2025年6月、週刊少年ジャンプでサッカー漫画のエンバーズが完結を迎えました。
時を大体同じくして、場所は本誌に代わる打ち切りの殿堂と言われるジャンププラス。
ここでサッカー漫画として奮闘するドリブルヌッコあーしちゃんが、エンバーズの後を追うように凄まじい打ち切りムーブを見せつけたことで管理人の中で話題になっています。

ハッキリ言って展開のインパクトはエンバーズより上です
「光陰矢の如し」の言葉すら生ぬるい超スピード
事の始まりは2025/05/26配信の第11話。
悲しき天才イケメンの秤君をサッカー部に入部させるために、その交換条件としてサッカー部に入ることになったあーしちゃん。
マネージャーとして入ったが、何かんやすぐに部員と打ち解け、11話の最後では、「サッカーをしたい」という抑えきれぬ想いと、引っ込み思案だった己との決別の意を胸にサッカー部員としてゲームに参加することに。
出典:モノノヴ『ドリブルヌッコあーしちゃん』(集英社)
こうして彼女の新たなサッカー人生が幕を開けるのだった…。
迎える2025/06/09更新の12話、大事件が起こります。
冒頭、2.3年分くらいの話を読み飛ばしたか疑うレベルで時間がジャンプします。
出典:モノノヴ『ドリブルヌッコあーしちゃん』(集英社)
「光陰矢の如く」と言ってますが、矢なんて生ぬるい速度のものではなく、入部したあーしちゃんのアレコレが描かれそうな引きからのこのすっ飛ばし具合なので瞬間移動に近いものを感じます。

時間座標すらもヌッコするドリブルテクを体得したようです
読者たちの困惑をよそに神堂君が主将になったこと、合宿が楽しかったことetc.11話と12話の間に何があったかがモノローグで語られ、12話のラストには最後の大会へ向かう引きでEND。
出典:モノノヴ『ドリブルヌッコあーしちゃん』(集英社)
ドリブルヌッコあーしちゃん時空の混乱を誰にも止められないまま、最後の大会を迎えてしまうことになり、「このまま主要キャラの活躍描いて恋愛も成就して打ち切りか…」と誰もが観念したことと思います。
しかしこの漫画、そんな全てを悟った読者の想像を更に上回る展開を見せてきます。
もう1段階加速する展開
12話の怒涛の畳みっぷりからイラスト回を挟み、約1カ月ぶりに本編が配信される2025/07/07。
管理人はメチャクチャ更新が待ち遠しかったです。

余談ですがこの間に本誌でエンバーズが終わりました
なんと最後の大会も冒頭の回想で片付けました。
出典:モノノヴ『ドリブルヌッコあーしちゃん』(集英社)
前回で展開を一気に巻いて、描きたかった最後の大会を残りの尺で描くと思ったらまさかの話を跨いで更に加速。
もはやあーしちゃんがスピードの彼方に消え去らんとする勢いです。

アクセルシンクロォォォ!!!なんだし
いや、あれだけ巻いて最後の大会に漕ぎつけたんだから、そこはしっかり描写すると思うじゃん普通!
回想によると、どうやらあーしちゃんがPK戦でミスして負けたようで、まあサッカー漫画ならよく見るヤツです。
出典:モノノヴ『ドリブルヌッコあーしちゃん』(集英社)
ということでネガるあまり一人称も口調も変わってしまう、あーしちゃん改め桜野あしなさん。
正直過程をほとんど見せられてないから共感できることが無いんですが……
それよりも気になるのは2話に渡って瞬間移動レベルの展開までして、最終的にこの漫画が見せたいものって一体…?

もうイラスト回は挟まずに最速で駆け抜けてほしい
まとめと小話
以上、エンバーズの盟友、あーしちゃんの感想でした。
エンバーズが表面上はキレイに終わっただけに、この稀に見る巻きっぷりは管理人には衝撃でした。
なぜ打ち切りになったかを考えると、ジャンプ+打ち切り愛好家の法典になっているモノクロの2人作者のポストに則れば、PV的にもタイミング的にも単行本の売り上げを吟味する以前の第一段階で決まったんでしょうね…
その単行本もなあ…書影がジャンプラのサムネの使いまわしってのも個人的には悪手だと思うんですよね。

自分は特別関心が無い作品でも新刊の書影は気になる人なので、それが既出のイラストとなると、似たような楽しみ方をしている読者は買う手を延ばさなくなるんじゃないかと思わなくもありません。

省エネしてるじゃないか!と思われて潜在購入層が離れても仕方ない気がします
本誌作品だとこういった事例は見ないですが、ジャンプラ作品だと半ば常套手段になってます👇


モノクロの2人作者のポストにもある通り、単行本の売り上げが連載継続の第2関門にもなっているようなので、生存に直結する要素ならもう少し頑張った方がいいのでは?と一消費者としては考えてしまいます。
とはいえあーしちゃんに関して言えば、先述のように単行本の売り上げが試される以前の段階で打ち切りが決まってそうなので、極論書影なんてあひるの空みたいな感じでも取り立てては問題は無いんでしょうが…


