【夜桜さんちの大作戦の前作】ポロの留学記 徹底解説 – 大人の事情と読むジャンプ
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【夜桜の前作】打ち切り漫画 ポロの留学記 紹介

③歴代の打ち切り漫画紹介

皆様は夜桜さんちの大作戦という漫画をご存知でしょうか?

週刊少年ジャンプで2019年39号より連載を開始、日曜の午後5時というかなり美味しい時間帯でアニメ化を勝ち取った本作。

しかしこの栄えある実績の過程で1度短期打ち切りを経験しています。

ということで今回紹介するのが夜桜の前作、ポロの留学記です。

2017年12号から2017年29号で17話掲載、全2巻。

まず目を引くのは、単行本の帯に書かれた正直、読んだら結構面白い。」というドスの効いたフレーズ。

単行本の帯は販促の目的がありますがコレは販促としてどーなの…暗に本誌では読み飛ばされてることを言っちゃってるじゃん……

私はちゃんと読んでましたよ!

とにかく内容を見ていきましょう。

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あらすじ(第1話)

主人公のポロは強さが全ての魔界で最強の悪魔の王子。

出典:権平ひつじ『ポロの留学記』(集英社)

しかしこのように暴力を好まず、日本の文化に憧れを抱いているポロ。

じゃあYOU日本に行っちゃいなよ!ということでこの物語は始まります。

出典:権平ひつじ『ポロの留学記』(集英社)

日本到着後はフレンドリーなクラスメイトに出会ったり

出典:権平ひつじ『ポロの留学記』(集英社)

魔王の座を狙う悪魔を圧倒的な力で退却させ…

出典:権平ひつじ『ポロの留学記』(集英社)

YOU留学記書いちゃいなよ!で1話が終わります。

出典:権平ひつじ『ポロの留学記』(集英社)

こうしてポロの17週の留学が幕を開けるのでした。

以上が第1話となります。

2話目以降の展開

上でざっくりと1話目の内容を書きましたが、2話目以降もしばらく同じような展開を繰り返します。

ポロが仲間内でワチャワチャしてる

悪魔やら不良やらのならず者の妨害か介入

ポロが持ち前のパワーとフィジカルで解決する

これがこの留学記の基本形となります。

出典:権平ひつじ『ポロの留学記』(集英社)

毎週の読者アンケートが作品の進退を決める週刊少年ジャンプにおいて、呑気に人間の生活を楽しんで外野を退けるだけでは連載visa失効まっしぐらです。

暴力が嫌いなのに暴力で解決する展開もあり、何とも歯がゆくなります

ジャンプ名物、テコ入れ開始

そんなこんなで、かなり早い段階で本誌での掲載順が最下層に落ちてしまうポロの留学記。

もちろん作者もこの状況を黙って見ていたワケではありません。

バトル展開へと方向転換します。

出典:権平ひつじ『ポロの留学記』(集英社)

もはやジャンプの伝統とも言えますね

1話では技名も「ポロぱんち」とかユルい感じだったのに、オサレな技名が出てきて何だか複雑な心境になります。

出典:権平ひつじ『ポロの留学記』(集英社)

それはそうと果たしてこの試みは成功するのでしょうか…!?

以下は終盤の展開に触れた内容になりますのでご注意ください

打ち切りが決定。留学終了へ…

ダメでした。

ジャンプにおいてこの手の路線変更は上手くいかないのが常です。

バトル編終了後は当初の留学コメディに戻ります。

夜桜あるある「キャラの幼児化」も出てきます

出典:権平ひつじ『ポロの留学記』(集英社)

そして最終回は3年後。魔界に帰り王となったポロの姿がコチラ

出典:権平ひつじ『ポロの留学記』(集英社)

連載開始時に2000歳で幼い見た目だったポロが、3年で一気に頭身が高くなり大人になります。

悪魔は2000歳を境に急成長するものなのでしょうか

最後は留学時代の友人と再会。思い出の写真がポロっと落ちて終了となります。

出典:権平ひつじ『ポロの留学記』(集英社)

この連載終了の約2年後に夜桜を開始。

鬼滅、アクタージュ、ハイキュー、ドクストetc.強力な連載陣が跋扈する中を戦い抜き、掲載順が危ない時期がありながらも、1巻は早い段階で重版。

そしてアニメ化を果たします。

まとめ

簡単に紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

読んでみると夜桜に受け継がれている要素は多くあるのですが、一番の違いは主人公の目的意識にあると思います。

ポロ人間界の良いところを留学記に刻んで魔界を良くする

太陽強くなって六美を守る

どちらが良いとかではありませんが、やはりジャンプのカラーに合っているのは太陽の方です。

夜桜もコメディ色は強いですが、バトル展開も共存できる設定なのも大きいです。

あと単純にバトル描写がメチャクチャ上手い。

出典:権平ひつじ『夜桜さんちの大作戦』(集英社)

個人的にはこの辺の見開きが特に好きです

今や金級スパイ並に頼もしくなった権平ひつじ先生の成長の記録として、ポロの留学記を読んでみてもいいかもしれません。

それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!

おまけ:ポロにも凶一郎というキャラが出てきます。夜桜家長男の前世でしょうか

出典:権平ひつじ『ポロの留学記』(集英社)

COMMENTS

  1. F より:

    同期はそれを上回るクソ漫画と名高いU19がいるのはご存知だろうか。

    ・展開の遅さ(3話で能力覚醒。)
    ・雑な設定
    ・テロ行為(今の時代にTVアニメ化してたら物語そのものが問題になる。)
    ・1話で序盤で倒せそうな教師を中盤で倒す展開。
    ・ラスボスが総理大臣では無い(一時期最速で打ち切られる疑惑が浮上していた。)。
    ・最終的に主人公と同等の能力を持つ敵と戦う。この時点で手遅れ。
    ・総理大臣を倒せず事件未解決のまま打ち切り。

    作者はその後ジャンプGIGA掲載されたが、動きは無し。

    ポロはただつまらなかった訳では無く、バトル向きじゃない方にシフトしてたからだと思う。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      設定も倫理観もガバガバでかなり印象深いですよね、U19
      邪な楽しみ方という意味では好きな作品でした。作者今何してるんだろ…
      2017年の6INはドクストが生まれた一方でU19みたいのがあったり、黒バス作者とべるぜバブ作者が爆死したりと色々濃かった。

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