ゲーム制作漫画である白卓HAKUTAKUが9話目で掲載順最下位となりました。
経験上、この話数で最下位になった作品の生存率は限りなく低く、光の玉無しでゾーマ倒すくらいには連載継続がハードなことになります。
ついでに言うとこの最下位になった9話の巻末コメントがめっちゃイイ味出してました
来るべき時が来たら、打ち切り原因考察としてまとめていきますが、本記事では前駆戦として、この話数で最下位落ちした原因について書きます。
第0話
この話数で最下位になるということは、最序盤の展開がウケなかったと考えられるので、第1~3話の内容を振り返る…のではなく見るべきは第0話
その第0話というのが、2024年40号の次号予告
新連載3作の告知がされていますが、宇佐崎先生とみたらし先生の如何にも「ウケそう」な絵と並んでしまうと、どうも見劣りしてしまうのは否めないところでしょう。
主人公の異様な目のデカさが2000年初頭の作品感出てます
実績にしても宇佐崎先生は惜しまれながら終了した人気作アクタージュを連載、みたらし先生は前作が打ち切りではあるものの、アニメーターとしてGIFがXで何度もバスり、ポケモンの企画に参加&らんま1/2のEDのアニメーション監修を受け持つetc.
作画担当として文句無しのキャリアがあるだけに、知名度の面でも連載が始まる前から厳しい状況にあったように思えます。
実際、連載が始まってからも魔男としのびごとは絵が大きな武器になってることは間違えありません
要するに第一印象で大きな差をつけられてしまったワケですが、それが数値として表れるのがジャンプ+の試し読みPV
第1~3話のPVを比べると、魔男としのびと比べて3倍近く「取り敢えず読んでみるか」と思わせた回数が低いことが分かります。
こうやって可視化するとエグい差がありますね…
結論からすると、予告の時点で興味を持たせることが出来ず、読者の絶対数が少ない状態で始まったことが最大の原因のように思えます。
第一印象をひっくり返せなかった連載後
もう第0話の項目で語りたいことは大体語ったので、連載後のことは簡単に。
結局、予告時点の第一印象を覆せなかったので掲載順が急降下したワケですが、特に目立つマイナスポイントに感じたのが、やけに性悪なモブが多いことです。
1話からして主人公を執拗にパシる生徒で話を動かし、その後も真顔で詐欺を行う専門学生やら人を2.3人殺めてそうな裏の顔を持つオバサンやら1つのアクションのつき、1人の性悪キャラと言わんばかりに出てきます。
出典:石川光貴『白卓HAKUTAKU』(集英社)
全員ラーの鏡で見たらボストロールが映ってそうなくらい性格悪いうえに、要領良い陽キャだったり大手に内定決まってたりで可愛げが皆無なのもタチが悪いです
勧善懲悪は少年漫画の鉄板ではあるものの、本作の場合、彼らとの決着がスッキリしない形で終わったり、謎に引き延ばされたりするのでカタルシスを得にくいのが惜しく感じます。
まとめ
以上、ドべ落ち原因の考察でした。
9話でドべ落ちとなると、ここから先の掲載順はピラミッドで人食い箱を開けた時並みの地獄になりそうですが、白卓の運命はいかに。
そして気になるのが白卓と一緒にドベループする作品は何になるのか
まさか単独??
それでは今回はここまで!
ご愛読ありがとうございました!!
COMMENTS
性格悪いキャラがいないと、話を作れない作者っぽいなぁ
まあそうだとしても、もう少しすっきりする展開を入れてほしい
コメントありがとうございます。
1話のパシってた生徒は有耶無耶、詐欺してた専門学生はそっけなく謝るだけでスカッとしないんですよね。公園のオバサンもどうなることやら
食戟のソーマのオーバーリアクションが正解だったんだなと白卓読んで感じました(佐伯先生の画力があってこそかもしれないですが)
打ち切りローテが一息ついてしまったという間の悪さもあるけど
話数に対するドベ1が一番多いマンガとかになりそう
コメントありがとうございます。
最近でもアネモネは全17話の中で5回ドベ踏んでましたが、果たしてその記録を超えれるか白卓!?
