週刊少年ジャンプ2026年8号で灯火のオテルが終了となりました。全34話
全34話…結構長いこと連載してたなぁと感じるのはきっとこの記事を書いている人だけではないかと思います。

それはアカンやろという展開が多かっただけに尚更
それではここから物語の集大成となる最後のコマ、打ち切りになった原因考察について書いていきます。
最後のコマ
こちらが物語の最後を飾るコマです。
出典:川口勇貴『灯火のオテル』(集英社)
突如ポップしたラスボス『悪王』を撃破⇒数年後展開を1話内に収めて、この漫画は英雄の館へと旅立ちました。

悪王、ほぼ無抵抗で死におったぞ…
精霊たちが自然に還ってしまうという寂しさの残る結末でしたが、精霊以外にも消えてしまったキャラがいるような…
シクステン、どこ行った???
この人👇
出典:川口勇貴『灯火のオテル』(集英社)
確認したところ14話で小さく映っているのを最後にオテル御一行からフェードアウトし、その後はどこに行ったのかも分からず、作中で誰も存在について言及しないまま物語が終わりました。
出典:川口勇貴『灯火のオテル』(集英社)
打ち切りが決まって再登場させる尺が無かったという事情であれば分かるのですが、隊長やドワーフの女キャラが再登場した数年後展開でもシクステンは影も形も無く、本当にどこ行ったのか……

実はシクステンも精霊だったから消えちゃったのかな??
以下から打ち切りになった原因考察に移ります👇
打ち切り原因① 初手置き土産処理、修行編、風呂…
兎にも角にも「初速」が大事な商業連載。
ということで本作の「初速」を簡単に振り返ってみると、第1話の感触は悪くはなかったと思います。
同時期に始まったNICE PRISONが序盤から不評だっただけに、オテルの評判は「期待を寄せるならオテルだよな」という空気だったように思えます。

絵が若干見づらいという声はありましたが、ここから先の展開に比べれば些末な問題なのでスルーします
続く第2話、この話では何をしたかというと
侮辱の柱なる敵の置き土産を処理して、修行編への導線が張られます。
出典:川口勇貴『灯火のオテル』(集英社)
漫画における修行編。
現状では超えられないものにぶち当たってから必要に駆られて差し込まれるパートですが、物語の進行は止まるだけに序盤から、しかも超えるべき存在や目標を明示せずに始めるとなると読んでて退屈に映る危険性を孕んでそうです。
あの鬼滅の刃も序盤から修行編でしたが、あれはお堂のモブ鬼にも勝てないからという必要性と前振りをしっかりと読者に示したうえでのもの
出典:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』(集英社)

そもそも鬼滅だって序盤に修行編を持ってきたのは結構賭けだったと思います
そんなこんなで目標やら何やらがフワフワした状態のまま、3話から6話にかけて行われるオテルの修行編。
ここで打ち切り漫画としての本作を語るうえで欠かすことのできないお風呂オチが出てきます。
出典:川口勇貴『灯火のオテル』(集英社)
オテルが「戦士であることを証明する」と啖呵を切ったにも関わらず、急に人格が変わったように給湯器宣言を行い、しかもそれで修行の約束を取り付けて万事解決という冷静に考えなくても意味不明なオチであり、SNSでも困惑に近い反応が見かけられました。

ここに関しては何を思ってこのオチにしたのか聞いてみたいです
序盤から目標の判然としない修行編からの肩透かしな結末…
この初速で既に英雄の館への片道切符を握らされたように思えます。
打ち切り原因② ただのファンタジー
本作が挑んだファンタジーというジャンル
漫画に限らずゲーム・小説・絵本・アニメ・叙事詩etc.遠い遠い昔から様々な媒体で愛されてきたジャンルと言えます。

そんなことで別に漫画に親しんでない人でも馴染みのあるモノなだけに、ファンタジー漫画が普通にファンタジーするだけでは消費者の目を引くのは難しそうです。
ということでオテルがどうだったかを考えると…「ただのファンタジー」の枠を出れなかったなと感じるところです。
これはオテルに限った問題ではなく、時を少し遡っただけでも「ただのファンタジー」という枠を出れずに打ち切り英雄譚に名を連ねた傑物の姿が浮かびます。


