【選外のワード追記】2024年ジャンプ打ち切り新語・流行語大賞 – 大人の事情と読むジャンプ
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【選外のワード追記】2024年ジャンプ打ち切り新語・流行語大賞

⑥その他
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年の瀬が近づいて参りました。

各々2024という年をぼんやりと振り返り始めたことでしょう

打ち切り文化に脳を焼かれた管理人も、2024年の打ち切りのアレコレを思い出して今年も打ち切り業界は盛況だったなぁと思い返している次第です。

ということで、ここでは年の瀬に発表されるあの賞のっとり、2024年に生まれた打ち切りに関するワードで流行ったもの(汎用性が高くて各所で多用された等)、そして打ち切り業界に与えた影響力が大きかったものをTOP5で紹介していきます。

以下のランキングは日々打ち切りの情報に触れている管理人の主観によるものです。

それといったデータがあるワケではない点ご了承ください。

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5位 「脳汁」

第5位は白卓HAKUTAKUで誕生した「脳汁」というワード。

出典:石川光貴『白卓HAKUTAKU』(集英社)

見開き4ページを使い、ダイナミックに生を受けたこのワードですが、かなり人を選びそうな絵ヅラなこともあり、これがこの作品の持ちネタか……と読者に作品の進退を察せさすモノだったのではないでしょうか。

汎用性に関しても「今週の展開はさすがに脳汁出たわ」「これは汁案件🧠⛲」など申し分なし

白卓は2024年時点では打ち切りにはなっていないものの、連載予告から既に圧倒的打ち切りオーラがあった本作を語らずして年は越せないなということで5位にランクインです。

4位 「憂鬱」

第4位は40号で打ち切られた極東ネクロマンスの「憂鬱メランコリー」。

憂鬱という日常でもよく使う言葉にあてられており、汎用性抜群なのがポイント高いです

物語全体を通しで見ると、憂鬱メランコリーで始まり憂鬱メランコリーで終わるというドリトライの心の強さよろしく、作品を象徴せんとするワードでした。

出典:那波歩才『極東ネクロマンス』(集英社)

なんとも趣深いのが、こうして比べてみると同じ憂鬱メランコリーというワードでも、新連載時と最終回では不思議と意味合いが違うように思えてくるところですね。

最終回のは作者の気持ちを代弁してるような…

ちなみに打ち切りメランコリーになった号での作者さんの巻末コメントがこちら👇

もしまた漫画を描く事があればその時はよろしくお願いします。どうなる事やら。

……前作も短期で打ち切りメランコリーだったからなあ…。どうなる事やら。

3位 「たっくん」

第3位は20号で打ち切られたツーオンアイスのキャラ「たっくん」です。

本名は空天雪そらたかゆき。最強の選手として描かれた彼ですが、打ち切りが決まってからの展開では、1話丸々使って大会で大暴れしたり、過去編では突然更衣室に凸してきた人に楽しいことされるetc.作中の存在感も文句無しに最強のキャラでした。

出典:逸茂エルク『ツーオンアイス』(集英社)

主人公ペアの名前は覚えてないけどたっくんは覚えてるという人も多いはず

過去編に関しては、そのインパクトから同期の魔々勇々カグラバチに比べると影が薄かった本作をXでトレンド入りさせるまで押し上げ、ひと時ながらもまさしく「流行」を搔っ攫ったと言えるでしょう。

LIGHT WINGのシアンのように爪痕を残したキャラだと思います

2位 「ボイコミスキップ」

これは特定の打ち切り作から出たワードではないですが、超強力な打ち切りフラグとして聖誕した御言葉です。

傾向として12~14話あたりを迎えた作品は、ジャンプのYouTube公式チャンネルでボイスコミックが公開されます。

それが公開されない=既に水面下で終了が決まっているということで単行本2月連続発売に並ぶギガトン級の打ち切りフラグとして2024年の世に舞い降ります。

Dear Anemoneと妖怪バスター村上がこのフラグにより召されました

公開されたら作品は安泰というワケではないですが、不調な作品で公開されないとなったら2025年以降も打ち切り予想の材料として有効であることは疑いようもなく、打ち切り業界においてこのワードが生まれた意義は大きいでしょう。

