願いのアストロが打ち切りに。原因の考察

②打ち切り原因考察
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週刊少年ジャンプ2025年21号で願いのアストロが終了となりました。全50話

他誌の大モノ作家の連載開始に各方面が湧き、超ヒットを予感させた一方、打ち切りカルチャーで義務教育を終えた読者からは「サム8や一ノ瀬みたく1周年超えれず終わるんじゃね…?」と囁かれてましたが、結果は後者となりました。

願いの力以てしてもジンクスには勝てませんでした

それではここから物語の集大成となる最後のコマ打ち切りになった原因考察について書いていきます。

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最後のコマ

こちらが物語の最後を飾るコマです。

出典:和久井健『願いのアストロ』(集英社)

ヒバル派集合写真ENDとなりました。

右上で1人だけ違うほう向いてる銀次さんにジワる

最終回にして新規の兄弟が2人お披露目され、第3話の写真に11人しか写ってないのにヒバルは13人と言っている謎が回収されたということでいいんでしょうか。誤植かと思ってたわ

出典:和久井健『願いのアストロ』(集英社)

それはそうと、兄弟の中で唯一何も活躍が描かれなかった伍色があまりにも不憫で不憫で…。

これも打ち切りの醍醐味です

以下から打ち切りになった原因考察に移ります👇

打ち切り原因① ヒバルの言動不一致

主人公ヒバルの言動が読者をふるいにかけたように思えます。

このヒバル君、亡き父の教えに従い、義侠心を持った少年として描かれているのですが、どういうワケかその道に反するような描写が稀にぶっ込まれます。

有名どころだと兄弟たちへの愛を語った次の話で「アイツ(兄弟の1人)はいらねー」と吐き捨てたり、仲間が化け物に喰われるや否や即断で逃走をキメ込んだりとあの世で親父も怒ってそうなアクションが目立ちました。

出典:和久井健『願いのアストロ』(集英社)

そこに義はあるんか?と問いたくなります

現実でも創作の世界でも言葉に行動が伴わない人物は嫌われがちなので、ここで主人公に対する好感度を下げてしまい顧客獲得を進められなかったように思えます。

ツッコミ甲斐ある漫画愛好家としてはこういうキャラこそ愛おしいんですがね

打ち切り原因② どこか引っ掛かる設定の数々

上の項ではキャラについて触れたので、今度は設定について。

作中で提示される設定同士が噛み合わず、読んでて常に違和感や疑問符がつきまとった事も打ち切りの原因に思えます。

例えば本作では様々な能力を得た極道が出てきましたが、無法者というイメージが定着してるであろう極道がこぞってお星様に願いごとした事実に違和感を覚えずにはいられなかったのは管理人だけではないはず。

出典:和久井健『願いのアストロ』(集英社)

このヤーさんドスワンがお空に向かって祈ってる姿を想像出来るだろうか

お星様が降った後も、多くの建物が瓦礫と化すほどの被害があったにも関わらずクラブが営業してたり、そもそも場面によっては被害のが全く見受けられなかったりとどこかチグハグ。

このへんに関しては後半にフォローが入るのですが、「横浜の方の被害は壊滅的」にも関わらず序盤で映る横浜の景色は損壊1つ無く、むしろチグハグさが増してないかコレ…

出典:和久井健『願いのアストロ』(集英社)

まあつまりは設定の練り込み不足ってことになりそうです

打ち切り原因③ 展開の幅が広がりにくいバトル要素

最後に本作はバトル漫画なのでバトルについて。

能力バトル漫画ではあるものの、あまりにも能力の及ぶ範囲や活かし方が限定されすぎててバトル展開に幅を出しにくく、読者を惹きこめなかったように思えます。

具体的には主人公格のヒバルとテラスについてになりますが、ヒバルの能力は片腕だけの強化、テラスは1人分サイズの盾と能力の及ぶ範囲が局所的で、読者としては能力の発展性を見出しづらく展開に期待感を持ちにくいうえに、作者としても非常に扱いにくかったのではないでしょうか。

