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シド・クラフトの最終推理が打ち切りに。原因の考察

②打ち切り原因考察
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週刊少年ジャンプ2025年29号でシド・クラフトの最終推理が終了となりました。全28話

物語の途中からエリオの正体、スフレ警部とシドの関係、黒幕の存在など物語の軸となる設定が物凄くテンポ良く解消され「これはヤバイのでは?」と思ってたら、やはりと言うべきか打ち切りとなりました。

ついでのようにエリオが小説家であることもバラしたスティーブの勇姿を私は忘れない

出典:筒井大志『シド・クラフトの最終推理』(集英社)

それではここから物語の集大成となる最後のコマ打ち切りになった原因考察について書いていきます

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最後のコマ

こちらが物語の最後を飾るコマです。

出典:筒井大志『シド・クラフトの最終推理』(集英社)

これぞドタバタラブコメ!という終わり方でした。

前もって回収すべき伏線はコツコツ回収してただけに綺麗に〆れたと思います。

もう少し話数があればトビーの催眠術取得の掘り下げが出来たでしょうか

こう言っちゃうとアレですが、この話数だからこそスッキリ終われた説はありません…?

もし連載続いてコメディ回で話を繋ぐことになったら間延びに感じてしまいそうな雰囲気があっただけに……

以下から打ち切りになった原因考察に移ります👇

打ち切り原因① エリ男・エヴリン

第1に挙げるのはこのキャラについて。

出典:筒井大志『シド・クラフトの最終推理』(集英社)

改めて彼について紹介します。

名前はエリオ・エヴリン(♂)。身長185cm、体重80㎏。

トレードマークは逞しい上腕二頭筋と、野性味の中にどこか清潔さを感じさせる無精ヒゲ。

休日の過ごし方はハーレーでツーリング🏍。NeighborhoodやRATSといったブランドを男臭く着こなし、Wescoを履いて愛車にまたがり山道を駆ける。

そして道中の蕎麦屋で天ぷらそばを啜ることに喜びを感じる、まさに男も惚れるおとこの中のおとこ。それがエリ男・エヴリン。

…上記キャラ紹介の98%は冗談ですが、作中で男として通していたことは事実であり、この中途半端な男装で隠し通せることに違和感を覚える読者は多かったのではないでしょうか。

後ろ髪を帽子で隠すだけじゃ普通バレるやろ…

さらに違和感を増幅させたのが、洞察力を生業なりわいとしている探偵シドが彼(女)の正体に全く気づかないこと。

「自分の周りのことには節穴である」と説明されてはいるのですが、この男装に気付かないとなると、探偵としてどうか以前に物事の道理が分からない人のようになってました。

『ぼくたちは雌雄判別ができない』というタイトルが付きそうです

そして始末が悪いことに、仮にエリオが女であることを明かしたら物語の根幹が揺らぎ、違和感を拭うために髪の毛を短くしたらキャラデザを損なうというジレンマも内包。(どちらも打ち切り決定後にはやりましたが)

ここまで扱いが難しいキャラは中々いないでしょう。

いっそシドと疑似ホモ展開させたら特定の層の人気を得られたかもしれません(?)

本作と入れ替わりで打ち切られた妖怪バスターのように、読者の不快感を煽るようなキャラではないのに、常に小骨が引っ掛かったような感触を与えてしまう悲しい運命を背負ったキャラでした。

打ち切り原因② 推理×ラブコメの難易度

エリオの扱いの難しさに加えてミステリラブコメというジャンル自体も曲者だったように思えます。

というのも作中で起きる事件というのが殺人客船爆破といった、治安の悪さで有名な和久井作品でも1時間に1度起きるかどうかの重めな内容であり、それと並行して陽気にドタバタラブコメを自然に見せるのはかなり難しかったのではないでしょうか。

出典:和久井健『願いのアストロ』(集英社)

物語を通して見ても、推理要素を面白さに繋げられたか言われると微妙であり、推理とラブコメは別個のものとして動いていたため、あまり活かせてなかったようにも見えました。

逆に言えば、それこそ和久井作品が不良×タイムリープといった親和性の無いジャンル同士を掛け合わせて大成功したように、絶妙な妥協点を見出して昇華することが出来たら、一転して大ヒットの可能性があったかどうかは一考の余地がありそうです。