斧でも打ち切りには勝てません
一応オテルには北欧ファンタジーに英気という要素がトッピングされてましたが、そういった「気」や「オーラ」の概念にしても少年漫画では超が付くほどの鉄板要素なのでまだまだ薄味。
取っつきやすいジャンルというのは何となく察しがつくのですが、それだけに独自色を出せないと連載を続けるのは難しそうです。
打ち切り原因③ 前作からの代わり映えのなさ
打ち切りでよく見るパターンとして、ヒットした前作と同じジャンルを次回作でもやって失敗するというものがあります。

黒バス➡ロボレザ、火の丸相撲➡アスミカケル、僕勉➡シドクラあたりが好例です
原因としては前作を知る読者にしてみれば新鮮味が無く、前作のファンであっても次回作には違うアプローチに期待しているなどが考えられます。
そして本記事で取り上げているオテルですが、前作にあたるレッドフードとジャンルや諸々の要素が似通っていて↑で挙げたような原因で評価を得られなかったのかなと思えます。

レッドフードはヒット作ではなく紛れもない打ち切りですが
まずジャンルですが、両作品ともファンタジー。
それだけでなく主人公のキャラデザが小柄で赤髪であり、前作からの変わり映えのなさを感じるところではあります。


こうして並べると書影の構図まで似てるような……
ついでに中身に関して言うと、レッドフードは主人公の住む村を出るまでに5話もの話数を使った一方、オテルは1話から村を出たのでパッと見はテンポが改善されただけに相違点であるように思えました。
出典:/川口勇気『レッドフード』(集英社)/川口勇貴『灯火のオテル』(集英社)
しかし結局オテルもその直後に修行編が始まってしまい中々物語の本筋に入らないという点で本質的な部分はレッドフードと変わってないなと。
総じて「前作がヒットしても次回作で同じような内容やったら打ち切りになりやすいのに、前作が打ち切りで同じことすればそりゃ次も打ち切りだよなぁ」とはなります。
まとめ
以上、原因を考察してみました。
前作レッドフードから絵がかなり好みだったので最初こそ贔屓目で見てたものの、読み進めるたびに内容でのキズが目立ち、どうしてもフォロー出来なかったというのは否めません。
この絵を腐らせるのも惜しいので次回作に期待…と言いたいところですが、川口先生が分業に拘らないならZIPMAN!!の作者さんのように良い原作担当との巡り会いのほうに期待したいところです。
ZIPMAN!!の作者さんの現在👇
それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!













