週刊少年ジャンプ2024年29号で掲載順観測者たちを仰天させる出来事が発生しました。
極東ネクロマンスが8話目にして下から3番目をマークしました。
しかも下の2作品は、打ち切りが本号で決まったアネモネとサバイバルレースに関係の無い読み切りという事で実質最下位です。
早い…あまりにも早すぎる
掲載順が下がると予想した人でも、10話代半ばで落ちるというのが大方の予想だったと思いますが、まさかの補正期間終了と共に即落下。
原因を考えていこうと思います。
「あの作品」との比較すると問題点が
この速さで最下位になるということは、最序盤のアンケートが取れていなかったと思われます。
ということで1~3話の流れをメチャクチャ簡単におさらいします。
1話…祖母と2人暮らしの薫。祖母が死霊の襲われたことで死霊の力が発現。亡き父の頼みで天涅耀司の下でネクロマンサーになることを決意
那波歩才「極東ネクロマンス」(集英社)
2話…チュートリアルの雑魚死霊を撃破
那波歩才「極東ネクロマンス」(集英社)
3話…ネクロマンサー組織に力を認めさせ、晴れて初任務
那波歩才「極東ネクロマンス」(集英社)
といった感じでしょうか。
ここで比較したいのが同期の願いのアストロ…ではなく作者の前作ALIENS AREA(以下エリエリ)です。
1話…弟と妹の3人暮らしをする辰巳。弟と妹が宇宙人に襲われ力を発現。間一髪のところを写楽一に助けられ警視庁外5の勧誘を受ける
那波歩才「ALIENS AREA」(集英社)
2話…チュートリアルの雑魚宇宙人を撃破
那波歩才「ALIENS AREA」(集英社)
3話…所属する班のメンバーに力を認めさせるテスト開始
那波歩才「ALIENS AREA」(集英社)
あれなんかメッチャ既視感が
極東は4話から任務が始まるので展開がエリエリより半歩早いものの、アンケートが取れていない最序盤が前作のエリエリと殆ど変わっていないのです。
兄弟→祖母、宇宙人→死霊、ネクロマンサー組織→警視庁になって、掴みどころの無い指南役がいるのも同じです
めっちゃ簡単なおさらいなので、詳しく見比べたい方は以下のリンクから両作品の3話まで読めるのでご覧ください👇
何が問題なのか
前作とほぼ同じ展開であることの何が問題かというと、読んでいる側からすると焼き直し感が否めないことだと考えられます。
エリエリが好きで作者の次回作に期待した読者も、エリエリと同じ話運びの作品が次も読みたいというワケではなく、むしろ作者のエッセンスを引継ぎながらも前作と違うアプローチをした作品に期待したのではないでしょうか。
エリエリの内容を覚えていると新鮮味を感じるのは難しそうです
そもそもエリエリが20話で打ち切りとなった作品なので、後半好評を博したとはいえ焼き直しても上手くいくかと言われても微妙なところ。
エリエリ終了後にGIGAに掲載された読み切りのムクテルアオイは作者の持ち味はそのままに、上手いことまとめた作品かと思うのですが、本誌で連載となると遺体処理という題材や長期潮流の観点で難しそうなので何とも悩ましいです。
これは連載化を視野に入れてない作品でしょうね
上手くいく例もあるが…
でもウィッチウォッチもスケットダンスと色々似てるけど長いこと続いてるやん
と思われるかもしれません。
上の例の場合、スケットダンス終了が2013年の夏。次作のウィッチウォッチ開始が2021年の冬であり7年半ほどの期間が空いています。
流石にここまでスパンがあると読者も入れ替わっており、別媒体で彼方のアストラを挟んだこともあり「新鮮さ」は戻っているように思えます。
作者も積極的に世相や流行を取り入れてますしね
一方のエリエリと極東はというと、エリエリ終了が2022年の冬、極東ネクロマンス開始が2024年春でありスパンは2年弱。
連載復帰は早いに越したことはないですが、先述の通り同じような展開であることと、読者の入れ替わりがそれほど起きていないであろう期間なので、やはり目新しさのある物で勝負することが必要だったように思えます。
まとめ
以上、私なりの考察でした。
C判定死霊とのバトル描写が微妙だったから落ちるとしたらそこか…
と私自身予想していましたが、まさかこのスピードで落ちてしまうとは…
先日秋の打ち切り予想という記事をアップした際、極東は秋は大丈夫だろうと打ち切り予想から外したのですが早速予想が大ハズレしそうで怖いです。
それにしても最下位に落下した8話でラスボスと思しき龍が動き始めてしまいましたが、もしかして既に……
那波歩才「極東ネクロマンス」(集英社)
それでは今回はここまで!!