特に攻撃能力の無いテラスは扱いに困ってたように見えたような…

ということでテラスも盾を投げて足場にしたり、剣状にしてましたが…う~ん、盾能力でバトル展開に幅を持たせるとしたらこれが限界か。

出典:和久井健『願いのアストロ』(集英社)

さらに始末が悪いのは、なまじ流星群が神秘的なものとして描かれているため、流星群もう1回降らせて能力を上方修正!みたいな展開にしにくそうなのがまた辛いところです。

ヒロアカのデクみたいに修行すれば能力の及ぶ範囲が広がる!的なことにしてもそれはそれでモヤっとするので八方塞がりでは

まとめ

以上、打ち切りの原因を考えてみました。

連載中、幾度となく軌道修正に苦心する様子は見られましたが、それでも上述のようなヒバルの言動や違和感ある設定をリカバリーするには足りずに打ち切られてしまった印象です。

また、前作と比べると、マイキーや千冬やドラケンetc.ほどの良いキャラは見受けられず、血のハロウィンや聖夜決戦etc.読んだことない人でも「何それ?」と興味を持たせるキャッチーなワードも無かったので、その点でもファン獲得は厳しかったと感じなくもありません。

ただ和久井先生の並ならぬチャレンジ精神には感服の意を表したいところです。いやホントに。

果たして集英社で連載リベンジはあるのか

それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!

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COMMENTS

  1. 匿名 より:

    やっぱ設定があかんよ能力バトルにしても能力が上手く活かせてないんだよなクランくらいじゃない?能力活かせてたの。個人的にはポセハルミ戦とかはかなり好きだったし次回作は設定考え直して頑張ってほしい

  2. 匿名 より:

    実力も才能もあらへんから打ち切りになった、そんだけやろ
    東リベのネームバリュー(これも微妙な終わり方してたからワイは信用してへん)あったのに成果0で恥晒しただけで打ち切りになる体たらくやのに次回作にご期待下さいとか何かのギャグ?
    新人ならまだしもベテランでこれやぞ?
    和久井はジャンプにはいらねー

  3. 匿名 より:

    和久井先生はこの事をえてジャンプに留まるのかマガジンに戻るのかはたまたもう漫画家は辞めるのか和久井先生の今後が気になります

  4. 匿名 より:

    次回作とあったのでチャレンジしてくれそうな感じ

  5. 匿名 より:

    あいつはいらねーは不良っぽいぶっきらぼうな感じを表現したかったんだろうな(口ではそういうけど本心では大切に思ってるとかあるかもしれないし…)って風に自分は読んだけど、
    ヒバルが怪物から逃げたのは、ギャグのつもりなんだろうけど、兄弟思いという設定のヒバルでそのギャグはやっちゃあかんかった感。

  6. 匿名 より:

    能力で言うと、むしろクランだけ極端に何でもありだったのが引っかかりました。
    動物にしか変身できないとか、なんか定めておけば良かったのに…

  7. ミュージアムマイル より:

    お仕事が早いですね、お疲れ様です。
    今のジャンプに合わない形で連載を始めたのが良くなかった。
    マガジンとジャンプでは、読者層の年齢がジャンプの方が幼いイメージなので、マガジンのノリでは読者が付いて来なかった印象です。

  8. 匿名 より:

    伍色さんは6巻の番外編で回収されることを願うよ…買わないけど

  9. 匿名 より:

    この作品が早々打ち切れないのは、今のジャンプが暗黒期でかなりヤバい所に居ると思いました。

  10. 匿名 より:

    補正切れたイチ組の時の改訂から今日までに終わった作品見ると
    即死組→おむすけ/ネクロ/いはら100%/白卓
    完結組→呪術/夜桜/アンデラだけなので、ここまで長くなったのは作者補正ではないと思います

    ジャンプで大々的に発表された作品のヒット率、お世辞にも良いとは言えないのは不安ですね(ステルス交響曲とか)

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