ちなみにDear Anemoneは「単行本最終巻発売記念」の名目で遅ればせながら公開されました

1位 「巻末固定掲載」

栄えある1位はこれでしょうか。

2024年を生きた我々には記憶に新しいであろう妖怪バスター村上の「巻末固定掲載」

出典:伊原大貴『妖怪バスター村上』(集英社)

この掲載スタイル、ピューと吹くジャガーは10年以上、磯部磯兵衛物語は4年半連載といった具合で長寿であったことから、掲載順が上下しない故にサバイバルレースから隔絶された枠という認識が強まってました。

ということで村バスも末永く巻末に載り続けるかどうかで読者間で様々な憶測が飛び交ったことを記憶しています。

交互で巻末掲載のジモダビは短期で終わった例が更に意見を分ける原因になってました

そして村バスは21話で打ち切られた。

これにより巻末固定掲載でも打ち切られるということ証明し、ジャガー&磯兵衛までの常識を覆したことで、打ち切り業界のエポックメイキングとなりました。

歴史の転換点だ…

選外① 「戸神ちゃん」 

コメント欄で頂いたワードの中からかなり有力な候補を2つ追記。

1つ目が21号で打ち切りになった累々戦記より「戸神ちゃん」。

選外とは書きましたが、考え直すと脳汁よりコチラのほうがランクインにふさわしい気がしてきました

親の顔よりよく見る量産型退魔漫画と言わんばかりの評価だった累々戦記に突如現れ、キャラデザの圧倒的強さにより読者を振り向かせた作品の救世主のようなキャラです。

出典:雨宮ケント『累々戦記』(集英社)

まあ救世主とは書いたものの、出すタイミングが遅かったこともあり打ち切りを救うには至りませんでしたが、「この作者さんの描く女キャラはキャッチーで魅力的だ」と印象付けるほどには読者に対するプレゼンを成功に導いたキャラに思えます。

その影響かは不明ですが、打ち切り後にGIGAに載った読み切りは累々でウケた要素を徹底的に磨き上げたような内容に。

出典:雨宮ケント『魔王様は汗をかく』(集英社)

戸神ちゃんは打ち切り業界だけでなく、作者さんの今後の方向性にも与えた影響は大きそうです

選外② 「おむすけ」 

2つ目は41号で打ち切りになったさいくるびよりより「おむすけ」。

このワードは何かと問われると、作者名であり、主人公の名前であり、タイトルでもあるというよく分からないことになってます。

原義としては作者名なんですがその独特なペンネームや、本作や過去作の主人公の得も言われぬ「おむすけ」感、作画や作風の妙味etc.から何故か作品に関わる諸要素にまでおむすけというワードがあてられることに。

作者さん本人も気に入ってるのか、よく見ると作中でも使用されてます。

出典:小林おむすけ『さいくるびより』(集英社)

これは流石におむいですねぇ…

COMMENTS

  1. 匿名 より:

    村上はあのスタダでありながらきちんと2巻まで出るという
    現行ルールでは何があっても突き抜けることはないという証左にもなった偉大な作品だと思う

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      全21話、一昔前なら割と長期連載ですよね…LIGHT WINGと同じ…

  2. 匿名 より:

    昨年ならドリトライで決まりでしたかね〜。
    あとは夢オチでしょうか、ぱっと浮かんだのは。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      2023年だったらドリトライの名言ランキングと言わんばかりにドリトライ語録で独占ですね
      一ノ瀬はネタに出来ないレベルで悪い印象しか残ってないな……

  3. 匿名 より:

    たっくんに手を出したのは、台詞内容やそこまでのキャーキャー言われている描写的に
    誰かチームメイトの母親やギャラリーなどの女性だと思ってました。
    「見知らぬ男」ってどこかで明示されていましたっけ?
    掲載時の一度しか読んでないので見逃しているかもですが、自分の中の読み味がかなり変わるのでご教示いただきたいです!

