ジャンプサッカーという狂犬病より致死率が高いと言われるジャンルに挑戦したエンバーズ。
第2話までの所感についての記事では「ハイキューぽい」旨を書きましたが、話を進めて第3.4話を読むと、他作との既視感以外にも引っ掛かる部分が大量発生していたので、以下でまとめます。

なんかもう色々アカン気しかしない…
世にも珍しい現役JK監督
まずは順に第3話冒頭から。
現役JK監督を名乗る前髪のセットが大変そうな雪月静己さんについてです。
出典:原作:車裂圭 作画:西井聡太郎『エンバーズ』(集英社)
彼女が監督をしている紅西大付属高校はサッカーの名門らしいですが、名門なのにちゃんとした社会人の監督はいないのかという疑問符がつきます。

彼女が入学する前の監督の霊圧はどこに消えたんでしょう
再び他作との既視感についての話になりますが、「世にも珍しい現役JK監督」と雪月さんは語っているものの、その設定はキルアオの前々作でも既に出ておりまして……とはこのドヤ顔を見てしまうと言い出しにくいですね。
出典:藤巻忠俊『黒子のバスケ』(集英社)
両JK監督の相違点といえば、新設校か名門校かという点ですが、前者の場合は新設校なので、JKが監督しててもそれなりの説得力はあるものの、後者はやはり名門なのに部の管理体制どうなってんだとなります。

エンバーズのJK監督は何年も留年してて、現役ながらキャリアが長いのかもしれません
伊奈鳴君とかいう明らかに敵サイド寄りなキャラ
第3話でFF外から失礼するゾ~(謝罪)のノリで登場したネットリ系イケメンの伊奈鳴君。
出典:原作:車裂圭 作画:西井聡太郎『エンバーズ』(集英社)
まるでヒソカのように部員を品定めする彼ですが、Bチームの先輩に対するこの発言を見るに、主人公がいる学校に置いておくにはヘイトコントロールが非常に難しいキャラに思えました。
出典:原作:車裂圭 作画:西井聡太郎『エンバーズ』(集英社)

味方サイドのキャラにこのセリフ言わせる!?となりました
この読者のヘイト集めそうな発言に対して、主人公は「やな奴~…」という軽めのリアクションですが、ジャンプの主人公なら「努力をバカにする奴は誰であろうと許さねえ!(ドン!)」と啖呵切るのが相場で決まってる気がします。

LIGHT WINGの主人公なら今頃ブチ切れてます
出典:神海英雄『LIGHT WING』(集英社)
この伊奈鳴君を主人公サイドの強キャラとしてメインキャラに据える気なら、今後の展開でいかに読者の好感度を上げれるかが連載続けるうえで重要になりそうです。

いやでもあの小馬鹿にするような発言はなぁ……
6vs6のミニゲーム
第4話で始まった昇格試験の6vs6ミニゲーム。
出典:原作:車裂圭 作画:西井聡太郎『エンバーズ』(集英社)
主人公が作戦を理解していないのは歴が短いからということでここでは深入りしませんが、このミニゲームGKいないの?という疑問はどうしても浮かびます。
昇格試験を受験する部員以外からGKを配置してるのかと思いきやそんなこともなく、守備さえいなければいとも簡単に点が決まります。
出典:原作:車裂圭 作画:西井聡太郎『エンバーズ』(集英社)

というかGKいないのに何でこぞって上がってるんや…
そんなことでGK無しの得点ゲーと化したミニゲームで得点が出来ず、ネガッてしまう鷹見君。
そんな鷹見君に悲しき過去…ということでゴールを決めれず3-4で負けてしまった試合を思い出してしまうのですが、4点も失点していて3点取ったFWに愚痴言うのは何か違くない…?
出典:原作:車裂圭 作画:西井聡太郎『エンバーズ』(集英社)

ハイキューの影山君のように、チームメイトから顰蹙買っていたのかもしれません
まとめ
以上、エンバーズ色々アカンのではという話でした。
ツッコミどころを量産する作品が出ることは嬉しいものの、正直このまま物語を進めて大丈夫かと思えてきますが、最近のジャンプ生存競争を見ていると

今のジャンプなら生き残ったりするのか…?
とも思ってしまいます。
果たしてエンバーズはジャンプサッカー打ち切りのジンクスを破れるエースストライカーになれるのか…
それでは今回はここまで!

