2026年4月よりあかね噺のアニメが放送開始されました。
ここで「あかね噺の魅力を徹底解説!」みたいな、AIに書かせた現実の手触りを感じない記事がたくさん出てきそうなテーマを書いてもこのサイトのターゲット層の方にとっては面白くないと思うので、視点をズラしてあかね噺の前作を解説します。
こちらのオレゴラッソです👇

週刊少年ジャンプ2016年52号~2017年13号に掲載。全12話
あかね噺の原作者は末永祐樹先生ですが、作画の馬上鷹将先生が単独で描いた作品となります。

そしてこの漫画挑んだのは究極の打ち切りジャンル、サッカーです
以下で中身を簡単に紹介していきます。
スラダンぽい?サッカー開幕!
テコンドー協会会長、手棍同男というヒロアカに出てきそうな名前の会長に3年間の出場停止処分を受けた男、バンバが主人公。
出展:馬上鷹将『オレゴラッソ』(集英社)
バンバはテコンドーで日本一に登り詰めた経験を持ち、過去の回想見る限りでは若干人間辞めてるレベルのフィジカル&ご神木が削れるまで蹴りをキメ込む文字通り神をも恐れぬ度胸を持ち合わせた男です。
出展:馬上鷹将『オレゴラッソ』(集英社)

神社の息子という設定なだけに、ご神木を蹴るのはいかがなものか…
そんな彼がルールも知らないサッカーを始める物語であり、要するにスラダンの桜木花道のサッカー版という認識でいいのかもしれません。
そしてこの設定なら必然とも言うべきか、競技を始めるキッカケになる晴子さんポジの美少女ヒロインもいます。
出展:馬上鷹将『オレゴラッソ』(集英社)
となると次に登場するのは流川のような主人公と犬猿の仲の天才キャラ…と思いきや、天性のボールセンスを持つけどフィジカルが弱いという、主人公と対極のセンスを持つ飄々とした天才であり、主人公のコンビとして据えられたキャラでした。
出展:馬上鷹将『オレゴラッソ』(集英社)

ハイキューの影山みたいな立ち位置ですね(性格は違うけど)
「ほなスラダンちゃうかぁ」となりそうですが、サッカー部主将はゴリのような厳格でコワモテな男であり「ほなスラダンかぁ」と思い直させるキャラ立ちでした。
出展:馬上鷹将『オレゴラッソ』(集英社)
以上のように往年の名作スポーツ漫画、スラムダンクとの類似点ばかり触れてきましたが、読んでみると独自色はしっかり出てるのでスラダンを真似したというワケではなく、構想を練ってくうちにスラダンに似てしまったのかなと思えてきます。

とはいえ過去の名作と設定や展開が被ると、つい比べられてしまうので取り扱いには注意が必要そうです
そんな湘北高校風味なキャラたちを軸にお話が進み、単行本1巻の最後を飾る7話目で初試合。
ちょっと展開遅くない?と思ってしまいそうですが、主人公がド素人の漫画は試合展開に持ち込むまでに最低限のルールや技術を覚える尺を設けなければならないので致し方なしです。
出展:馬上鷹将『オレゴラッソ』(集英社)
本誌であかね噺を読んでる方はご存知かと思いますが、作者の馬上先生は巻末コメントで頻繁にサッカーの話をするほどのサッカー好きであり、本作ではその知見がふんだんに見られます。
題材に対する解像度の低さで読者を白けさせて打ち切られる漫画がそこそこ多い中、この知見は大きな武器ですが、そこはやっぱりジャンプサッカー漫画のジンクスなのか、単純に難易度が高いジャンルからか、この試合が最初で最後の試合に。
そしてこの後の展開が打ち切り漫画としての本作を象徴づけるものとなります。
物凄い勢いのダイジェスト
初の試合を終え、この時点で話数はサッカーを象徴する数字である11話
まずサブタイトルに何やら怪しげな雰囲気が漂っています。
それが『#11 First gosl and the future“初ゴールとその後”』
出展:馬上鷹将『オレゴラッソ』(集英社)
何気ない「the future」というワードに、打ち切り漫画の鉄板展開である数年後展開を予感させますが果たして作品の運命は…
試合後、着実にサッカーにハマりつつある様子のバンバ
天才くん曰く「こりゃもうサッカーやめられねぇや」とのこと。サッカーは辞められなくても連載は…
出展:馬上鷹将『オレゴラッソ』(集英社)
というところで突然(本当に突然)始まるダイジェスト
着実にスキルを磨いたこと、全国大会に出場したこと、ベスト8に入ったこと、でも2年時は全国逃したこと、からの3年時は再び全国に行ったこと…サブタイの「the future」の部分が常識を超える速さで回収されていきます。
出展:馬上鷹将『オレゴラッソ』(集英社)