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      すみません、該当か所読み直してみたんですが、事後のシーンが男子トイレだったから男性にやらないかされたのかと思ってましたが、「僕も女だったらよかった」とたっくんが言ってたのと前後の文脈から女性な気がしてきました
      何にせよ色々ボカして描かれているので分かりにくいんですが…いやでも女性ぽい??
      記事もちょっと訂正させてください🙇

  4. 匿名 より:

    キャラでノミネートした「たっくん」で笑ってしまいましたがツーオンアイスと言えばたっくんですからね……納得。
    キャラクター部門があれば累々戦記の「戸神ちゃん」、さいくるびよりの「おむすけ(※作者名)」も入ってきそうですね。今調べるまでさいくるびよりのことすっぽり抜け落ちてましたが。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      たっくんだけは作者の寵愛具合が違ったように思えます。何にしてもかなり印象深いヒールキャラでした。
      キャラ部門なら戸神ちゃん、おむすけ、たっくんまでは思いつきますがあと2人……匿名希望と村上とか…?

      • 匿名 より:

        天狐でしょうね
        村上という作品に残った読者さらに篩をかけたキャラですし
        (作品を好きな人ならイルカのほうをいい意味で推すでしょう)

        • とうま とうま より:

          コメントありがとうございます。
          天狐がいたか…自分は天狐初登場の巻末コメント読んで悪寒がはしり、一度読むの断念したので確かにハズせないキャラですね

  5. 匿名 より:

    たっくんは本当に住む作品間違ったのかってくらい強烈なキャラだったなあ
    自分も、おむすけ(※作者名、主人公の名前や作品自体もおむすけ扱いされる)入れたいところw
    巻末固定掲載大好き!!

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      彼だけ明らかに筆のノリが違いましたからね
      脳汁抜いておむすけでも良かったかなあと思えてきました

  6. 匿名 より:

    巻末固定は一定以上の面白さがあると評価されてからでないと
    単に読まずに飛ばされるだけの枠になるという教訓

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      あのクオリティでどう評価されたら巻末固定になるんだという感じでしたね。
      流石にもう本誌で描くとは考えにくいですが、ここまでやらかして恋するワンピースにも戻れるのか…

  7. 匿名 より:

    今年だけではなかったが、ジャンフェスで村上打ち切り確定もなかなか強烈フラグだったかと。しかも村上1outからのぼく勉作者の1inの珍しい小規模改編、更にドベ溜まり3作にカラー配布(キルアオは数年ぶりのドベカラー)、そこからキヨシが復活と語ることが多かった。
    特にキルアオは円満と小規模改編に救われまくった紛うことなきノルマン現象で残ってる感が強い。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      ジャンフェスが冬の改編の少し後に開催されるから、イベント情報発表で打ち切りが分かってしまうのが何とも残酷ですよね。
      キルアオ、なんか今週も新キャラ出て来てきましたがまだ終わらないんですかね…?

      • 匿名 より:

        平均順位19で生存ってキルアオが初なのでは?ジャンプ負の記録を残してしまったかもしれません

        • とうま とうま より:

          コメントありがとうございます。
          18前後で耐えるの作品はあっても19まで行ってしまったら初かもですね。まあ確かに新連載候補の弾が無いのかとは思ってしまいます

  8. F より:

    【年間打ち切り大賞】
    妖怪バスター村上

    【打ち切り準大賞】
    さいくるびより

    村上とさいくるは他の打ち切り作品に比べると圧倒的だったと思います。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      17話中2回減ページ、Xで投稿削除のアネモネもかなり良い線いってましたが、その2つは別格でしたね。
      画力がかなり光ってたアネモネはとにかく、その2作は連載会議の様子を見てみたい。

  9. やぎざかな より:

    脳汁が、5位ですか。実はこれについては「うーん、他の描き方でもよかったんじゃ」でしたね。
    他の方がコメントしてましたが、キルアオはノルマン現象で……。確かに、それで残ることができてるとは思ってました。
    さて、年明け後はどうなっていくでしょうか。

