいる」という表現が適切に感じました。
ついでに言うと2周年を期に読者リクエストの扉絵を載せるトビラブルーの企画も本話では無し。

扉絵に割く尺も無かったのかと邪推が捗ります
「ここまで来たらもう打ち切りになるイメージが湧かんわ」と思っていましたが、流石にこの話を見た後だと自信が無くなってきており、こればかりは細けぇことで流せる事案ではなくなってる気がします。
外的要因 鵺の陰陽師とのコントラスト効果
内容的には上記の通りでしたが、ここからは外的要因で不穏な空気を醸成している点について。
同期の鵺の陰陽師と、2周年を境にして明らかに差が開き始めたことも作品の進退が不安になる要因です。
キルアオが展開を急ぐ中、鵺はポップアップストア開催を発表。
そして単行本発行部数もついに数字が発表され、ジャンプで2周年を突破した作品として申し分ない幅の効かせ具合を見せています。

こうなるとコントラスト効果式にキルアオの立つ瀬がなく見えてきます
誌面での状況を見ても、鵺がカラーをかなり短スパンで行う中、キルアオが沈黙しがちであり(最新2025年36.37号時点)、やはり不穏…

鵺の短スパンセンターの煽りを受けるのはハカルゼカエデだけではなさそうです
まとめ
総じて「これまでの不死鳥っぷりからして終わらなくても驚かないけど、終わっても驚かない」という認識に落ち着いた気がします。