ヒットというものは既存要素の斬新な掛け合わせで生まれるものなのです

打ち切り原因③ ヒットした前作と同じジャンルやっても上手くいかない

原因②と地続きになりますが、やはりこの説は推したいです。

黒バス➡ロボレザ、火の丸➡アスミに次いで、また1つこのジンクスに名を連ねることになりました

なぜ上手くいかないかというと、前作を知る読者からすると新鮮味が無いんですよね…。

シドクラの場合、上述のように推理要素があまり活かせずにいた関係上、残る読み味としては僕勉と同じようなラブコメであり、「もうこのノリは前作で見たな」と思った読者もそれなりにいそうです。

真冬先生のようなヒットキャラが創れたらまた結果は違ったかもしれないが……

出典:筒井大志『ぼくたちは勉強ができない』(集英社)

総じてバタ臭くなった僕勉という枠を出れなかったのが痛手だったのではないかと思います。

まとめ

以上、打ち切りの原因を考えてみました。

ラブコメをやるうえでの画力は文句無しに高く、筋運び自体は全く悪くなかったと思うのですが、ジャンルとエリオの扱いにくさといった企画段階で自らはめたかせがあまりに重く、誌面の生存競争についていけなかった印象です。

同ジャンルのライバルだったひまてん!と比較すると、あちらが減点がされにくい王道設定なのと、露悪的なキャラやシリアスな展開が一切無しなスタンスが時代のニーズにマッチしていたのが勝ち筋だったように思えます。

ひまてんはオノマトペという食べるラー油並みにナイスな味が効いてるのも大きいかも…?

それでは今回はここまで

ご愛読ありがとうございました!!

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COMMENTS

  1. メイショウタバル より:

    的確なまとめ、ありがとうございます。
    4イン4アウトでなければ、今期はセーフだったのかなぁ~?
    でも序盤から掲載順も低迷…巻末コメントからも他誌への移籍はなさそうですね。
    リベンジに期待しましょう。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      3INまでならセーフだったと思います。
      連載開始したときの巻末コメントもそうでしたが、本誌への想いが強いですよね

    • 武豊 より:

      宝塚記念制覇おめでとうございます

  2. 匿名 より:

    長髪ショタなんかいくらでもいるし、単純に作者に王子様系女子のデザインの引き出しがなかったのによりによってそのキャラをメインに据えちゃったせいでそれを側に置いてる主人公の設定ごとガタガタになってしまったというなんとも悲しい話
    いっそのことシド以外の全ての人間が女って初見でわかる見た目ならギャグに振り切れたのに本当の本当に中途半端すぎて笑えもしないという

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      エリオの設定さえ整合取れる形にすればまだ頑張れた気がするんですけどね…。少なくとも推理漫画で探偵のそばに置いていいキャラではなかったですね
      しかも男として近づくにあたって、髪も切らないエリオの覚悟どうなの?とも少なからず思わせてしまうのもまた……

  3. 匿名 より:

    ミステリってそもそも漫画で売れるジャンルではないしコナンも圧倒的にキャラありきだったから、主人公にもっと新しさが欲しかったよ。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      なんだかんだシドのキャラも前作の主人公と似通った部分はありましたからね。やっぱり前作とは違うアプローチが必要だったように思えます。その為の推理要素だったのかもしれませんが

  4. 匿名 より:

    このエリ男と推理、片一方なら問題はなかったんだけどなぁやっぱ天才名探偵が男女の区別が髪と本人の自称でしか判断できないのは描写としてね…他の気になった点としてはやはり社会人という設定でしょうかねエリオ除いて働き場所も違うのに昼から会うのは普通きついでしょ

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      作中で「1度見たものは記憶している」みたいな描写があっただけに、なんでエリオが昔冤罪を晴らした子だって分からず、ついでにスフレ警部が約束の子だったこともルルが霧猫なことも分からないんだというある種の矛盾状態になってましたね。作者都合が先行しすぎてしまった印象です。
      というかシドクラのキャラ達は学生ではなかったけど、何歳って設定だったんだろ

  5. 匿名 より:

    『名探偵コナン』もラブコメ要素はかなり色濃いため、必ずしもミステリとの相性が悪いわけではないと思います。とはいえ、『コナン』はすでにヒロインと相思相愛で「ミステリという主軸にラブコメが混ざってくる」というバランスだった一方、『シド・クラフト』はダブルヒロインの間でどっちつかずな上に「ラブコメという主軸にミステリが混ざってくる」バランスだったのが「そんなことやってる場合か」感に繋がっていたのかもしれませんね。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      1話だと殺人が起きてる傍らで主人公が恋愛脳発揮し始めたあたりはまさに「そんなことやってる場合か」でしたね。本誌で読んだ当時はそこまで気にはなりませんでしたが
      ミステリしながらドタバタコメディやったのが悪かったというのが正確なところかもしれません。