でもホラ、あかね噺だって急に高校卒業して入門編始まったし、ここからが本番なんじゃ…(震え)
という淡い望みを打ち砕きながらグングン進むダイジェスト。
あれよあれよとJリーガーになり、舞台はスペインに飛び数年後展開に。
出展:馬上鷹将『オレゴラッソ』(集英社)

ここまで来ると大して打ち切りに詳しくない人でも「あ、この漫画終わるんだな」となるハズです
レイアップと基礎的なドリブル覚えたばかりの花道が、突如NBA選手になってアメリカで試合してるレベルのすっ飛ばしぷりであり、どうしてもプロ編をやりたかったのかなと何とも表現し難い気持ちにさせられます。
最終話の最後のページで、全世界のサッカーファンに向けて背景真っ白見開きサムズアップで連載終了の長い笛が鳴りました。
出展:馬上鷹将『オレゴラッソ』(集英社)

このヤケクソ感がクセになります
打ち切り後、他媒体で読み切りや短期集中を経て2021年に末永先生を原作に迎えて読み切りタタラシドーで本誌に帰還。
2022年初頭よりこのタッグで落語漫画あかね噺を連載開始。
難しそうなジャンルながらも、序盤から全く危なげを感じさせることなく長期連載ルートを確保。
そして2026年にアニメ化を果たしました。

序盤~可楽杯あたりは誇張抜きに凄い漫画始まったなと思いました
まとめ
以上、あかね噺の前作、オレゴラッソについてでした。
「冨樫先生もハンター描くの辞めたくなったらサッカーに路線変更すれば終われるんじゃないかな」と思えるほどには打ち切りと親和性の高いジャンル、それがサッカー
しかしサッカーに限らず競技モノ漫画全般に言えそうですが、主人公がド素人という設定はどうしてもルールや技術を覚えるパートに尺を割かねばならず、地に足のついた試合展開になるまでに時間が掛かるので、スピード感の求められるジャンプだと扱いが難しいのかなと思えたりします。

スラダンは試合に出れる段階に結構回り道してましたが、よく保ったなと
あかね噺はその点だと落語のスキルは水面下で磨いてきたけど高座経験は無いという、かなり上手い落としどころの設定だったことも初速を掴めた原因にあると思えますね。
出典:原作:末永裕樹/作画:馬上鷹将『あかね噺』(集英社)

この設定なら基礎やルール覚える尺を設けることなく、やることもシンプルで「経験積ませて成長させるだけ」ですからね
それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!





















COMMENTS
小粒はちょくちょくあるとはいえハイキューソーマヒロアカ並の打ち切り経験後の大化けは全然無くなったよね(魔男は特殊すぎて除く)
あかねも作画担当だからなんともな
この頃からやっぱり絵は上手かったよ
良い原作と組めて報われましたな
最後の見開きだけ見覚えがありすぎて笑ってしまった
神木はどうなんだよ!?をスルーしたら意外と面白そうなんだけどな
「面白そう」レベルじゃジャンプは生き抜けない
寧ろ神木蹴りの所為で読まれなくなったまである
あの頃は嫌韓も酷かったから尚の事
他の雑誌の話になるがマガジンでエリアの騎士等のサッカーやあひるの空等のバスケといったスポーツ漫画が成功してるのはジャンプよりハードルが低いから?それとも単にストーリーが出来てるからか?
>「冨樫先生もハンター描くの辞めたくなったらサッカーに路線変更すれば終われるんじゃないかな」と思えるほどには打ち切りと親和性の高いジャンル、それがサッカー
伝説的な漫画家漫画『サルまん』で作中作が打ち切りになったのもサッカー編のときだったあたり、意外と正しいのかもしれない……(幻覚)
オコラレッゾとかいう蔑称好き
十年前のジャンプ
・この年は鬼滅、ネバラン、ゆらぎが連載開始。また当時ボルトもこの年からジャンプに月刊で連載された。豊作の年。
・ブラクロが2017年号の年末(掲載年は2016年)の合併号からハイキューヒロアカに並び看板扱い。
・ヒロアカがTVアニメ放送開始
・こち亀が連載終了。
・ブリーチが連載終了。ヒロアカ、ブラクロの台頭でアンケートが取れなくなった。
・トリコ連載終了。グルメ界編から失速し、ブリーチ同様ヒロアカブラクロの台頭が大きかった。
・ニセコイが連載終了。結末について賛否が分かれた。
オレゴラッソ、デモンズはわずか12話で終了。
バンバくんはその後別の漫画に転生したから…U19という漫画に