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      脳汁に関してはとにかくパッと見の絵ヅラで読者を厳選してしまうものだったように思えます。汁ってのもなんだかなあ
      他の方も仰っているようにキルアオが掲載順とは裏腹に生き残りムードになってきていますがどうなるか…

  10. 匿名 より:

    個人的に今年の打ち切り作品はわりと光るものが多かった印象です
    中にはどうやったら人気になると思ったんだという作品もありましたけどね、、
    そしてギリギリを生き残るキルアオ
    最近になってXのアカウントに公式マークがついたりジャンプの公式サイトのバナーに追加されたりと掲載順とは逆に生き残りムーブかましてるんですよねぇ

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      総じて今年の打ち切り群は色々は方向性で楽しめたのかなと思います。グリグリみたいな惜しまれながら打ち切られたものもあり、累々みたいに大きな強みを読者に提示できて次回に期待できるものもあり、さいくるびよりや村上のように連載会議の現場どうなっとんねんと言いたくなるものもあり………
      キルアオそんなことになってるんですね。コメディにテコ入れしてからは打ち切りにするのも惜しいなあとは思ってましたが、残るとしたらもはや青春兵器を超える不死鳥です

  11. 匿名 より:

    戸神ちゃん、平成の余熱、あいつはいらねー、おむすけ、ヒマッチ、死対死あたりも推したい

    • 匿名 より:

      小野マトぺ好き ヒマリーン!

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      打ち切り作に絞らなければあいつはいらねー、小野マトぺあたりは入れたかったですね。因みにたっくんと戸神ちゃんで迷った末にたっくんになりました

  12. 匿名 より:

    >原義としては作者名なんですが
    あれ?主人公の名前じゃなかったっけとガチで戸惑ってしまった
    うーん認知をゆがませるサイクに違いない

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      あの主人公、キャラデザや振る舞いからして名前おむすけでも全然しっくりくる程にはおむすけ感がありますので仕方がない事です
      ちなみに主人公の真名は須谷ねむるです

  13. 匿名 より:

    本編で使われてたの気づかなかった!
    主人公=おむすけの認識災害のせいかもw
    某所でごく自然に「(今年の打ち切り作品の)おむすけがさあ」って語られてて笑っちゃった

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      完全に読者全員の脳ががおむすけにジャックされて頭がおむおむしてましたね
      実際に主人公がめっちゃおむすけって名前が似合いそうなビジュアルとキャラだったからなあ

  14. 匿名 より:

    これはかなりおむおむしてますね・・・

  15. 匿名 より:

    こんにちは!コメントが遅れて申し訳ありません(汗)
    昨年の『ドリトライ』じゃないですけど、逆にあまり話題に
    ならなかった『グリーングリーングリーンズ』が気の毒です。
    作品の略称どうする問題くらいしか覚えていません
    【少年ジャンプ+】では『忘却バッテリー』等が連載中ですけど
    『アスミカケル』が打ち切られた点も含めてジャンプ本誌では当面
    スポーツ漫画は難しいでしょうねぇ…(´・ω・`)
    ルール説明とか部員集めなどで最低3話かかるし、仕方ないです

    • とうま とうま より:

      コメントありがとうございます。
      グリグリは色々と惜しく、続きをみたい打ち切り作ではありました。最初のマッチョマンとの飛距離対決に枠を割き過ぎたか
      ジャンプのスピード感を考えるとスポーツ漫画は主人公が入部した時点でそれなりに強豪か、弱小でもポテンシャル秘めてるとかではないと中々本筋に入れずアンケを落としそうです

  16. 匿名 より:

    先日の速報記事が多分最新の更新になるんだろうなと思い、こちらのまとめ記事に失礼します
    こちらのブログを見つけてから木曜日が楽しみになり、本当に感謝しております。私事ですが、木曜日はMTG続きで確定でタスク終わらず残業なので、憂鬱な木曜日の救いになっています。速報だけでなく他の漫画レビューも非常に楽しみにさせていただいておりますので、他の日も更新があると気分が上がります
    体調に気をつけてこれからも更新頑張ってください
    良いお年を!

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