    • 匿名 より:

      すみません 
      1意見ですが
      コナンの推理や探偵のパートは
      このシドクラとは比較にならない位
      本格的で全く違いませんか?
      コナンや金田一とよく比べる人多いですが
      あの二作とシドクラは似て非なる物です
      シドクラら推理とは名ばかりの
      子ども騙しです
      筒井さんはジャンプにこだわってますが
      移籍したほうがいいと思います
      絶対に

  6. 匿名 より:

    ラブコメは抜きにしてもジャンプでミステリーは難しいんじゃないかな?
    鳥嶋さんも編集長時代上から探偵漫画やれ!と言われ人気だからと理由で始めるのは金田一やコナンに失礼だと思い承諾後自席に戻った時ゴミ箱を大きく蹴飛ばした程でしたからね…
    金田一とコナンも好きだけどジャンプでやってたらどうなってたか…

    • 匿名 より:

      ネウロがあるやん

      • 匿名 より:

        そのネウロも「推理物の皮を被った単純娯楽漫画」であると1巻のコメントに書いているように事件解決における推理は従来の探偵物よりも、突出したガジェットや荒唐無稽なトリック、犯人の異常な心理と奇怪なリアクションを大きな特徴としているから金田一やコナンと同じ推理物と言えるかどうかなんだよね

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      改めて探偵漫画に既に金田一とコナンがあると考えると、雑誌は違えどかなりハードルが高いジャンルなのかと思えてきました。両方1億部超え……
      完全にこちらのイメージですが、事件内容やらトリックやら考えるのも大変そうだし、鬼門かもしれませんね

  7. 匿名 より:

    後半はちょっと次に備えてバトルモノにも挑戦してみようって感じも見えましたね。個人的にはアクションは絵柄が合ってないなという印象でしたが…

    あとはおっしゃるようにバチバチな事件の推理モノは作風的にもジャンプ的にもミスマッチで、推理×ラブコメやるなら舞台は現代で大学生や高校生を主人公にしたちょっとした学校の事件を解決っていう氷菓や小市民シリーズみたいなノリの方が今どきはウケるのかなと思いました

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      シドが悪党をシバく場面とか見てても、あまりその手の描写は得意じゃないのかなと感じました。
      やっぱり恋愛ものと言ったら学校というのが根強いのも原因にはありそうですよね

  8. 無印 より:

    同じジャンルはダメというジンクスはありますが、筒井先生の作風でラブコメ以外ありえないっていのが本音でラブコメ×勉強、ラブコメ×ミステリーと文化的要素とラブコメをかけあわせてるのでバトル×ラブコメの作品とか見てみたいです例をあげると鵺の陰陽師とかキルアオみたいなバトル60パーセント、ラブコメ40パーセントぐらいの作品を見てみたいです

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      担当したスピンオフですら元はラブコメなだけに、ラブコメ以外をイメージは確かにつきませんね(勉ためで監修入りの料理は描いたようですが)
      シドにも多少バトル描写はありましたが、何となく苦手そうだったので鵺みたいのやるならその辺は磨いてほしいですね

  9. 匿名 より:

    本当に綺麗に終わりましたね。
    シドの想い人は一人で決まったものの周りが勘違いしているし事件が起きたので結局探偵に戻り、彼らの日常はまだまだ続く――。
    SQでダークネス化しそうな最終回です。