ご愛読ありがとうございました!!
COMMENT
エリエリも最速で打ち切られていたので、展開の目新しさどうこうよりも那波先生がこの序盤フォーマットを使っても面白い話は描けないということだと思います。
そもそもキャラデザが弱く読まれないというのはジャンプラPVからみて間違いなさそうなのですが、加えてバトルが面白くないのが本当に良くない。
能力がなぜ死霊と呼ばれ、死霊同士のバトルはどういうものなのかというのが序盤3話で全く提示されていないのが異能バトル物として不親切に感じます。
コメントありがとうございます
過去作の成功体験で似たり寄ったりな作品になるなら何となく分かるのですが、エリエリ20話で終わったからなあ…
バトルは描写含め微妙ですね。そう思うとアストロの「願いバトル」は作中でもしっかり提示されるうえに星の数ほどある異能バトルの中でも中々見ない形式なので実は良く出来ているかもしれない。
ほかのツッコミどころが凄いですがアストロは致命的なツッコミどころがヒバルの言動回りだけで妙な纏まりを見せているんでそこを気にしない読み方するならそこそこ読めるんですよね……
自分はエリエリは割と好きでしたが、それは物語がある程度進んでから。というより、エリエリは序盤の展開があんまりだったのでアンケが入らず、それで読者が少なくなっているので追い上げも間に合わなかったと思っていました。
ネクロを読んで思ったことは、絵は見やすくなったけど展開が同じ。エリエリに対して序盤をなんとかすればそこそこやれたんじゃね?と思っていただけに、少し残念でしたね。まあ、それでも絵は良くなっていたからいいか、と楽観的に見てましたが……。
ネクロの何よりまずい点は、とうまさんが落ちそうと予想していたC判定死霊とのバトルの反映がおそらくまだなこと。ここが予想通り不評なら、このままドベ、ドベ2、3ばかりになって打ち切り筆頭になりそうです。(すぐにさいくるびよりが後を追いそうですが……)
コメントありがとうございます。
C判定死霊が戸棚に隠れてて薫が引っ張り出して普通にぶん殴るシーン見て、何だか色々察してしまいました。
さいくるびよりも落ちて死のサイクルになりそうです
前作品(打ち切り)のデジャヴは打ち切りマンガ七大あるあるですね
ネクロマンスが早々に畳みかけてる事に不安を覚えるのもありますが
近年の打ち切り作が話をまとめる事すらままならず、Dieジェストや俺たた、コミックで追加エピソードetcで終わってるのが多い中、
超スピードでも物語をきちんと完結させようとするのはある種好感の持てるパターンかもしれません
コメントありがとうございます。
ビルドキングや魔勇がそうでしたけど未完ENDされると何とも言えない気持ちになりますよね。
ビルドキングに関しては単行本の追加エピソード入れても普通の打ち切りって感じの終わり方で2度打ち切られたような状態になっていたのがまた切ない。魔勇はどうなるか…
Dieジェストって表現うまいですねw
久しぶりに一桁終了が見れるのでは?
ワクワクが止まりません。
コメントありがとうございます。
一応31号に載る10話では終わらないので2ケタは行きますが、秋の新連載開始が早いとアネモネの17話を下回る可能性は十分あります。
極東よりも2週遅く始まったさいくるびよりは17話下回る可能性が極東より高そうですね
もしかして既に……
これ、ヒロアカ大団円の合併号と被る可能性すらないとは言えない気が……
NARUTO最終回号も同じようなことがありましたので。。。。
コメントありがとうございます。
展開見るともう宣告されててもおかしくない、というか宣告済みが濃厚のように個人的には思えます
ヨアケモノは可哀想でしたね…作者のコメントを物悲しかったの覚えています