やはり打ち切りが決まった漫画は無敵なのです
それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!
COMMENTS
新連載ラッシュに続いて打ち切りラッシュですね
プラスだと瞬発力とじっくり読みたいかどうかでランキングと売上の乖離はある程度起こるものですが
良太がランキング1位常連なのにコミックス大爆死というとんでもない事態引きおこしたのが今後動向が気になります
(コメ欄で「オチは気になるけど弟不快すぎてコミックス買いたくない」とはっきり言われる始末)
閲覧数と単行本売り上げはかなり捻れてきた印象がある良太とか今月のアスラとかはその筆頭です。アスラは閲覧数がかなり下のサネカやナイトライトハウンズ打ち切りの寝坊にすら負けました
買って手元に置いておきたいタイプの漫画と
無料であれば更新でただ見てもいいかって漫画は全然違いますからね…
今のジャンプラPV重視感があるので他社のweb作品みたいにスロースターターでじわじわ口コミで人気がでてくるようなタイプの漫画がすごくでにくい環境にあると思う
コメントありがとうございます。
プラスはPV高い作品でも単行本が信じられないくらい売れないのはよくありますよね
マシャキンだって最近展開が若干怪しくなってきたもののネームバリューやら何やらでもうちょい売れるものかと思ってました
単行本って本棚を彩るコレクションアイテムでもあるのでデザインにやる気がないと確かに萎えてしまいますね
コメントありがとうございます。
色々な物を集めてますが、コミックスほど安価で陳列欲と整頓欲を満たしてくれるものは無いと思います。サカモトとか5巻以降の表紙は並べると映えること映えること
ジャンプ+は単行本売上が重視されますからね本誌勢のランキングは興味ない自分でもジャンプ+勢は一応毎回探してます。今回で言うとあーし、星交とかは大爆死でしたが大人はそこそこでした。
コメントありがとうございます。
アプリで基本無料で読めて、解放されてない話もジャンケンゲームや新連載最後まで読めば手に入るコインで読める環境で金出して単行本(しかもモノクロ作者によれば製本版で)買わせなきゃ生き残れないってつくづく厳しい世界だなあと感じます
大人対戦みたいな実績があって今も反響ある作品はともかく、あーしや星交みたいなアプリでのランキングも低くて単行本もサムネそのまま貼り付けだだけの書影だとそりゃアプリで読んでる層にもご新規にも売れんやろとなります
ジャンプラコミックスの書影ってアンケ重視な本誌よりも気合い入れたほうが良さそうなポイントに感じるんですけどね
星交最初はクソだったけど吹っ切れってって今めっちゃ面白いのに誰も読んでなくて辛い
最近はギリ子さんアニメ化とかクニゲイ朗読劇開催とか謎采配が多くてマイナー好きとしてはとても嬉しい
あーしは知らん
コメントありがとうございます。
星交は最初が兎にも角にも読みにくすぎた…自分はそれが原因で早期切りしました。そのあとコメントでとんでもない打ち切り展開してるって聞いて再開しましたが、面白いんですがタイトル回収済ませちゃったり、星交者が秒速で残り2体になったり読んでて何とも言えない気持ちにはなります
クニゲイのイベントは目を疑いました。しかも声優さん豪華…
こんばんは!この記事では、とうまさんが一人称『あーし』なので
ふと『元・ももクロ』有安杏果(ありやす・ももか。グリーン担当)も一時期
一人称が『あーし(あっし?)』だったなぁと思い出しました
(5人組時代に2回、ライブを観に行きました)
それにしても、ジャンプラでもサッカー漫画って連載が厳しいんですねぇ…(´・ω・`)
もちろん表紙は描き下ろしのほうが良いですよね!あれっ?タイトル回収は…
コメントありがとうございます。
すみません、この作品のヒロインの1人称があーしなのでフザけてフリガナ振ってるだけです
ジャンプラでサッカーと同じく厳しいジャンルであろう野球が上手く行ってるだけに、サッカーが厳しいというよりはこの作品が力不足だったということになりそうです(それ言ったら本誌のサッカーだって力不足で片付いてはしまいますが)
恐らくですけど、表紙が使い回しのイラストなことで、購入を考えている層が新鮮味が感じられないのもモチロンですが、「この省エネ表紙じゃ中身(単行本おまけや幕間)も手抜きなんじゃねぇか」って印象も少なからず与えて、潜在的な数字を落としてるんじゃないかと思うんですよね…
とはいえ単行本も買われるんですよね、、?