生き残りのカギはオテルプリズン新連載4つの動向と、水面下でのアニメ決定でしょうか
短期目線で言えば、今回採り上げた112話のから1.2週以内にセンターカラーがもらえれば、ひとまずその期は生き延びたと確証が取れますが一体どうなるか…
それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!
COMMENTS
もしも超巡がしぶとく生き残ってたようにギャグ枠は別枠で常にロボコ+一枠確保とかの方針でもあってナイプリが次のチャレンジャーが来るまで生き残るかもしれないとしたら秋1out1inはさすがになさそうなのでもしかしたら…というのは少し考えてしまいます
それでもアニメが決まっていればプラスに移籍してロンのようにマイペースに完結までやるかもしれないですが
コメントありがとうございます。
もし本当にアニメが決まってるならあやトラみたいにプラスで移籍してロンの要領でやるのがいいのかなとは思っちゃいます。やっぱり1枠潰すのも考え物ですしね…
アレって何ですか?
コメントありがとうございます。
すみません、アニメ化のことです!分かりづらかったので修正しました
連載2年超えでアニメ化無し終了は背すじをピンとや高校生家族以来ですかね
まぁアニメ化してもあまりヒットするイメージが正直湧かないので終了は妥当だと思いますが
コメントありがとうございます。
高校生家族が新展開と思ったらサドンデスした事例が記憶にあたらしいこともあり、2年超えても全く油断でないところではあります
確かに跳ねる未来は想像はしにくい…
展開だけ見たらキルアオ、オテルoutは確定でin数次第でナイプリって感じだよなキルアオなぁそこそこ好きではあったけど世界観に対しいい奴しかいなくて飽きが進んじゃったのかなぁ
コメントありがとうございます。
取り敢えずオテルの評価がナイプリより低そうですよね。ナイプリは謎に上がることはあれどオテルはもう動かんし…
展開で見てもナイプリは一応縦軸の話はあるものの、ギャグ漫画だから過去作に倣って年表エンドしても落丁を装って時間すっ飛ばしても物語の締めとして成立してしまうので展開読みがしにくいです
この掲載順でアニメ化プロテクト貼ってしまうといよいよトンパと化してしまうから打ち切りか移籍なんかな
コメントありがとうございます。
正直アニメで切れないなら移籍にしてほしいですね。やっぱりアニメプロテクトで本誌に残すには…というところではあります
キルアオの記事待ってました!!
今のキルアオの展開は読者に終わりそうという危機感を煽ってアンケを稼ごうとする展開なのか、本当に終わりそうなのか読めませんね。
この展開が連載半年の作品とかなら確実に打ち切りなんですが、キルアオはもう2周年生き残っちゃってますから普通にこの戦いが終わったらまた学校で生徒会を目指す日常回が始まる可能性もなきにしもあらずだと思います。
コメントありがとうございます。
あの超急展開で校長とバトルになってノレンに殺し屋バレしても普通に続いた前例があるから下手にこれ終わるだろとは言えないです。ただ今回はそれよりも強烈に感じましたが
ぶっちゃけ殺し屋&おっさんバレしてもそれをイジりのネタにして学園コメディが出来てしまうのでいよいよ分からないです
キルアオ何度目のテコ入れでしょうか
アンケが取れないとその編を強制終了させますよね
カラーが来れば安心出来るのですが
コメントありがとうございます。
自分が確認したこれ確実にテコ入れだろうなと思えるポイントを挙げると、倒したばかりの桜花が即校長として登場からの今まで出してこなかったような技名だらけの騎馬戦で1回目、その直後のコメディ全振りで2回目、からの校長とガチバトルに持ち込んで生徒会とのアレコレ始めたので3回目、今回も生存したなら4回目でしょうか
同編集の鵺と照らして見ても、このテコ入れたちは藤巻先生自身の判断というよりは担当編集の手法な気がします。
ヤンヤンつけボー草
でもなんかギャグの入れ方や表情が古いなあって感じてしまう
黒子では拙さもありつつ若々しく感じてた絵柄だけど
今作は主人公がおっさんなせい?か古く感じるんだよね…
コメントありがとうございます。
あのお菓子、棒の本数に対するチョコの配分が難しかったり、チョコが地味に固いから棒が折れたりで食べるにも慣れが必要なんですよね。チョコがフォンデュみたいにゆるかったら中がチョコまみれになりそうなので仕方ないのかもしれませんが
更新お疲れ様です。
序盤絶好調で自力巻頭も獲得して、紆余曲折ありながらも2周年越えたキルアオがもしアニメ化決まっていなかったとなると、現在1周年を迎えた(つつある)キヨひましのびのトリオを推している身としては安心できるのはまだまだ先だな…と道のりの長さを感じてしまいます。
あらゆるプロジェクトで企画倒れはつきものですからキルアオも企画自体は動いていたものの順番待ちしている間に…なのかもしれません。
コメントありがとうございます。
思えばキルアオの序盤は超絶好調だったなあ…。個人的には正直絶好調だった序盤はあんまりで、順位が落ちてからの話のほうが好きではあります。
アニメの件はタイムリーなところで言うと、あかねが連載開始~アニメ化発表まで約3年半といったところでしたが、もしキヨひましのがアニメになるとしたらどれくらいの期間がかかるものか…
超巡に続きおっさん主人公がまたひとりジャンプを去るのでしょうか…
サカモトもそうですし、ワンピもちょうど伝説のおっさんに焦点を当ててますし
少年誌にしてはおっさんが多すぎたのかもしれません
ノレンを奪還する→ノレンが中学生に戻り、大人のころの記憶がなくなる→十三らがノレンを保護しつつ、学園生活に戻る
ウィッチウォッチでニコが子どもになり、使い魔たちがニコを守るみたいな感じの展開になれば、話が続く余地はあるのかな、と思いますが…
まあ、望みは薄いんでしょうね…
正直打ち切り無いと思います笑。八雲創一って新キャラが出てきたので、その周りの展開で引き伸ばすだろうなぁと。多分3周年辺りで円満完結です。仮に打ち切られたら、元担当の齊藤編集長と何かしらあったのかなと邪推してしまいます笑
怒涛の設定開示がここ数週続いてますからね……。連載続けるなら今切る必要のなさそうなカードも切ってるあたり作った設定は全部出すつもりのかな。
超速理解のくだりは円満完結だったとしても変わらなさそう。
大狼十三は伝説の殺し屋として有名ですのでオッサンが同姓同名の子供に目の前で変化したら爆速理解するのも当然なのかなという気もします。製薬会社のトップですから八雲とノレン以外が開発できないのは重々承知でしょうし。
それよりも姪に理解あるラーメン屋のおじさんがどっちサイドなのか気になります。あの人はパパとノレンどっちの味方なんだ!?
「終わるかどうかは、まだわからないかも」って意見ですね。少なくとも、今回の改編では。
というのも、いくつか気になる点があります。
① 十三の実年齢が(ノレン父を除き)バレてない
② シンとカケルを、家庭科部が詰問する【111話】
③ ハルディンのゴタゴタを、桜花校長が説明【111話】
④ 107話の銭湯に続く、十三のふらつき【112話】
⑤ ジャンプラでの1巻分無料開放が始まる
①は、数話以内に知らされるかもしれません。でも②~⑤は近々終わるなら、わざわざやる必要あるかなと思いました(④は、次回くらいで理由がわかるかもしれませんが)。
ただ、この怒涛とも言える急展開であれば、最終章であってもおかしくはないとも思います。