    序盤のモブに使ったせいか怪盗のルルが変装しないんでエリオに変装の名人設定とかもらえればシドと違うタイプの探偵になれたし活躍できたかなと。エリオとシドの指摘されるのを気にして再三作中でフォロー入るのが却って邪魔になってたのでシドの探偵としての性やエクスの催眠術のように「そういうもんなんだよ!」と黙らせるインパクトが欲しかったですね。
    殺人ラブコメを標榜する某少年漫画やかつてTVSPや映画化を連発した某深夜ドラマも人が死んでる状況でラブやギャグするので(後者は死体でもギャグに使う)、ミステリとラブコメは相性が悪くないのですが週刊誌の短い尺では話を跨いでしまいやすいミステリがジャンプと相性が悪くラブコメを主軸にせざるを得なかったあたりジャンルチョイスミスだったかも……いえ中盤のシドクラをミステリとして読んでた人どれだけいるのか知りませんが。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      そういえば無印のトラブルもこんな終わり方でしたね。まさかあそこから色んな意味でパワーアップして帰ってくるとは誰も思わなかった……
      筒井先生もニセコイのスピンオフでは割とダークネスしてたので、次回はそっち方面でも良さそうな気もします(本誌では絶対無理ですが)
      途中からエリオの存在に気付くキャラ入れるフォローが入ったように思えましたが、結局探偵たるシドが気づかない限りは根本的な解決にはならず、でもシドに気付かせたら物語の根底が揺らぐというどうにもリカバリーが出来ないのが痛すぎたと思います。

  10. 匿名 より:

    エリオはあの変装で通すなら、誰にも気づかれない感じにしておけば、そういう世界観として受け入れられたかも
    でも実際はルルや船爆破の犯人の1人(名前失念)がすぐに気づいたから、なんでシドは気づかないのかと違和感が大きくなった

    • 匿名 より:

      ルルだけなら特別感出たけどモブにもわかる男装が探偵にわからないはあまりに欠陥設定すぎたよな
      いっそ致命的に勘の悪いポンコツ探偵をダブルヒロインが介護して解決させる逆安楽椅子探偵モノだったら斬新で良かったかも

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      第1話の酒場の客や第2話のスフレ警部と悪党は気づいてなかったので、多分当初構想では基本的にみんな気づかない方向で進めるつもりだったんじゃないかと感じます(気づかせてもルルくらい?)
      ただどうであれ、結局探偵のシドが気づかない限りは永遠に疑問符が残り続けるんですよね…何ならエリオの名前がゾフィ許著者のアナグラムになってることに気づきそうなキャラ付けがされていただけに……

  11. 匿名 より:

    嫌いじゃなかったしなんとなく最後がスフレ警部選びそうでちょっと嬉しかった お疲れ様でした。
    シリアスとギャグ(ラブコメ)のバランスが一番難しかった気はしますね。人が死んでる時はあんまりギャグやらずに真面目にやってその後に……みたいな感じだったらもっと良かったのか、と思いつつもそれだとラブコメ好きにはハマらなさそうな、という難しい塩梅

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      画力は高く、総じて見れば全然悪くなかったとは思うのですが、まあやっぱり初期設定があまりにも扱い難易度が高く軌道修正もしづらかったのが痛手となったように思えます。普通にお話進めてても常に初期設定の違和感でマイナス点が入ってしまっていたような…
      コメディ部分を自然に見せるために、事件の内容を路駐とかポイ捨てレベルにまで落としたらそれはそれでドラマがないので、兎にも角にも難しいことに挑戦して敗れた。ということになりそうです

  12. 匿名 より:

    エリオは男と女の双子にして偶に入れ替わってるとかにすればよかった気もする、男の時に裸を見てしまったことがあるから些細な違和感があっても気付かないとかにして。
    古典的だけど双子の入れ替えトリックもできるし、その時に女性バレすればいい感じのエピソードにもなったのでは?

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      どうしてもエリオは男だ!という方向で話進めたいならそういうのもアリだったかもしれませんね。
      でももっと単純に「エリオは小説家であることを隠してる女助手」じゃダメだったのか…?と打ち切りの結果を受けた後だと思ってしまいます

  13. 匿名 より:

    透察力のある名探偵が男女気づかないのは苦しすぎましたよね。
    そこはエリオが男の匂いプンプンさせる香料を常につけているとか、なんか
    対策と説明が欲しかったです。それこそ男女の見分けだけ過去のトラウマでシドが
    できず、男と思い込んだエリオと仲が進んでシドがホモか悩みだす偽ホモ展開とか
    ちゃっちゃとやっちゃえばまた面白かったのかもしれませんね。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      結局エリオの変装が中途半端なことで、なんでエリオも名探偵相手にこの変装で隠し通せると思ったんだという別の疑問も湧くのでやはりキャラ付け自体が悪手だったんじゃないかと思います。メインヒロインが野郎臭するのもキャラ性を落としかねないのでやはり扱い難易度が高すぎたということになりそうです
      ツーオンアイスが打ち切り決定後にたっくんが楽しいことされる展開で爪痕残したように、シドも偽ホモなりやってハッちゃけてほしかったですね