COMMENTS
絶対にレッドフードよりかは改善された点もありよくはなったと思うんですが、読者が望んでいないルートに道草するのが得意な作者と言ったらいいんでしょうか…毎回ネタにされるシーンが多くてせっかくいいところでもテンポがずっこけたりして分かんなくなっちゃうんですよね…。ドアドアのところは好きでした。お疲れ様でした。
今思うと修行→風呂沸かしをやってしまった時点でこの作品の運命は決まってたといっても過言じゃないのかも… 序盤でずっこけると挽回は厳しいからなあ…
こいつに関しては長々語る必要がなく背景を無駄に書き込んで見にくい戦闘シーンと風呂で大多数の読者を切り捨てて作者の見せたいだけの展開を書いたのが良くなかった
他誌の話題で恐縮ですけど【女神のカフェテラス】などの瀬尾公治先生
(個人的にニガテです…汗)、【頭文字D】【MFゴースト】の『しげの秀一先生』
→現在はMFゴーストの続編【昴と彗星】(すばるとすばる)を連載中です。
同じジャンルで描き続けているけど生き残っている人と、ダメだった人の違いとは…?
素人には分かりません。【エリエリ】【極東ネクロマンス】の那波歩才先生は
小学館の【ビッグコミックオリジナル】に移籍しましたね。
オテルは…やっぱり、お風呂がナゼ出て来たのか不明です。連載お疲れさまでしたm(_ _)m
ジャンプじゃないからです
ジャンプ以外は安定してクオリティ高い方が好まれますが、ジャンプだけは新しいものが好まれる風潮なんです(なぜか)
更新お疲れ様です!
ご指摘の部分に加えて、北欧ファンタジーは世界観やネーミングといった面でちょっと馴染みが薄かったのかなという気もします。
英雄譚とかヴァルハラとか、それらに基づいた作中の価値観etc…
松井先生が逃げ若で頻繁に「当時はこの価値観が普通だった」的な補足を入れてるのは大事だったんだろうな~と…
あと何というか、絵は上手いのに手癖感が強すぎて見づらいのは気になりますね。
方向性は違いますが、シャーマンキング後期以降の武井先生あたりを思い出しました。
管理人さんのいい原作が〜の話は完全同意ですね。川口先生の絵のうまさはやっぱり今の本誌でも指折りだと思いました。なのでやっぱり問題はストーリーの部分にあって、そこが前作から改善されてなかったのかなと思いました。
オテルは奇跡的にこの改編耐えれたら周年目前というところまで生き残っていたので、もしかしたら??と思ったけど厳しかったですね〜。
しかも、ゴンロン組がすごいスピードで下に潜ってきたこともあって本当にこの改編を生き残ったら周年あったかもですね。
まぁ、延命治療ではあるんですけど絵がうまかっただけに、もう少し読んでいたかったです。
始まる前 ナイプリ不評、オテルに期待
連載開始 やや見にくい、前作よりテンポ感◯
修行編〜お風呂 ???????
やはりお風呂で前作からの成長を求めていた読者を振り落とした感がありますね。
まさかこのお風呂展開がここまで足を引っ張っるとは作者も思ってもいなかったでしょうね。
オテルは序盤の話を動かすには不向きなキャラだったと思います
話作りが苦手な人ほど動かしやすい主人公とシンプルかつ魅力的な設定の事前準備を余念なく行うべきです
この点は担当編集とよーーーーーーく話し合ってほしいです
打ち切り作品ってどうにも「作画問題ナシ、原作問題アリ」のパターンが多いですよね。逆に「原作問題ナシ、作画問題アリ」で打ち切りはなかなかない。ジャンプ作家に真に求められているのは画力じゃなくて原作の企画力だったりストーリーの構成力なのだと感じました。
雨宮ケントさんなんかはまさに前者のパターンで打ち切られてしまったと記憶しているのでリベンジとしてどんな作品を用意してきたのか、再来週は非常に楽しみです。
オテルは「作画問題アリ」の方ですけどね。
「絵は上手い」ですけど構図もコマ割りも変なものが多く背景凝りすぎて見にくいことがある漫画でした、序盤は。
累々戦記も構図とコマ割りがおかしくて絵の動きがわからないことが多々あった作画問題アリ作品です。
うなぽてが人気になるんだから、キャラの良し悪しでしかない。オテルはキャラがなーんにも楽しめなかった感じする。何を読ませたいかさっぱり。
全体的にごちゃごちゃして読みにくかったしドベ落ち早かったから本来ならナイプリと一緒に2巻で打ち切りが妥当な漫画だったと思う。川口先生はこれで2連続短期脱落なのでバイバイジャンプ確定では?川口先生がどうしたら売れるというビジョンが見えない。
もっとも、次の打ち切り候補のゴンロン組3inの方がオテハル以上に絵も中身も酷すぎてつまらなさが突出していて言っちゃ悪いけどエキデンナイプリ村上と同じくらいはよ終われという感情が湧いてくる域にある。
キャラデザは基本的にはヒロアカ寄りで悪くはないと思うんですが背景とかキャラの線がごちゃついてて圧倒的に見にくいから読む気にならなかったんですよね〜背景の描き込みがすごいみたいなのって多分あんまりウケはよくなくて、ワンピースとか人気だから読まれてますけど読みやすさでいえば圧倒的に初期の頃の方がよかったですからね…
その点、見やすさでいえばハルカゼマウンドは画力があって見やすいので次の連載とかでぜんぜん当たりそうな感じはありますがオテルの作者はじゃあファンタジー以外のどういった題材だとウケそうかイマイチピンと来ないのがなぁ
バクマンで一度は王道漫画を全力で描いてみる話がありました
人と違うことをしたくて色々ずらしてるんだと思うんですがまずは過去のヒット作のテンプレをなぞって普通に面白い漫画を作ってみて欲しいです
ストレート一本でずっとやっていくのは難しいですが基本のストレートを投げられないのに小手先で変化球を投げようとするのは本末転倒でしょう
この作者さんからはとにかく地に足がついてない印象を受けるので次作はしっかり戦術を練って欲しいです