ご愛読ありがとうございました!!
COMMENTS
呪いのジャンプサッカーってことで期待も込めて一話でのアンケ結果から2回目センターは貰えるかも、でもそっから一気に落ちて次々期で打ち切りの20話前後と予想
コメントありがとうございます。
1話はまだハイキューぽさが出きってなかったのでアンケ取れてる可能性が無きにしも非ずですが、2話以降はもう…
色々ツッコミどころが多すぎて、20話前後で打ち切りの即死コースと予想
コメントありがとうございます。
4話にしてこのガバっぷりは中々お目にかかれない気がします。過去のジャンプサッカーのように全10話は現行システムだと考えにくいですが、アネモネやさいくる並のスピードで試合終了になってもおかしくないですね
サッカー経験者ですが、キーパーが居ないミニゲームは何度も行ったことがあるので、そこは問題はないかと思います。
その場合は普段より小さいゴールを使ってました。割と大きめのゴールだとダイレクトシュートのみをゴール判定にする。ハーフラインより前からのシュートはなしなどの工夫はしてました。
CBがゴールに張り付いてるチームもありましたね。(勿論手は使わない。)
点数が高いやつを昇格とかいう意味分からんミニゲームを見て分かったわ原作の人多分サッカー興味ないんやろなって多分偶然組めた作画の人がブルロの人やからって合わせたんやろなって
コメントありがとうございます。
記事のテンポ的に言及はしませんでしたが、昇格試験の審査基準自体おかしいですよね。得点数で昇格の是非を決めるなら味方にパスなんてせずに我先にシュート決めにいくエゴサッカーになるだろうと。
根本的な問題として原作と作画を分けているのに作画が酷すぎる
あかね、イチ、しのびごとと雲泥の差
コメントありがとうございます。
ドリブルで2人抜くシーンやシュート放つシーンの迫力が…
そこはブルーロックみたいに大ゴマ外連味マシマシとはいかなかったのでしょうか
JK監督は流石にパクリだろうと言わざるを得ない……。黒子のバスケが10年前の漫画だとしてもその作者が連載中だと指摘されるのは仕方ない。
紹介されてる通りパクリ元が新設校の部活動という設定があるように、リアルである必要はありませんがリアリティが欲しいですよね。極論もう「理事長の娘が乗っ取った」とかそんな適当な設定でもいいのに何もないのは読者置いてけぼりです。
伊奈鳴自身は主人公とライバルの席を作るためBチームに落とす前フリだと思うのでどうでもいいとして(よくない)、主人公には怒ってほしい気持ちはありますよね、ジャンプとしては。というか不良は仲間を大切にするのが唯一の美点だろうに。
「ミニゲームでもいいので試合してキャラの掘り下げを進める」という最低条件はクリアしたわけですが、そのミニゲームがサッカー未経験者でも「いやちょっと待てよ」と突っ込まざるを得ない欠陥。ここからどんなハッタリを効かせるとしてもゴールキーパー不在は流石にダメでしょう。
コメントありがとうございます。
いっそエンバーズのJK監督はアイシールドのヒルマみたく「監督の座乗っ取って部費使い放題だぜYA-HA-!」くらいして不良よりもヤベェ奴にしたほうが印象に残りやすいし、設定自体にも謎の説得力が湧く気がしなくもありません。
伊奈鳴に対する主人公のリアクションは良くないですよね。あそこでキレて対決する流れにでもしたら主人公の好感度も上がっただろうに、伊奈鳴に誰もお咎め無しは余計にマイナス要素を増やしたように思えます。
ミニゲームにしても鷹見くんはシュートコースがないと困ってましたが、キーパー不在ならちょっと高く蹴れば入るのでは…
1話の先生は好印象だったのですが、それ以外の登場人物が軒並み好きになれず…
あと作者サッカーに興味なさそうなのがキツいですね
早めの打ち切りを期待です
コメントありがとうございます。
先生や主人公の不良友達は良いキャラしてそうだったんですがね
仮に原作者がサッカーに興味なかったとしてもブルロの元アシの作画担当者は諸々の設定をツッコんであげることは出来なかったのか、、、
いろいろな所から設定少しずつ取ってきた感が凄いですね
コメントありがとうございます。
何なら伊奈鳴くんの振る舞いやキャラデザもヒソカっぽく見えてきますし、気配が無い設定も黒子っぽいですしもう疑いが止まらなくなってます自分
