恐らくこの記事をご覧いただいている方はアオのハコという作品をご存知の方が多いかと思います。
少し作品の説明をすると👇
週刊少年ジャンプ2021年19号より連載開始。
☆13話目にして2度目の巻頭カラーを獲得(参考までにONE PIECEが12話、NARUTOが15話で獲得)
☆連載開始より本誌での掲載順は1ケタ代をほぼキープ
☆単行本1巻は最速と思われる速さで重版決定。14巻時点で360万部を突破
☆2024年10月よりアニメ開始決定
このように連載開始と共に人気作街道を駆け抜けているアオのハコですが、成功の過程には艱難辛苦が付き物です。
ということで本記事で取り上げるのはアオのハコの前作、『先生、好きです。』です。
週刊少年マガジン2018年4・5号より連載開始(途中マガジンポケットに移籍)。全33話
違う出版社で描いていたんですね
それでは以下で内容やアオのハコとの相違点、連載終了後の作者である三浦糀先生の動きについて書きます。
ネタバレ無しの物語の流れ
女子校で国語の教師をしている樋口先生はある日突然、担任しているクラスの女子生徒の市川さんに告白されます。
出典:三浦糀『先生、好きです。』(講談社)
突然の告白と猛アタックに戸惑う樋口先生(恋愛経験無し)
出典:三浦糀『先生、好きです。』(講談社)
しかし、ここで更なるToLoveるトラブルが、、、
出典:三浦糀『先生、好きです。』(講談社)
同じクラスの優等生、渡辺さんからも告白されました。
人生初のモテ期到来…!
こうして教師に恋した2人の生徒による恋愛合戦が始まるのであった。
という感じです。
この後は修学旅行やら合唱コンクールやらの学園あるあるをこなしながら2人の猛アタックに振り回されたり、恋の葛藤に悩まされたりするのが大まかな流れです。
出典:三浦糀『先生、好きです。』(講談社)
そして最後には卒業まで話が飛び、樋口先生は市川さんと渡辺さんどちらを選ぶのか…
出典:三浦糀『先生、好きです。』(講談社)
さすがにどちらを選んだかまで書いてしまうと物語の核心に触れてしまい、盛大すぎるネタバレになってしまうので、結末は単行本で!とします。
打ち切り漫画特有のツッコミどころや急展開も無いので内容についてはあまり書くことないです
なので以下では同じ学園恋愛モノであるアオのハコとの相違点についてまとめます。
アオのハコとの違い① エロ描写てんこ盛り
一番の違いは間違いなくコレなんですが、とにかくエロ描写を全面的に押し出しています。
出典:三浦糀『先生、好きです。』(講談社)
アオのハコがその辺の要素一切ナシなこともあり、殊更にギャップを感じます
話を進めるにつれて段々とエロ要素が強くなり、終盤には矢吹先生すらも出さないようなワードも出てきます。
出典:三浦糀『先生、好きです。』(講談社)
ジャンプよりターゲット層の年齢が高いマガジン系列だからこそ発せられる言葉です
途中からマガジンポケットに移籍して少しタガが緩んだからなのか、それともテコ入れなのかは分かりませんが、取り敢えず千夏先輩が今後口にすることはないでしょう。
幕間もなかなか攻めてます👇
出典:三浦糀『先生、好きです。』(講談社)
アオのハコとの違い② 全体的に顔の輪郭が丸い
アオのハコはキャラクターの輪郭がシャープですが、本作は対照的にキホン丸顔です。
これもまた終盤になると更に丸くなる、というか全体的にふとましくなっている気がするのですがコレは一体……?
出典:三浦糀『先生、好きです。』(講談社)
太くねぇって!!!!
アオのハコとの違い③ ラブコメである
アオのハコはよくラブコメと呼ばれますが、単行本帯にも書いているとおりラブストーリーとなっております。
確かに「ラブ」はあっても「コメディ」要素な薄いですね
まあラブコメの語呂が良いから便宜上そう呼ばれているだけだとは思います。
一方の『先生、好きです。』はれっきとしたラブコメです。
テストには出ませんが覚えておきましょう
この似て非なるジャンル2つを読み比べると、何となく三浦先生はラブストーリーのほうが向いていて、伸び伸び描いていると私は感じました。
その後の三浦糀先生
『先生、好きです。』の打ち切り後の話ですが、三浦先生ご本人がアオのハコ3周年の際にXで漫画として載せていました👇
アオのハコを世に出すにあたり、並々ならぬ決意があったことが窺い知れますね。
1ページ目に「過去2作が打ち切りになり」とありますが『先生、好きです。』は2作目であり、それ以前に青空ラバーという作品を連載していたようです。
恥ずかしながら読んだことは無いのですが、もし書店などで見つけたらこちらも紹介したいと考えています。
見つからなかったら電子で買おうかな
まとめ&おまけ
以上、先生、好きです。の紹介でした。
打ち切りを経験し、他誌に渡ったら大成したケースはたまに聞く話ではありますが、移動先が最も競争の激しい週刊少年ジャンプというのは特に少ないケースだと感じます。
同じくマガジン→ジャンプだと遊戯王の高橋和希先生とかでしょうか
ただ週刊少年マガジンと週刊少年ジャンプの打ち切りに対するスタンスを比べると
マガジン:かなり編集部の思惑に依るところがある。あとコミックスの売上重視
ジャンプ:兎にも角にも読者アンケート。瞬間的な爆発力が大事
と、一口に「ジャンプだから厳しい」とは言えない根本の違いがあるように思えます。
三浦先生の場合はジャンプの方針のほうが水が合っていたのかもしれませんね。
おまけ
アオのハコでバスケやバドミントンの大会が行われている体育館のモデルである所沢市民体育館に行った時の写真📷
それでは今回はここまで!
ご愛読ありがとうございました!!
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