白卓は打ち切り直行の定石を尽く踏んでしまっている上にこの作品固有の強みもなく、中途半端にマイナスイメージだけ残ってしまったのが敗因と思います。
残念ながら2010年代以降の新連載で10話以内にドベ1踏んで復活した新連載はほぼ無いので絶望的です。低迷が長かった夜桜でも初ドベは18話です。
コメントありがとうございます。
持ちネタが脳汁の時点でちょっと厳しいわコレとはなりますね。汁て
10話以内にドベ踏んでる時点で、記事で書いたように0話で切られてるケースも多いんでしょうし、テコ入れようがそもそも読む人の絶対数が少ないから効果薄いのが絶望的です。
キルアオと鵺が新連載の頃は、第一印象では鵺が一番期待低かったのを思い出しました。ただ、1話からブリーフ善野のキャラがウケて生き残りました。
1話の掴みは大切です。
鵺はそろそろさっさと火車かせめて夜行と決戦に入って学郎危機に落ちるも
鵺が出てこれず、そこに謎の力に覚醒して颯爽と現れる膳野がすべてをなぎ倒す!
ぐらいやらないとズルズル終焉を迎えそう。
コメントありがとうございます。
鵺は予告の時点では「あーハイハイよくある退魔ねー」とか思ってたんですが、まさかあんなキャラで話動かしてくとは、となりました。
その後の2話も異様にノリ良い男子生徒たちのトンチキ話で面白かったなあ…
あのテイストに戻して欲しい気持ちはありますが、結構話が成熟しちゃってるから難しそうですね
白卓だけでなく、そろそろキルアオと鵺も低迷理由が語られる時期ですかね
コメントありがとうございます。
あの2作について語りたいのはどっちかというとテコ入れの成果ですかね。特にキルアオはかなり強引に舵切ったので今のコメディが反映された時の順位が気になります
「絵柄が古く読まれない」「制作系をするには力不足」「描写不足」などありますが、話というかキャラが単純に不快なのが致命的だな、と。
カタルシスを感じさせるためにキャラを不快にさせるならスッキリするような勝ち方、終わらせ方をしてほしいですよね。不完全燃焼でモヤっとさせるならまだ良くて追撃してくることもありますし。
コメントありがとうございます。
パシってた生徒とのアレコレが有耶無耶なうえに、モブ生徒が「主人公こんなこと考えてたの?キモくね??」みたいなこと言い始めた時はこりゃダメだと思いましたね。
どうして不完全燃焼で終わらせるだけにとどまらず余計なこと言わせるのか…
なんとなくジャンプ系全体にレスバも強いキャラブームが来てるなと感じるのですが
会話劇になると嫌われないキャラ作るバランス感覚とかも浮き彫りになりますね
これからはバズるワード作れるだけじゃなくちゃんと筋が通った会話させれるのが受けてくるのかなとも
コメントありがとうございます。
結局、口で言い負かしたところで見る側がスッキリする展開が作りにくそうではあります。
それを地で行こうとした村上は結果論外でしたが……
絵が古くても古き良き耽美系ガンガン系絵柄なら
全然今の子の目には新しく映りそうだけど
古いし良くないタイプのガンガン系なのがジャンプで合わなすぎる…
アオハコは年齢層高めの少女漫画みたいな爽やかな絵柄でジャンプのなかでも目立ってたけど
ハクタクはジャンプらしくなくただ浮いてる、地味で可愛くも、かっこよくもないっていうのが致命的すぎる
コメントありがとうございます。
クラシカルとも取れる古さならならいいんですが、ただ古いんですよね。鬼滅のように作風にマッチしているわけでもなく。
それこそハガレンと一緒にガンガンに載っていたと言われても信じてしまうオーラがあります(当時のガンガンを読んだことないですが)
サムネ笑ったw
あの謎髪型を再現するの凄すぎ
コメントありがとうございます。
主人公は作中でヘタ頭と言われてたので迷うことなくナスを乗っけましたが、ヒロインのピンクのインナーカラーの素材に迷ってる時、ユニコーンの角とかいう誰が使うねんと思える絵文字見つけて採用しました
思ったよりしっくりきますね
なんか白卓今週の話もう設定メチャクチャだった気がするんですが…てか公園どこ行った?公園諦めて学校でやるのはもっと駄目では?なんで許可降りてんだ?あとこの話引っ張りすぎでは?今更だが何故のとさんは都合良く人を生やす能力持っているのにプログラマーは呼べないのか?