今のジャンプなら生き残ったりする、というより
今のジャンプ下層勢を生き残らせているのがこういう作品なんだ、という方が正しいのでは
結局来季も1枠こいつで埋まってしまうので、今の下層勢は今季さえ凌いでしまえば来季は左うちわ状態という・・・
コメントありがとうございます。
この作品は白卓のように絶対的防壁枠ですかね。シドクラあたりがお世話になるのかもしれません
タイトルはEMBERS=残り火という意味ですが、既に風前の灯火でしょうか
肝心のサッカー描写にツッコミどころが多すぎる上に、中学の先生以外のほとんどのキャラがうっすら不快寄り、展開はどこかで見たようなのの切り貼りで、あまりにも1話で期待したものと違うものが出てきて困惑しています
そもそも原作者はサッカーに興味あるのか…?
コメントありがとうございます。
3-4で負けた試合でFWが愚痴られてるあたり試合の理解度が追い付いてないような…。3点取ったうえで負けたなら普通DFが責められるだろうと
当たり前のようにキーパーがいないゲームが始まるのもそういった理解度の点にあるのかもしれません
キャラについても先生以外どことなくツンケンな態度か伊奈鳴くんのようにスカしたのばっかだから何か全体的に乱暴な印象を受けますね
作者がサッカーの興味有無だと、以前サッカー漫画を連載していた、あかね噺作画の馬上先生に失礼ですね。今でも巻末コメントでサッカーネタで語ることあるのに。
コメントありがとうございます。
まあ仮にエンバーズが生き残ることになったらちょっと馬上先生が可愛そうな気もしまね。運もかなり絡んでくる業界とはいえゴラッソやってた時は誌面の代謝がかなり盛んな時期で、一方のエンバーズは打ち切りに遥かに寛容になった環境だからなあ…
ブルロのアシしてた作画さんを(その経歴だけで)、ジャンプは引っ張ってきただけなんかな?なんにせよ原作者がたまらんヤバいと思った。この題材への興味のなさ、ほったらかし飯の原作者と同じ匂いを感じた。
コメントありがとうございます。
ホント車裂先生という人はヤバイ香りがしますね。経歴が一切不明なのもキナ臭さが漂ってます
本誌版ほったらかし飯が来るのは個人的に喜ばしい限りですが、同期のBの星線もジャンプラPV見る感じだと補正明けがかなり不穏なことになりそうなだけに本誌は大丈夫なのかと思ってしまいます
東京湾やタイパクと同じ香りがプンプンします。
瓶子政権以前なら10週打ち切りコースだったと思います。
他にも同じこと言ってる人がいますが主人公含む大半のキャラクターに好感が持てないのはまずいのでは。
去年炎上してた妖怪バスター村上がまだマシに思えてきました。
コメントありがとうございます。
時代が違えば10週ENDもおかしくなかったと思います。個人的には10週打ち切りのジャンプサッカーと比べると東京湾よりはマシかなと思いますが、題材への関心が無さそうなだけにマイスターやNUMBER10よりも酷いような…
これまた個人的にはですが、村上よりは遥かにマシですが(あれはクソ漫画として楽しむことも出来ませんでした)、Xで「エンバーズ」で検索すると今まで見たことないレベルで酷評率が高いので、村上を超える大器になるかもしれません
やっぱりライトウィングの主人公はいいなぁ!!(錯乱)
ライトウィング今ならもう少しだけ連載して語録増やしていたかもと思うともったいない…
コメントありがとうございます。
ネタにされたりデッサンが崩れることはよくあったものの、少年漫画としての熱はちゃんとあった漫画ですからね。
もう少し長く続いてたら冒険野郎や「あの人」並みの良いキャラがぞろぞろ出た可能性があると考えるとやはり短期打ち切りが惜しくもあります
主人公は高校からサッカーを始めた初心者で、昔は強豪だったサッカー部を一から作り直す、みたいな話の方が良かったと思う
これもこれで既視感はあるけど、ツッコミどころはだいぶ減る
コメントありがとうございます。
ミニゲームの内容見ちゃうとそもそもの物語の設定うんぬん以前にサッカーの試合が描けるのかという問題が浮上しているような…
得点数で昇格を決めるミニゲームだからってキーパーいないのはちょっと違う気もするので、総じて何でサッカーやろうと思ったんだという話にもなってきそうです
取り柄である絵も1話→2→3→4話と地味に崩れていってる気がします。1話は大暮維人さんの絵みたいな上手さで、さすが作画担当と思わせらるものでしたが。