  14. 匿名 より:

    別に推理ラブコメって珍しいか?と。はっきり言ってしまうとコナンの劣化にしか見えなかったのかな(もちろんラブコメ比率シドの方が圧倒的に多いんですがむしろ多いとノイズなのかなと)
    コナンは本筋の事件でラブコメは基本やらないのでバランスとれてる感じなのかな
    個人的にエリオは気にならなかったですし、単純にラブコメ食傷気味で「もういいよ!」みたいなマイナスイメージからスタートしてしまったのが運の尽きだったのか…

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      推理ものに恋愛が絡むのは全然珍しくもなく何なら自然なことですが、ラブコメの「コメディ」の部分を掛け合わせようとするとそれは難易度が高いのかなと感じました。特に本作のようにドタバタ系のラブコメとなると事件の重さに対してどうしてもノリが不釣り合いになりがちというか…
      確かに今の誌面はひまてんに加えて鵺もトンチキラブコメ化、アオハコはコメディ要素は無いけど恋愛モノということで食傷気味の声も多そうです

  15. 匿名 より:

    シド→本当は探偵やりたくないよ〜で一貫してる悪い一貫性を持った主人公
    エリオ→男装女子…じゃないほうが魅力的だった。小説家と令嬢の2面性だけでよかったメインの助手としての顔がとにかく魅力がない
    ルル→ジェネリック真冬先生。最初から真冬先生をしようとしたらそりゃこうなるみたいな残当なキャラ
    スフレ→メインで唯一魅力的に見えたキャラクター。いい感じに属性も盛られていてラブコメ要素もミステリー要素もこの人が引っ張っていた。シドとの信頼関係が一番見えたがそれまでの積み重ねを見たかった。

  16. 匿名 より:

    こう言っちゃうとアレですが、この話数だからこそスッキリ終われた説はありません…?

    もし連載続いてコメディ回で話を繋ぐことになったら間延びに感じてしまいそうな雰囲気があっただけに……

    流石とうまさん

    とうまぶし炸裂ですね

    私もこの漫画がダラダラ続いて
    長引けば、更にダメになってたと思ってます

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      前作が話数を重ねるにつれてマンネリ化していって、結果としてマルチエンドという荒技で完結したのを見ると、図らずも物語があまり脇道にそれることなく終わったシドクラはこれで良かったなと思えてしまいました。
      何なら「30話前後で終わるおすすめの打ち切り漫画は?」と聞かれたら画風は好みなこともあり、神緒ゆいやリリエンタールと一緒に本作を挙げるかもしれません。

  17. 匿名 より:

    まとめお疲れ様です!

    ご指摘のように設定面が枷になったよなあ…とは思いつつ、キャラクターデザインや画面構成は流石のうまさだったので一抹の寂しさがあります。

    超巡もそうだったのですが、学生主人公に比べると感情移入されにくい、みたいな面もあるんですかね。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      連載が始まる前の企画段階で一番ズッコケた気がしますね。筋運び自体は良かったと思うのですが…
      確かに読者の誰もが学校には通うので、こと心情表現が見せどころの恋愛モノでは学校舞台のほうが取っつきやすいというのはあるのかもしれません

  18. 匿名 より:

    ミステリx恋愛なら警部と怪盗をメインヒロインに置いた方が違和感が無く話も作りやすかったような気もしますね

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      どこを軸に据えても良さそうな点では扱いやすかったのかなと思わなくもないですが、考える中で一番扱いづらいルートを選んでしまっていたような…

  19. 匿名 より:

    ギャグとシリアスのバランスが難しいというか、予め読者のターゲット決めてどちらかにするって事をしてなかったんだと思います。

    登場人物たちほぼ全員に秘密や二面性があったり、良い雰囲気かと思ったところで「犯人はお前だ」をやるなど、とにかく意外性や奇を衒う事を重視した作品だったように思います。

    打ち切りは仕方ないですが、けっこう展開で物語を楽しむ派の自分にとっては結構面白く読めました。

    話の回し方は良いと言われるように、設定でつまづいているにも関わらず毎話そこそこ面白かったし、やや不自然だったり極端な設定が多かったのにギリギリ破綻はしてなかったのも結構すごいと思います。推理要素とラブコメを両方入れるなど、筒井先生の器用さがすごく感じられた作品です。

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