ま、まあそれは一旦置いとくとして絵も含めての話になりますがキャラに全く魅力を感じません、それもあって「のとさんの人脈すげー!人を惹きつける力すげー!」ではなく「なんか主人公達ができない設定の部分やるキャラは勝手に生えてくる」って感じの印象を受けてしまっています。そしてその魅力を感じないキャラ達が作るゲームにも大して興味を持てない上に今のところ作中作もそこまで面白そうに感じないんですよね…。
コメントありがとうございます。
自分も公園どこ行った?ってなりました。流石に学校内だけで完結するとはならないと思うので、学校からなんやかんやで公園に向かう流れのゲームになるんじゃないかなと予想してます。いやそれにしても2ヶ月後って
尺使う割には要領を得ない仲間集めはクーロンズボールパレードを思い出させます。
能登さん個人がゲーム制作における何か凄い部分を見せてくれてれば、また見え方も変わってきそうなんですけどね。スキルも実績も分からず、それでハイスぺ人材の召喚ばっかしてくるから結局人脈にも説得力が無いしまあやっぱ厳しいですね
思えば、2話で第2カラーになってしまったことも、白卓の行く先を示す予兆だったのかもしれません。
しかしながら、イチ・しのび・白卓は三者三様というか、見事なほど結果が別れてしまったように思えます。
コメントありがとうございます。
キレイに上、中、下で分かれましたね。魔男に続いてしのびがカラー無かった時はこれヤバいのではと思いましたが結局中位で落ち着いたようで、しのびの画風が好きな自分としては安心しました
今週の巻末コメントを見て正直内心モヤッとしましたね、自分から連載作家の道を選んでその発言はちょっと…って思いました。
コメントありがとうございます。
開始時の巻末コメントを覚えているとまた更に考えてしまうんですよね
「漫画の神を3度裏切った自覚がありもう次はないとしてやっていきます。連載嬉」
次はないとの意気込みからのこの発言は…う~ん。打ち切り超濃厚という4度目の裏切りにあって自棄になったんでしょうか…?
その件、ジャンプ関連のまとめサイトでも叩かれていてオールドルーキーそのものへの罵倒にまで発展してるのがかなりよろしくないと感じました。
打ち切りが決まったのか、執筆自体がハードなのか分かりませんが、石川先生には自分のそういう振る舞いが他のオールドルーキーたちの評判にも影響することをどうか分かってほしいと思いました。
ところで管理人様、先日の原稿料アップの件に対する感想を機会があれば記事等で教えていただけると幸いです。
コメントありがとうございます
この手のことはネットだと悪い今で話題にはなりそうですよね。
原稿料については記事にしようとは思ったんですが、「原稿料上がった→長谷川先生のルポ漫画で紹介してた時よりこの短期間で更に上がった」ここから掘り下げが進まなくて手が止まったんですよね…
それこそまとめサイトのようにスレッドやらから引用してあとは各々で語ってねのスタンスならいいんですが、1つの広告貼ってる記事として、原稿料アップという見れば分かる情報に、+αの部分で中々ユニークなものにならず…
まあ感想書いて終わりでもいいかなとも思ったんですが、浮かんだ感想が「集英社さすが!」「やっぱジャンプって凄いなー!」とか誰もが思うことを抜かせば「これだけ投資して始まるのが村上や白卓やさいくるかいな」という見れば分かる情報だけ書いた記事の感想として、白卓の巻末コメント並に角が立ちそうなことしか浮かばなかったので見送った次第です。
自分は2話目の「性格わるくね」の所で完全に見切りをつけたのですが、今週の順位を見るとやはり自分のように序盤で切った人が多くてあまりアンケートが取れなかったんですかね?
コメントありがとうございます。
完全に感覚ですが記事にも書いた通り、まず予告の時点で結構な数の読者をふるい落とし、いざ始まってみたら見開き4ページの脳汁で更に厳選、それ以降の話は謎人脈に幅効かせて態度だけは尊大なヒロインとスッキリしない展開で連載ゲームオーバーとなった印象です。
女児に能登さんを持ち上げさせるセリフをクッソ雑に言わせてるのを見てなんかツーオンアイスたっくんの「イライラしてても挨拶は欠かさない根はとっても良い子」を思い出しました、こっちは字幕ですが。
モブのセリフで適当に済まさずに読者が自然とそう思うように…描けるなら苦労はないか。
コメントありがとうございます。
なんというか、白卓とツーオンの該当シーンに関しては「それを絵で表現するのが漫画だろ」とは失礼ながら思いましたね。
ちなみにツーオンの「イライラしてても~」の字幕は単行本で削除されてました
ハクタク読んでると、トリリオンゲームが頭をよぎりますね。
どちらも主人公のタッグでゲームを作っていたので。
ただ、ハクタクはトリリオンゲームに比べてケレン味だったり、キャラの魅力だったり、ゴールの設定が弱かったりと、トリリオンゲームの下位互換のように見えてしまいました。
コメントありがとうございます。
多分ですけど、トリリオンやドクストやアイシールドの稲垣先生作品の影響は受けていると思うんですよね
問題解決の仕方やキャラ作りはやはり差が出てしまっているように思えますが。トリリオンのハルとか1話からコミュ力や中国語とフランス語話したりでどういうキャラかの提示が上手かったからなあ