原作と作画に分かれているのにどちらも、1話のメッキが早くも剥がれてきているような印象ですね。
コメントありがとうございます。
絵のクオリティは確かに落ちてるかもですね。連載開始までに3話を描き上げる関係で途中から落ちていくのは仕方ないのかもしれませんが
原作に関してはちょっとメッキが剥がれるの早すぎじゃないっすかね…
第1話「中学サッカーは60分までだから、延長32分してる」
第3話「監督は年齢的にJKじゃできないだろ」「イナナキという名前なのに馬じゃなくて、蛇モチーフかよ」
など 色んなツッコミの感想を見ました。
原作者さん サッカーに詳しくないのではと思います。興味の有無は分かりませんが 原作やるにはリサーチ不足すぎる。
コメントありがとうございます。
試合時間に関しては言われてみれば確かにそうですね…中学の試合で90分……
「イナナキという名前なのに馬じゃなくて、蛇モチーフかよ」←笑いました。これも確かになんで蛇で嘶いてるんや
そんなこと当事者は考えてないだろという話かもしれませんが、ジャンプで打ち切り率が異常に高く、7年も誰も触れてこなかったサッカーを題材にしている時点でリサーチ不足なのではと思ってしまいます
度々描写されていますが、主人公にサッカーの知識がないのが気になります。サッカーをやりたくてこの高校まで来たのに座学は一切しなかったのかと。
コメントありがとうございます。
これに関しても、「受験勉強と並行してサッカーの勉強や練習も限られた環境の中で頑張った」みたいな描写が差し入れられれば、説得力と主人公の好感度も上がったんじゃないかと思います。ますますハイキューぽくなってしまいますが。それでいざ実践になると中々思い通りにはいかないみたいので話作れそうな気がするんですがね
最近 ジャンプを読んでいて思うのですが、「連載の弾がない」「作品が長続きしない」というのは 作者のセンスやタイミングなどもあると思います。ただ、それ以外に気になるのが担当編集とのコミュニケーションができているのか、また 担当編集自身の質も下がっているのではないかということです。
Dear Anemoneの「時は大きく流れ―――数時間後」、白卓のモブ含めキャラの在り方(詐欺まがいなど)、上記コメにあるようにエンバーズの中学サッカーの試合時間ミス、Bの星線3話「部外者以外は立ち入り禁止」……。
連載が続けば色々ありますし、多忙なのは分かっていますが 新連載は立ち上がりがもちろん大事なのに 何故読者が引っかかるようなことが多いのか。担当編集のチェックが甘い気がします。キヨシが好きで単行本を買ってますが、作者がよく担当に怒られて描き直したりという裏話が書いてありました。作品をよくするために、作者と担当編集が二人三脚となって進んでいくのももっと大事だと思います。
コメントありがとうございます。
デジタル作画が一般的になったことやコロナ禍を経た影響でコミュニケーションが以前より減ったとかそういった事情があったりするんですかね。確かに一昔前よりおかしなミスが多い気もします。
アネモネの数時間後は笑いました(それ以外も何かとおかしい描写はありましたが)。B線の「部外者以外は立ち入り禁止」も気づきませんでしたがおかしいですね。「関係者以外立ち入り禁止」と混じったんでしょうか
イーロンマスクがコロナ真っ最中でも社員を意地でも出社させようとしたことがありましたが、遠隔ではなく直のコミュニケーションでなくては伝わりきらない事というのは仕事のうえではたくさんあるように思えますね
さいくる、村上、白卓に劣らない漫画が来た感じですよね。
1話から見て駄目そうでした。下手をすれば最速でドベ落ちしそう。
1話:試合に負ける、主人公が入学する
2話:ライバルと同じ高校に通うことになったので因縁の対決が消滅
監督もJKだし、藤巻先生はこんな作品を見てどう思っているのか。
コメントありがとうございます。
白卓終わったと思ったら間髪入れずに物凄いの始まりましたね。これからの展開次第ですが、この調子が続いたら歴代打ち切りジャンプサッカーの中でも東京湾と2大エース張れる逸材になる予感がします。
藤巻先生もそうですが、黒バスと同等かそれ以上に色濃く出てるハイキューの古舘先生は一体どう思っているのか、、、